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EVENT COVERAGE
マジック:ザ・ギャザリング世界選手権2015
「PAX Prime2015」特派員記事:人気動画「Walking the Planes」の中の人、ネイサン・ホルト氏にインタビュー
by 堀川優一(文・写真)、水鳥あひる(写真)
皆さんは、「Walking the Planes」をご存知でしょうか?「Walking the Planes」とは、司会をつとめるネイサン・ホルト氏が、毎回あるテーマにそって(イベントやプレイヤーなど)マジックの魅力を伝えている動画です。「Walking the Planes」シリーズの総視聴回数は34万回以上の超人気シリーズです。
その最大の特徴は、ネイサン・ホルト氏がその場で考えている即興劇と、イベントを短い時間でわかりやすく紹介している点です。彼の即興劇が私はとても大好きで、今回ネイサン・ホルト氏にインタビューをお願いしたところ、こころよく受け入れてくれました。
――この度は、お忙しい中、取材をお受けいただきありがとうございます。まず、今大人気の「Walking the Planes」ですが、はじまりのきっかけは何だったのでしょうか?
ネイサン:カジュアルプレイヤーと競技志向のプレイヤーの懸け橋になるようなものを作れないかと思ったのが始まりだね。
――何故そのように思われたのですか?
ネイサン:実は僕は、マジックは家でよくやっていたんだけど、2010年までは、プロがいることや、グランプリがあることなんて知らなかったんだよ。僕は、たまたま競技的なマジックがあるという話を友人から聞いて、グランプリにとても興味を持ったんだけど、僕のようにカジュアルにマジックを楽しんでいるプレイヤーは、グランプリがあることや、プロがいることを知る機会が少ないのかもしれないと思ったんだよ。
――なるほど、それでカジュアルな内容と競技的な内容が合わさった今の形の映像になったんですね。ちなみに、「Walking the Planes」の初回はどこで撮影したものですか?
ネイサン:2011年のグランプリ・フィラデルフィアで僕らが個人的に映像を撮ったのがはじめだね。
――その時の評判はどうでしたか?
ネイサン:それが、思っていた以上に評判が良くて、視聴者から次も作ってほしいという声もあったんだ。だから、僕は、キックスターター(自主製作の映画や音楽などの出資者を集めるためのサイト)で資金援助を募集したところ、運よくそれが集まって次の映像も撮ることが出来たんだよ。
――なるほど。では、スタートは公式映像ではなくファン・ムービーだったんですね。いつからウィザーズ・オブ・ザ・コースト(以下、ウィザーズ)の公式映像になったんですか?
ネイサン:本当にラッキーなことで、2回目の映像が、ウィザーズとのスタッフの目にとまって、そこから公式として映像を撮れるようになったんだよ。たまたま、ウィザーズも広報活動に力を入れようとしていた時期で、僕たちがやろうとしていた内容がそれと合致していたんだよ。
――あの映像とシナリオのクオリティーだからこそ、そうなったんですね。人を楽しませる映像を作るために考えていることは、何かありますか?
ネイサン:そうだね。多くを語りすぎないことに気を付けているよ。「Walking the Planes」もそうだけど、視聴者が知りたい内容を全部出さずに、少しだけにすること、興味を持った人は自分からもっと詳しく調べたくなる。そういた仕掛けをいつも作るようにしているよ。だから、本当はもっと映像はたくさん撮っているのだけれど、それから必要でない部分を取り除いて、取り除いて、取り除いて残った一番大切な伝えた部分だけを抽出して、今の「Walking the Planes」があるんだ。
――なるほど。そうして、あのクオリティーの高い動画が完成しているのですね。ちなみに、今後はどのような展開をお考えですか?
ネイサン:実は、今大きなプロジェクトを作っているんだよ。それは『Enter the Battlefield』と言う、プロプレイヤーに焦点を当てたドキュメンタリー映画なんだ。今はまだ詳しい内容は言えないけど、有名プロプレイヤーたちが、たくさん登場する映画にしたいと思ってるよ。例えば、パトリック・チャピンとかね。
――おぉ、それはとても楽しみです! ちなみに、日本語字幕は付きますか?
ネイサン:そうだね。できれば日本の人たちにも楽しんでほしいとは思っているよ。と言うのも、渡辺雄也にも、ぜひ出演してほしいと思っているからなんだ。だから、日本での撮影もできればしたいと思っているんだ。
――期待しています。本日は、お時間を割いていただきありがとうございます!
ネイサン:こちらこそ。ありがとう。
ネイサン・ホルト氏に実際に会ってみると、身長がとても高く、2メートルあるそうです。はじめは驚きましたが、実際に話してみると「Walking the Planes」の中のような楽しく明るい面と、映像制作や人を楽しませることに真っ向からぶつかっていく、真面目で勉強家な面を持ち合わせたすばらしい人でした。
今回の世界選手権の「Walking the Planes」を観るのが今から楽しみです。
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