by Yuichi Horikawa

　グランプリの２日目、つまりグランプリの日曜日に開催されるサイドイベント、スーパーサンデーシリーズ(以下SSS)の優勝者サトムラ シュンスケさんにインタビューをしてきました。

　もし、SSSが何なのか知らないという方は、こちらの記事を読んでもらえればよくわかると思います。

• マジックの楽園へのチケットを手に入れろ！スーパーサンデーシリーズとは？

――SSS優勝おめでとうございます。

サトムラ「ありがとうございます」

――今回はSSSの参加者が300名を超え、スイスラウンドを２個のトーナメントに分け、それぞれのトーナメントのトップ８による16名でのシングルエリミネーションとかなりの長丁場だったと思います。

――途中、どんな気持ちでしたか？

サトムラ「そうですね。シングルエリミネーションを１回勝った時点で、次自分が当たるデッキを見ていたのですが、どっちと当たっても駄目だろうなと思っていました」

――でも、結果は勝てたんですよね？

サトムラ「そうなんです。結構無理かなと思っていたんですが、ギデオンとニッサでなんとかなったみたいな感じでしたね」

――ちなみに、デッキは何を使用されていたのですか？

サトムラ「緑白のトークンデッキでした。本選もこれで出たんですが、全然だめでした」

――本選のままのデッキでSSSに出たんですか？ グランプリ本選は引きが悪かったとか？

サトムラ「いえいえ、２枚だけ変えました」

――２枚？ それはかなり重要な２枚ですね。何を何に変えられたんですか？

サトムラ「《ハンウィアーの民兵隊長》２枚がメインに入っていたんですが、それをメイン２枚だった《ニッサの誓い》に変えて、《ニッサの誓い》４枚をメインにとりました」

――それが今回の勝因でしたか？

サトムラ「かなり助けられる盤面はありました。昨日のデッキだと色事故を起こして３ターン目の《ゼンディカーの代弁者、ニッサ》や４ターン目の《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》が出なかったりしたんですが、それが減って、なんか勝てるぞって感じで、いつの間にかここまで来ていたって感じでした。」

――対戦を観戦させてもらっていましたが、《ニッサの誓い》で土地事故が防げたり、有効なクリーチャーを引っ張ってこられたりと、良い効果を生んでいましたね。他には何か強かったカードはありましたか？

サトムラ「本当に強かったカードとなると、《ゼンディカーの代弁者、ニッサ》や《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》ってことで普通になってしまうんですが......今回で印象に残っているカードは《隔離の場》ですね」

――《隔離の場》ってあのエンチャントのカードですよね？

サトムラ「そうです、そうです。《隔離の場》で盤面のパーマネントを４つ追放したときは、ほんとに気持ちよかったです」

――たしかにそれは気持ちよさそうな瞬間ですね。ちなみに、マジックはいつ頃から始められましたか？

サトムラ「小学生のころにルールも良く分からず本当に少しだけやったいたことはありましたが、本格的にマジックを始めたのは、４〜５年ぐらい前からですね」

――それでマジックをやっていくうちに、競技マジックをやるようになったんですか？

サトムラ「そうですね。実は、海外に行ったことが一度もなくて、行くならプロツアーって決めてたんですよ。でも、結果的にこれになっちゃいましたね」

――いやいや、今回は参加者が300名以上で、１人しかスーパーサンデーチャンピオンシップ(以下SSSC)に出られないので、めちゃくちゃすごいことですよ！SSSCには行く予定ですか？

サトムラ「せっかく(権利を)取ったからには行きたいですね」

――ぜひとも楽しんで来てください！ ところで、今日はどちらから？

サトムラ「実は奈良からなんです。」

――奈良からですか！？ もう時間的に帰れないのではないですか？

サトムラ「そうなんですよ。名古屋までは帰れそうなんで、そこまで帰って翌朝会社に出勤って感じですね」

――それはなかなか大変じゃないですか！？

サトムラ「でも優勝できたので良かったです」

　彼は、笑顔で答えてくれました。

　時間のない中、インタビューを快く受けてくれたサトムラさん。対戦の様子を話す彼の姿は本当に楽しそうで、私は彼からマジックに対する強い思いを感じました。

　長丁場を戦い抜いたサトムラさんでしたが、帰路につくその足取りは軽く、背筋の伸びた後姿は、まさに優勝者の風格がありました。

　こうしてまた１人、マジックの楽園への切符を手にしたプレイヤーが現れました。

　次のグランプリで彼に続くプレイヤーは誰なのか！？

　次回のSSSからも目が離せません。