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グランプリ・上海2014

第7回戦:行弘 賢(和歌山) vs. 中村 修平(東京)
By Masami Kaneko
スター選手 vs スター選手。
ゴールドレベルプレイヤー vs ゴールドレベルプレイヤー。
日本の有名人 vs 日本の有名人。
いろいろな言い方があるだろうが、この2人のことを今更些細に語る必要もないだろう。なんとかゴールドレベルを維持した、という行弘は、いつも通りひょうひょうと、そして楽しそうにフィーチャーエリアに現れた。
一方の中村は「あーデッキ弱い、キツい!」と愚痴りながら、でもなんだかんだ楽しそうにこちらにやってくる。
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行弘 賢 vs. 中村 修平 |
お互いに6-0、全勝対決だ。勝ったプレイヤーは、2日目への進出が確定する。
しきりに「まだ当たりたくなかった!」「せめて次のラウンドなら......。」と話す行弘に対して、「老体にフルタイムで働かせないで!」「さすがに疲れましたわ」とアピールする中村。お互いの言葉のジャブの応酬だ。だが、行弘は「老体はこんなに勝たんな?」と軽くカウンター。目に見えないところで勝負は始まっている......のかもしれない。
お互いのマリガン後も、
行弘 「キープしそうな顔に見えたんっすけどねー?」
中村 「微妙。迷った。ってか試合中は喋らないんじゃなかったっけ?」
行弘 「いや、中村さんに合わせようかと?」
などとトラッシュ・トークが続くが、お互いが6枚をキープしてゲームが始まれば、2人の表情は真剣そのものだ。
ゲーム1
お互いに6枚からスタート。先攻の行弘が《高地の獲物》から「変異」と攻め立て、それに「変異」で応える中村。
行弘はさらに「変異」を追加し、4マナオープンの中村を全く気にせず5ターン目に《頭巾被りのハイドラ》を表にする。
この強烈な展開に中村は5ターン目に《グドゥルの嫌悪者》を表にしてなんとかもう1枚の「変異」を討ち取ろうとするも、これが《松歩き》で逆に一方的になり勝負あり。
行弘 1-0 中村
サイドボードで、緑黒を中心としたカードアドバンテージデッキに構成を変更する行弘。中村のほうは、先ほどのゲームを反芻し、何かできたことが無いのか考えている様子だ。
試合前のトラッシュ・トークとは一転、二人ともそれぞれが、今、やるべきことをしている。彼らは、やはり「プロ」だ。
ゲーム2
《ティムールの軍馬》で先制した行弘、それに「変異」で応える中村。しかし行弘、ここで土地が森2枚でストップ。なんとか《射手の胸壁》で場を止めにかかるが、中村は「変異」を追加する。
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中村 修平 |
どうにか《沼》を引けた行弘、まずはサイドボードプランの1枚として《ラクシャーサの秘密》を。中村は悩んだ末に、《沼》と《朽ちゆくマストドン》を捨てることになった。
さらに《ティムールの戦旗》を追加するのみでターンを終えた中村に対して、2枚目の《ラクシャーサの秘密》が炸裂! これが中村の手札から《グドゥルの嫌悪者》と《残忍な切断》を奪い、手札をゼロにした。
とはいえ、盤面でリードしているのは中村。「変異」をブロックしてきた《ティムールの軍馬》を《サグの射手》を表にして討ち取り、さらにはもう1枚の「変異」である《雪角の乗り手》が《射手の胸壁》を討ち取り......というところで、これには行弘の《龍鱗の加護》が待ったをかける。
盤面を止めるべく《クルーマの盟族》を展開し、《苦々しい天啓》がアドバンテージ差を広げ、《長毛ロクソドン》を表で展開する行弘。予定していた通りにアドバンテージ差を広げたうえで、地上は完全に制圧した。
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行弘 賢 |
今度は守りに入らなくてはいけない中村、《龍の眼の学者》を追加し耐える姿勢。追加した《神秘の痕跡》はちょっと遅れて来た感が否めない。
《タルキールの龍の玉座》を展開し次のターンの爆発アタックも予告した行弘。さらには《大牙コロッソドン》も追加し、中村も《朽ちゆくマストドン》などブロッカーを用意するも、行弘の強力クリーチャー陣+《タルキールの龍の玉座》相手には心もとない。
2枚の手札を抱えた中村に対してどうしたものかと考える行弘だったが、結局《タルキールの龍の玉座》を装備し起動しつつ《松歩き》を表にすると、中村はカードを片付けるしかないのだった。
行弘 2-0 中村
行弘賢、7-0にて全勝を維持!
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