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グランプリ・広島11
Round 12: 森田 雅彦(東京) vs. 高橋 優太(東京)
By Shiro Wakayama
2敗ラインで強豪同士がぶつかる。
筆者が子供のころからマジックのトップシーンで活躍していた森田雅彦。仕事等の都合もあってか、トーナメントに積極的に参加しているわけではないようだが、ひとたび大会にでれば、好成績を収めていることが多く、昔取った杵柄ではないが、その実力は折り紙つき。
最近は、じゃんけんをはじめとした他のゲームで勝負勘を養っているとかいないとか。
対する高橋。対戦相手がビッグネームなことも手伝って、今大会は実に4回目のフィーチャーエリアへの登場だ(筆者注:観戦記事が掲載されていないフィーチャーマッチもあります)。
二人が使うのは、森田が白緑トークン。高橋が赤緑の《ケッシグの狼の地》ランプ。それぞれの想定で言えば、高橋にとっては当たりたい相手で、森田にとっては当たりたくない相手。
2敗ラインに踏みとどまるのはどちらだろう?
高橋 優太
先手は高橋。互いにマリガンは無い。
高橋《ヴィリジアンの密使》と森田《調和者隊の聖騎士》という互いの立ち上がり。
3ターン目は互いにランドを置きあってクリーチャーがにらみ合った後、4ターン目には高橋《真面目な身代わり》。
森田は高橋のターン終了時に《深夜の出没》、さらにメインフェイズで《ミラディンの十字軍》をプレイして、高橋に強くプレッシャーをかける。
高橋にとって、脅威となる《ミラディンの十字軍》。これをどう対処するか悩んだ上で、《金屑の嵐》をプレイ。
スタックで《使徒の祝福》で《ミラディンの十字軍》を守ろうとする森田だが、これを読み切っていた高橋は《感電破》で《ミラディンの十字軍》を焼き上げる。
しかし、互いに消耗した直後、森田は2体目の《ミラディンの十字軍》に辿り着き、さらには《饗宴と飢餓の剣》を装備してアタック。一気に天秤が傾く。
アタックが通れば8点クロック+2枚ディスカードという悪魔生物を創り上げた森田に対して、対処できるカードを引けなかった高橋は、《墨蛾の生息地》を《ケッシグの狼の地》で全力でパンプし、森田の毒カウンターを7つとし、森田が何もひかない事を祈る。
森田は更に《饗宴と飢餓の剣》をプレイして装備。高橋のライフを一気に6まで落とし、たまっていた3枚のハンドを墓地へ叩き落とし、ターンを終了。
森田が何か対抗策を引いていれば森田の勝ち。何もなければ高橋の勝ち。
高橋は、運命を天に委ね、少し表情を緩めて、《墨蛾の生息地》でアタック。《ケッシグの狼の地》を全力で起動。
先に土地を片づけたのは森田だった。
森田 1-2 高橋
森田 雅彦 |
Game 1
先手・森田がマリガンを宣言から、2ターン目に《迫撃鞘》の立ち上がり。 高橋は土地を置くのみで、森田はさらに《迫撃鞘》を追加する。 高橋は、ここで2枚で止まってしまっている森田の土地を《内にいる獣》で破壊。さらに《金屑の嵐》で生まれたばかりのビーストトークンもろとも一掃し、《原初の狩人、ガラク》プレイと、一気ににマウントポジションをとる。 これは何とか3枚目まで土地をのばして《忘却の輪》する森田だが、順調な滑り出しからそのままに、高橋がX=6で《緑の太陽の頂点》をプレイ。もはや何をプレイされても厳しい森田は、早々に見切りをつけて、投了した。 森田 0-1 高橋Game 2
先手森田。互いにマリガンは無し。 森田の《極楽鳥》からゲームが始まる。対する高橋は《不屈の自然》。 森田は《深夜の出没》でトークンを生産、さらに《情け知らずのガラク》をプレイと、先手の利を活かした圧倒的な展開を見せつける。 高橋もここで《情け知らずのガラク》をプレイして対消滅。 厳しいながらも、ワンサイドゲームにはならないように、懸命に高橋はこらえるのだが、森田は《ガヴォニーの居住区》の能力によって、トークンを強化。クロックを4点から7点に一気に引き上げ、そのまま逃げ切ろうとする。 高橋は《ヴィリジアンの密使》《夜明けのレインジャー》とプレイして依然耐える。しかし、森田はさらに《ガヴォニーの居住区》でクリーチャー達をパンプ、高橋をライフ5まで追い詰める。 だが、ここで高橋は値千金の《金屑の嵐》。5/5となった狼トークンを残して他のクリーチャーを一掃。 さらに《緑の太陽の頂点》で《ヴィリジアンの密使》をサーチ、狼トークンへのブロッカーとする。 これでブロックして、土地を7枚まで伸ばすと、二度目の《緑の太陽の頂点》で《原始のタイタン》をサーチ。5/5の狼トークンの攻撃に対し、残りライフが5の高橋は、これをブロック。森田が《ガヴォニーの居住区》で強化して相打ちに。 ライフは5まで追い詰められながらも、何とか場をイーブンにした高橋だが、ランドしか引いてこない。森田が《ガヴォニーの居住区》によるバックアップの庇護下で《アヴァシンの巡礼者》をアタックに向かわせ続け、いつのまにか、高橋が3体コントロールしていた《墨蛾の生息地》もチャンプブロックで使い切る。 森田が消耗戦の末、ぎりぎりのところで寄り切った。 森田 1-1 高橋Game 3
RESULTS 本大会の対戦結果・順位
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