By Shiro Wakayama 　11回戦終了時に1敗と、かなり好調な両名。 　今大会の勝ち組とも言えるであろう、青白人間を使っている鬼塚と、2日目に進出している数は少ない印象を受ける赤単を使っている平賀。 　上位者が軒並み、人間デッキ同士で強力な《戦争と平和の剣》を採用しているところを見ると、赤単はこの煽りを食って厳しいマッチアップが多いのだろう。 　彼らのマッチアップをダイジェストでお送りしよう。

Game 1

平賀 優宏

　先手は平賀。 　赤単の平賀に対して、青白人間ビートの鬼塚。まさに「らしい」序盤が繰り広げられた。 　鬼塚の出すクリーチャーに対して、平賀が《霊炎》、《感電破》×2でさばく。 　さらに、《電位の負荷》《小悪魔の遊び》と立て続けに除去。という、白単ウイニーvs赤単のセオリーのようなゲームが展開される。 　消耗戦の末、平賀は《チャンドラのフェニックス》を。鬼塚は《戦争と平和の剣》に辿り着き、鬼塚に有利なダメージレースが展開される。 　平賀も《槌のコス》を引くものの、手札を消費しきれていないため、《戦争と平和の剣》によるダメージと、《深夜の出没》で並んだトークンの戦闘ダメージによる合わせ技で、本体にクロックを刻まれながら、対処されてしまう。 　《戦争と平和の剣》の効果を最大限活用するため、土地を手札にため込みつつ戦う鬼塚が、ダメージレースを制して勝利した。 平賀 0-1 鬼塚

Game 2

鬼塚 寛

　先手は平賀。お互いに7枚の初手をキープする。 　先ほどとはうってかわって、《宿命の旅人》が1ターン目に出た後は、お互いに土地を置き続けるだけのゆっくりとした展開。 　鬼塚は《ギデオンの法の番人》との2体ででじわじわとライフを削る。 　平賀は断続的に《槌のコス》などをプレイするが、《マナ漏出》でカウンター。 　鬼塚が《戦争と平和の剣》を出せば、これをそうそうに《躁の蛮人》で破壊。 　一進一退の攻防が続く。 　しかし、2枚引いた《機を見た援軍》を、ライフゲインしないでトークンを出すほどに余裕がでた鬼塚。 　このアドバンテージをひっくり返す力は赤単というデッキにはなく、下馬評に近い形で鬼塚が勝利をもぎ取った。 平賀 0-2 鬼塚