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戦略記事

Daily Deck -今日のデッキ-

アグロ・ローム(レガシー)

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アグロ・ローム(レガシー)

Melissa DeTora

2015年7月13日


 今週の「Daily Deck」は通常の記事に戻り、再びトーナメント上位デッキを見ていきます。グランプリ・リール2015(リンク先は英語)では、プレイヤーたちはレガシー・フォーマットでの戦いに挑みました。マジックのカードの歴史は深く、そこからデッキを選択するのは悩みどころです。その中で多くのプレイヤーが、青のカードを駆使する方針へと向かっています。このフォーマットでは《渦まく知識》や《思案》、《Force of Will》が主力となり、多くのレガシー・プレイヤーを支える屋台骨となっているのです。

 その中で私は、レガシーで青のカードを用いない、という決断を下したプレイヤーにいつも注目しています。そしてグランプリ・リール2015でも、トップ4入賞のクリストフ・アルスハイマー/Christoph Alsheimerがやってくれました。なんとクリストフは、「青以外の」すべての色を使って4色の「ローム」デッキをプレイしたのです。

 「アグロ・ローム」は、《壌土からの生命》と使い勝手のいい土地によるエンジンが中心になっています。土地の枠には《不毛の大地》と色を揃えるためのフェッチ・ランドがよく使われますが、今回のリストでは《Maze of Ith》や《Karakas》、《The Tabernacle at Pendrell Vale》といったものも見受けられます。それぞれ異なる状況で活躍するこれらの土地ですが、毎ターン普通にドローしていくよりも、「発掘」で3枚ずつ掘り進める方が見つけやすいというわけです。

 《虚空の杯》は、レガシーにおいて青を含まないデッキにうってつけのカードです。蓄積カウンターをひとつ置いてやれば、実に様々なカードを防いでくれるのです。先述した《渦まく知識》や《思案》はもちろんですが、《思考囲い》や《師範の占い独楽》、《定業》、《秘密を掘り下げる者》など、挙げればきりがありません。《モックス・ダイアモンド》を併用することで、1ターン目に《虚空の杯》をX=1で唱えることもできるでしょう。

 この「アグロ・ローム」には、他にも使い勝手のいいカードが満載です。《緑の太陽の頂点》は、《ガドック・ティーグ》や《漁る軟泥》といった様々な対策カードを持ってくる助けになります。《ヴェールのリリアナ》は、このトーナメントで一番人気だった「奇跡」デッキに対してこの上なく効果的です。そして、《罰する火》と《燃え柳の木立ち》のコンボは、エルフやゴブリンなどの小型クリーチャーを中心にしたデッキを阻みます。そんな使って楽しい「アグロ・ローム」がグランプリ・トップ8入賞を果たしたのですから、心踊らずにはいられませんね。

Christoph Alsheimer -「アグロ・ローム」
グランプリ・リール2015 4位 / レガシー[MO] [ARENA]
1 《
1 《ドライアドの東屋
2 《Bayou
1 《Taiga
1 《Savannah
1 《Scrubland
1 《Badlands
4 《新緑の地下墓地
2 《吹きさらしの荒野
3 《燃え柳の木立ち
1 《平穏な茂み
1 《Karakas
2 《やせた原野
4 《不毛の大地
1 《Maze of Ith

-土地(26)-

1 《死儀礼のシャーマン
4 《闇の腹心
1 《ガドック・ティーグ
1 《漁る軟泥
4 《聖遺の騎士

-クリーチャー(11)-
4 《モックス・ダイアモンド
4 《虚空の杯
3 《突然の衰微
3 《罰する火
2 《壌土からの生命
2 《森の知恵
2 《緑の太陽の頂点
3 《ヴェールのリリアナ

-呪文(23)-
2 《スレイベンの守護者、サリア
1 《再利用の賢者
2 《思考囲い
2 《ゴルガリの魔除け
1 《窒息
1 《毒の濁流
3 《虚空の力線
2 《殺戮遊戯
1 《The Tabernacle at Pendrell Vale

-サイドボード(15)-
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