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岩SHOWの「デイリー・デッキ」
岩SHOWの「デイリー・デッキ」:Eldrazi & Taxes(モダン)
岩SHOWの「デイリー・デッキ」:Eldrazi & Taxes(モダン)
by 岩SHOW
僕は寒さに強い方だ。住んでいるのが関西というのもあってそうなのかもしれないが、「確かに今日は寒いけどパーカー着てたら全然いけるな」くらいの感覚で冬を過ごしている。厚着が苦手というのもあるだろう。一度、極寒の地域で重武装で外出してみたいと思うんだけども......実際に豪雪地帯にお住まいの方からしたら冗談言っちゃいけねぇぞ!と言われてしまうかも。いずれにせよ、スキーやスノボなんかも長らく行っていないので、寒いところ・雪が降るところに行ってみたいなと。
この前フリを無理やりマジックに結び付けるが、僕は《冠雪の平地》のイラストが好きだ。『アイスエイジ』のものも、『コールドスナップ』のものも。両者ともに、美しい白銀世界が描かれており、これを戦場に並べるだけで気分が良くなってくる。
同じ感覚をお持ちの方におすすめしたいのが、本日ご紹介する白単デッキ。冠雪であることのシナジーは何もないので、他にお気に入りの《平地》があればそれでも構わないが......冬場のトーナメントでちょっとおしゃれしてみるってのはどうだろう。今日のデッキは、Magic OnlineのイベントModern Challengeにて優勝したことでも注目されているのか、リーグ内に使用者が増えている(テストプレイした時にやたら同型対決が多かった)「Eldrazi & Taxes」だ!
7 《平地》 4 《風立ての高地》 2 《シェフェトの砂丘》 3 《変わり谷》 4 《エルドラージの寺院》 4 《幽霊街》 -土地(24)- 4 《レオニンの裁き人》 4 《スレイベンの守護者、サリア》 4 《前兆の壁》 2 《無私の霊魂》 4 《刃の接合者》 2 《変位エルドラージ》 2 《ちらつき鬼火》 1 《異端聖戦士、サリア》 4 《難題の予見者》 3 《修復の天使》 -クリーチャー(30)- |
4 《流刑への道》 2 《輝く群れ》 -呪文(6)- |
1 《真髄の針》 4 《安らかなる眠り》 3 《歪める嘆き》 2 《石のような静寂》 1 《解呪》 2 《忘却の輪》 2 《輝く群れ》 -サイドボード(15)- |
似たようなデッキは数回ここでも取り上げてきた白単色のクリーチャーデッキだ。ただ、1つ特徴的なところもある。今回はそこをしっかりと取り上げつつ、ちょっと新しいスタイルでデッキ紹介を行ってみようと思う。新年だからね。
どんなデッキ?
最終的にはクリーチャーで殴り勝つことを目指し、戦場を作り上げていくタイプのデッキ。殴ると言っても速攻ビートダウンというわけではないので、1マナのクリーチャーは採用されていないし、壁も入っている。
戦略の軸となるのは嫌がらせ能力を持ったクリーチャーと、「ブリンク能力」の2つ。《スレイベンの守護者、サリア》は呪文のコストを重くすることでコントロールやコンボに対して強烈な妨害として働く。《レオニンの裁き人》もコンボを中心に、《血染めのぬかるみ》のようなフェッチランドを多用する多色デッキなども減速させる。《難題の予見者》を《エルドラージの寺院》から高速展開されて苦しくないデッキなどない。
《変位エルドラージ》《ちらつき鬼火》《修復の天使》が持っているのがブリンク能力。一時的・瞬間的にクリーチャーを追放し戦場に戻す能力の総称だ。
これにより、クリーチャーをいろいろなものから護りながら、どんどんとゲームを自分の有利な状況に持っていき勝利する、それがこのデッキのたどりたいストーリーだ。
テクニック!
《刃の接合者》+ブリンク能力:カード1枚でクリーチャー3体カウントになり、しかもうち2体が3/3先制攻撃。殴ってもよし立たせてよし、戦場をがっちりと支えてくれる。また、3体カウントになるということは《風立ての高地》の能力起動の条件を満たすのも簡単だ。
接合者が最高のブリンク先ではあるが、盤面よりも手札を重視する際は《前兆の壁》でドローを進めるという手もある。相手の大きいクリーチャーをブロックしつつ(あるいは除去に対応して)、戦場から逃れさせて能力を再誘発させるというのが最高の動きであるため、《修復の天使》の使いどころは重要&慎重に。
《レオニンの裁き人》+《流刑への道》、《幽霊街》:クリーチャーや土地に対処できる代わりに対戦相手に基本土地を献上してしまうこれらのカードも、裁き人で探す行動を禁止してやればメリットのみ享受できる。能力が特殊なため、相手をする際にはマナを支払うタイミングに注意。(いつ支払うのかなどがよくわからなければ、その場でジャッジに聞いてみよう!)
注目のカード:《輝く群れ》
見慣れない方もいるかもしれないが、モダンでは地味に強い1枚として白いデッキのサイドボードに取られることがあるので、しっかりとどういうカードか覚えておくのが吉。
テキストは長いが、要約すると「ダメージX点分を対象のクリーチャーかプレイヤーに移し替えることができる。手札から白いカードを追放すると、マナを支払わずに唱えることができ、追放したカードのコストがXに代入される。」
土地がフルタップの状態から想定外の動きを行うことができ、1枚で戦況を大きくひっくり返すことも。メインから採用するデッキはほとんどないので、警戒されにくいというのも強み。
シンプルにまとめてみたが、どうだろうか。これからはこういうスタイルでやる回も取り入れて、いろいろなニーズに応えられるバラエティ豊富なコラムとしてやっていきたいと、改めて気を引き締める次第であります。それじゃあ、また明日!
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