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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

岩SHOWの「デイリー・デッキ」:副陽は5つの色に輝けり(5色副陽コントロール)(スタンダード)

岩SHOWの「デイリー・デッキ」:副陽は5つの色に輝けり(5色副陽コントロール)(スタンダード)

by 岩SHOW

天の声前回、忍び寄る《死の影》に取り込まれ冥界を彷徨うことになった岩SHOW。助かる術は1つだけある。冥界のフライデー・ナイト・マジックに参加することがそのカギとなる」

 5色を取り込む闇・《死の影》に対抗するにはその真逆となるデッキを使えば良いんだ、というわけで今日プレイしながら紹介するのは、昨日と同じ5色デッキという共通点がありながらも全く異なるアプローチの「5色副陽コントロール」だ。とりあえず、お願いしま~す!

対戦相手・冥界のスピリット「オネガイシマス」

 ここから皆にはデッキリストを見てもらいながら話を聞いてもらおう。これは先日開催されたグランプリ・ポートランド2017のラストチャンス・トライアルで全勝し、見事本戦の不戦勝を獲得したデッキだ。スピリット君には見せちゃダメだよ!

Ben Dixon - 「5色副陽コントロール」
グランプリ・ポートランド2017 ラストチャンス・トライアル 全勝 / スタンダード (2017年11月17日)[MO] [ARENA]
2 《平地
1 《
1 《
1 《
3 《まばらな木立ち
3 《陽花弁の木立ち
4 《植物の聖域
1 《シェフェトの砂丘
3 《イプヌの細流
1 《イフニルの死界
1 《ラムナプの遺跡
2 《ハシェプのオアシス
1 《屍肉あさりの地
1 《進化する未開地

-土地(25)-

4 《機知の勇者
1 《スカラベの神

-クリーチャー(5)-
4 《宝物の地図
1 《アズカンタの探索
4 《楽園の贈り物
4 《排斥
2 《残骸の漂着
4 《燻蒸
4 《約束の刻
4 《副陽の接近
1 《開拓 // 精神
1 《秘宝探究者、ヴラスカ
1 《王神、ニコル・ボーラス

-呪文(30)-
2 《威厳あるカラカル
1 《スカラベの神
2 《殺戮の暴君
1 《蝗の神
3 《領事の権限
1 《強迫
3 《否認
2 《砂漠の拘留

-サイドボード(15)-

 このデッキはこれまでも何度か紹介してきた《副陽の接近》で紹介するコントロールデッキの一種であり、しかしながら主流である青白2色とはまた違ったベクトルに突き進んだパワフルなデッキだ。

 とりあえず《楽園の贈り物》か《開拓》からマナをジャンプアップさせることからゲームを始めたいね。

 そのまま続くターンで5マナから《約束の刻》でさらにマナを伸ばしたいところ。ついでにその持ってくる土地を砂漠にしながら、しっかりとゾンビ・トークンを生成してブロッカーを用意したいね。

冥界のスピリット「ムムム......」

 さて、7マナ揃ったらおもむろに《副陽の接近》を唱えよう。7点のライフを得て寿命が延び、そして7ターン後にはこのカードを再度引いて唱えてゲームに勝つことができる! 太陽が2つ揃うことで光に包まれ、冥界から脱出もできるってわけだ。そんなわけでスピリット君、どうですか?

冥界のスピリット「ウ~ン、何モナイヨ」

天の声「あなたのライフが回復しました。勝利、および現世への帰還まであと7ターンです(パァァァ)」

 よし! 後は時間を稼ぎ続けるだけだ。《燻蒸》で流し去り、《残骸の漂着》で捌き切る!

 どちらも《逆毛ハイドラ》のような除去体制が高いクローチャーだって苦にしない、スーパー除去呪文だ。もちろんこれら大ぶりのものとは違って、ピンポイントで撃ち抜く《排斥》のようなカードもあるよ。

 これはエンチャントやアーティファクトにも触れるので、相手のデッキ次第では無駄遣いしないようにしたいね。《秘宝探究者、ヴラスカ》も除去と言えるし、これを放置するわけにもいかないから対戦相手に攻撃させて時間を稼ぐこともできる。こういったカードで全力で生き延びよう。

冥界のスピリット「ナカナカライフヲ削レナイゾ...」

 ただ、7ターン待ち続けるってのも時間がかかりすぎる。どれだけ万能除去で捌いても、《熱烈の神ハゾレト》《栄光をもたらすもの》なんかの速攻クリーチャーがガンガン殴ってくるような環境では1ターン猶予を与えることが敗北に直結することがある。なので、副陽が接近してくるのを待ち続けるのではなく、自分からも接近することが肝要だ。

 青白2色なら《天才の片鱗》なんかを使うのだが、このデッキではより軽い《宝物の地図》を用いて歩み寄っていく作戦を取っている。

回転

クリックで変身します

 毎ターン占術1していけば、2倍の速度でライブラリーの上からカードを減らしていくことができる。生き残りに必要なカードが見えた場合はそのまま引いてしまえばいいしね。3回起動すると変身して《宝物の入り江》になる。これは宝物・トークンを生成するので重い《副陽の接近》を唱える助けになったり、ドローしてライブラリーを掘り進めたりと実に相性の良い1枚だ。

 あとは《アズカンタの探索》に、《機知の勇者》も力となってくれるだろう。勇者はブロックしてから「永遠」で再利用という隙のない運用で輝きを放つ、縁の下の力持ちとして、他のデッキとはまた違った魅力を再確認できるはずだ。

天の声「勝利、および現世への帰還まであと1ターンです(パァァァ)」

 そんなわけで、もう次のターンはゴールだ。手札のカードを叩きつけて暴れても良いんだけども、オーバーキルだしね。ここは余裕をもって何もせずターンを返すことにしよう。

冥界のスピリット「クゥ~負ケカァ」

...

......

手札にいるニコル・ボーラス「(王神である余を戦場に出せるのに、そうしないだと? 気に食わん。このデッキのメイン唯一の赤い要素として紹介もせずに終えるつもりとは......こやつを逃がしてなるものか)」

 じゃあ副陽をドローして勝ち......のその前にアップキープ、自身を対象に《イプヌの細流》を起動してライブラリーを墓地に落とします。

冥界のスピリット「??????」

 え、今僕は一体何を......

手札にいるニコル・ボーラス「覚悟しておけ、弱き者よ......」

 うわあああああああああああああ


(この後、ワールド・マジック・カップの仕事があることを告げると帰してもらえましたとさ)


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