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岩SHOWの「デイリー・デッキ」

2017.02.07

岩SHOWの「デイリー・デッキ」:赤黒ゾンビ(スタンダード)

by 岩SHOW

 ゾンビは死なない。そりゃ不死の存在だし、むしろ死んでなるものだし......という概念の話はおいといて。このコラムで取り上げるからには、もちろんデッキの話。まずはこちらのリストを見ていただこう。

kogamo - 「赤黒ゾンビ」
Magic Online Competitive Standard Constructed League 5勝0敗 / スタンダード (2017年1月28日)
10 《沼》
5 《山》
4 《凶兆の廃墟》
4 《燻る湿地》

-土地(23)-

4 《墓所破り》
4 《傲慢な新生子》
4 《屑鉄場のたかり屋》
4 《秘蔵の縫合体》
4 《憑依された死体》
4 《ヴォルダーレンの下層民》

-クリーチャー(24)-
3 《稲妻の斧》
4 《安堵の再会》
4 《癇しゃく》
1 《最後の望み、リリアナ》
1 《反逆の先導者、チャンドラ》

-呪文(13)-
2 《ゲトの裏切り者、カリタス》
3 《膨らんだ意識曲げ》
1 《稲妻の斧》
3 《集団的蛮行》
3 《精神背信》
2 《無許可の分解》
1 《反逆の先導者、チャンドラ》

-サイドボード(15)-
MTGO Standings Competitive Standard Constructed League より)

 このデッキは、Magic Onlineにてプロツアー殿堂顕彰者・プロツアー『霊気紛争』からはチームシリーズにて「Last Samurai」のキャプテンを務める津村健志が最近使用していたデッキだ。このリストは一般に「赤黒ゾンビ」と呼ばれるものである。

 『異界月』発売後のスタンダードより登場したゾンビデッキは当初は青黒だったが、『カラデシュ』にて多数の恩恵を受けた結果、赤黒のデッキとなった。

 《安堵の再会》、そして《密輸人の回転翼機》という手札のゾンビを墓地に送るのに最適なカード、そしてゾンビらに追加で採用される使いやすい「蘇るクリーチャー」《屑鉄場のたかり屋》によりデッキがガツンとパンチの効いたものにパワーアップ!使用者も一定数常に存在した、使っていて楽しいデッキの1つであった。

 このデッキは、肝となる《密輸人の回転翼機》が使用不可になったことで弱体化を余儀なくされた。それゆえ、使用者は減ることになるかと思われたが......なんと驚くことに、回転翼機を用いずに前環境からリストを大きく変化させることなく、ほぼそのままの姿でも戦っていけるようだ。kogamo(津村健志のMOアカウント)が使ってるやん!強いデッキに違いない!と僕も回してみたところ、なんとこれが結構勝てるのだ。

 現スタンダード環境は(プロツアーにてどうなるかは現時点では不明だが)、二強環境である。「黒緑アグロ」と「Copycat」が大型トーナメントの上位を分け合う形となり、このデッキが台風の目となることは必至。この「赤黒ゾンビ」はその両方のデッキといい勝負をすることができるのが、今環境で使用する理由となりそうだ。

 《稲妻の斧》《癇しゃく》《無許可の分解》という除去&火力は《サヒーリ・ライ》+《守護フェリダー》のコンボに対応することが可能だ。また、「黒緑アグロ」相手には丁度相手が3体ほど並べてくるクリーチャーを《ヴォルダーレンの下層民/Voldaren Pariah(EMN)》でスコンと流してしまえれば、勝ちにグッと近づける。デッキを構成するパーツが、自然と現環境において使用者の多いデッキに対して効果があるというのは嬉しいところだ。両方のデッキに対して、クリーチャーを展開しながら上記のカードを突き刺すことができれば、環境二強と言えどもその牙城を打ち砕くことができるッ。

 デッキの動きは《墓所破り》《安堵の再会》《傲慢な新生子》《稲妻の斧》で手札から《屑鉄場のたかり屋》or《憑依された死体》を捨て、これらを墓地から戦場に出す、という動きを目指す。《憑依された死体》の能力起動コストとして捨てるカードは《秘蔵の縫合体》であることが好ましい。そうでなければマッドネス呪文だ。

 墓地からゾンビらが復活し、それにより縫合体の能力も誘発させて盤面が早い段階からゾンビ・パンデミックな状態を作り上げられる手札を目指そう!まあ、ゲーム開始時の手札にそれらがすべてなくても、墓地を肥やすカードがドローも兼ねているので、すぐに見つけられることだろう。ゾンビ×マッドネスにより、割と意味不明な気持ちの悪い展開ができるので、何度も回してその感触を味わってほしいね。

 「黒緑アグロ」と「Copycat」相手にいい勝負ができる、と書いたが、すなわちガンガンに有利というわけでは決してないのでそこは注意してほしい。あくまで対抗手段がある、ということで、それらをうまく引き込めなかったり、展開できなければサクッと負けてしまうこともある。特に、とんでもない爆発的な展開をできる時もあれば、ちぐはぐな手札と墓地になって何にもできない!なんてことも稀にある。

 ただ、このリストには『霊気紛争』のカードが1枚も採用されていないので......ここから研究が進んでいたりすると、新カードを用いたより強く面白いデッキになるかもしれない。海外では回転翼機の穴を《キランの真意号》で補っているリストも見られた。なるほど、ゾンビデッキにはパワー3のクリーチャーが割と多いので搭乗コストもスッと支払えそうだ。まだ見つかっていないカードの組み合わせもあるかも? プロツアーの結果と照らし合わせながら、君なりのゾンビデッキを作ってほしい!

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