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戦略記事

中村修平の「デイリー・デッキ」

中村修平の「デイリー・デッキ」:「風景の変容」(モダン)

中村修平の「デイリー・デッキ」:「風景の変容」(モダン)

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編集より:中村修平が日替わりで注目のデッキを1日1個紹介するミニコラムです。本コラムは英訳され、英語サイトから全世界に発信されています。

日本公式ウェブサイトでは、日本語の原文を(原則)毎週火曜日~金曜日に掲載いたします。


 さて今週最後に紹介するデッキは《風景の変容》デッキ。
 モダン環境に存在するデッキの中では「土地を最低7枚は用意しなくてはいけない」というとても悠長な部類ながら、《風景の変容》で《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》と《》を6枚以上持ってきて一気に18点以上を叩き込んで勝つという1枚コンボなデッキです。
 それに至る達成条件として必要なのは、

  • 戦場に充分な土地
  • ライブラリーに充分な《
  • 加えて対戦相手のライフがそれなりの数字であること。

 うっかり「無限ライフ」を決められていた場合は無理ですが、ライフが30〜40点くらいであれば持ってくる土地の枚数を10枚くらいに引っ張ってから、《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》複数置きで届いてしまうのです。

 そんな「打ってしまえば勝ち、後は知らない」というデッキ構成であるため、メインボードには土地を伸ばすカードと耐えるためのカード、いくばくかの《風景の変容》を引き寄せるカードしか入っていません。

 ミラン・ニズナンスキー/Milan Niznanskyのデッキについてもそれは同じです。少量の火力と打ち消し、8枚の《不屈の自然》系カード。不純物は極力省きたいデッキの思想を表しています。

 と、ここまで書いたところでとんでもない問題に出くわしてしまいました。
 サイドボードに鎮座している1枚のカードです。
 《黒猫》!?
 黒猫可愛いですよね、黒猫。じゃなくてこれは本来ブラック何かの書き間違いなのか?
 それとも本当に《黒猫》は、サイドボードの1枚を費やしたラッキーチャームなのか!?
 メインが完成されているデッキであり、サイドボードもそれほどカードを入れ替える余裕がないだけに、「14枚で充分だった」説がありえないとは言い切れないのが恐ろしい...
 ちなみに私ならエンチャント対策に《自然に帰れ》か《自然の要求》。なのかなあ......

Milan Niznansky
グランプリ・マドリード2014 トップ16 / モダン[MO] [ARENA]
2 《
3 《
2 《
4 《繁殖池
4 《蒸気孔
4 《踏み鳴らされる地
4 《霧深い雨林
1 《溢れかえる果樹園
2 《溶鉄の尖峰、ヴァラクート

-土地(26)-

4 《桜族の長老
2 《瞬唱の魔道士

-クリーチャー(6)-
4 《稲妻
4 《差し戻し
3 《イゼットの魔除け
4 《明日への探索
2 《電解
4 《謎めいた命令
4 《風景の変容
3 《時を越えた探索

-呪文(28)-
1 《黒猫
2 《強情なベイロス
1 《業火のタイタン
1 《仕組まれた爆薬
1 《白鳥の歌
2 《古えの遺恨
2 《否認
2 《紅蓮地獄
1 《ハーキルの召還術
1 《殴打頭蓋
1 《すべてを護るもの、母聖樹

-サイドボード(15)-

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