HALL OF FAME
ニコライ・ヘルツォーク Nicolai Herzog
選出 | 2007年 |
---|---|
出身 | ノルウェー、オスロ |
プロツアー・デビュー | 世界選手権1998 |
生涯獲得賞金 | 187,895ドル |
生涯獲得プロ・ポイント | 240点 |
カイ・ブッディ/Kai Buddeに並び、1シーズン内に2度のプロツアー優勝を達成。プロツアー・トップ8入賞4回。プロツアー・シカゴ2003では、歴史に残る決勝ラウンドを戦い抜き準優勝。一流のプレイヤーが集まるヨーロッパ選手権で2度の優勝。1999年と2001年のノルウェー選手権優勝。2004年にはプレイヤー・オブ・ザ・イヤー獲得に迫る。生涯獲得賞金ランキング第10位。
PROFILE プロフィール
ニコライ・ヘルツォークは2004年に行われたリミテッド・プロツアーで2連勝を果たし、1シーズン内で最も目覚ましい活躍を見せたプレイヤーのひとりとしてマジックの歴史にその名を残した。だが歴史に残るほどの結果を出してもなお、ヘルツォークはその年のプレイヤー・オブ・ザ・イヤーの座をガブリエル・ナシフ/Gabriel Nassifに奪われ、その後の世界選手権を機にプレイヤーとしては半引退の状態になった。彼のキャリアが始まったのは1998年の世界選手権……それから休止期間をはさみ、2007年に彼はプロ・シーンに復帰した。
ヘルツォークは初参加のプロツアーで64位以内に入る成績を収めた。次の年には再び世界選手権に参加し、記念すべき自身初のプロツアー・トップ8入賞を果たした。ここから彼は、2004年の連続優勝を含めてプロツアー・トップ8入賞4回を記録することになる。一方グランプリは彼の主戦場ではなかったらしく、グランプリ・トップ8入賞は2回を記録するのみだ。しかし同じプロツアー以外の大会であるノルウェー選手権には熱を上げていたようで、ヘルツォークは2006年を含め5回にわたって国の代表になっている。また、ヨーロッパ選手権でも優勝2回を記録した。
ヘルツォークはそのキャリアを通して、生涯獲得賞金ランキング6位、生涯獲得プロ・ポイント20位以内に入る実績を残している。その第一歩は、はるか昔の世界選手権だった。
「会場には『Sideboard』や『Duelist』などの雑誌で見たプレイヤーが勢揃いしていましたが、私もそうなりたいと思っていたので恐れる気持ちはありませんでした」と、殿堂入りへと続く道の第一歩についてヘルツォークは語る。彼はノルウェー代表のメンバーに入り、その大会の参加権利を得たのだ。「マイク・ロング/Mike Longとの対戦であと一歩のところまで迫りながらも第3ゲームを落とし、フラストレーションが溜まったのを覚えています。それから、団体戦で初めて経験した『壁とボム』のチーム・シールドに苦戦したのが記憶に残っていますね。」
今年の殿堂顕彰者たちと同様に、ヘルツォークがマジックを始めた当初は自分が殿堂入りするほどのプレイヤーになるとは想像もしていなかったという。今年の殿堂投票の結果を待つ間、彼は不安に包まれていた。これほどの激戦の中で殿堂入りできるだけの票を集められるほど、自分のことを覚えている人がいるのだろうかと。また、ヘルツォークは世界選手権が始まって以来すべての世界選手権に出場してきたが、殿堂入りを逃せばその連続出場記録が途絶えてしまうことを心配した。
「殿堂入りできるかどうかは、本当に五分五分だったと思います。私は記事をあまり書いていませんし、ここ3年ほどは姿も見せていませんから」と、彼は心境を語った。「私にあるのは築き上げた実績と人脈だけです。電話で連絡を受けた瞬間は、驚きとともに大きな安心感に包まれました。殿堂セレモニーにも世界選手権にも参加します。1998年以来ずっと参加し続けてきた世界選手権に今年は参加できないかもしれないと思って落ち込んでいたので、本当に嬉しいです」
「私の実績がこのような形で認められたことは、私にとって大きな意味があります」と、ヘルツォークは続ける。「殿堂入りはもちろんこの上なく光栄ですが、ここ3年ほどすっかり辞めてしまったことをまた再開できるかもしれない、という事実の方が私にとっては大切です。また世界中を旅して呪文を唱え、旧友との交流を楽しみたいと思います!」
プロツアーでプレイすること自体が大切だと語るヘルツォークは、2004年を境に離れていたマジックに改めて感謝の言葉をかけた。
「また多くの――できれば全部のプロツアーに出場したいと思います。2004年にマジックから離れてから、本当に多くのプロツアーを見送ってきました。2004-2005年シーズンもプロツアーに出場し続けるべきではなかったかと考えない日はありませんでした。この殿堂入りを機に、プロツアーでプレイする楽しさが戻ってくるのを期待しています。マジックから離れていたこの3年でかなり遅れてしまったと思いますが、それでもまたプレイできることが楽しみです。最近のセットは本当に楽しく、今は時間もありますから、また世界の片隅で行われている深夜のドラフト会で私の姿を見ることになるかもしれませんね」
ヘルツォークは最後にこう付け加え、インタビューを締めくくった。
「さらなるプロツアー・トップ8ですか? 当たり前です。次のリミテッドのプロツアーにでも達成しますから、楽しみにしていてください! 最後に、私に投票してくれた皆さんに感謝を伝えたいです! みんなありがとう!」
ヘルツォークは初参加のプロツアーで64位以内に入る成績を収めた。次の年には再び世界選手権に参加し、記念すべき自身初のプロツアー・トップ8入賞を果たした。ここから彼は、2004年の連続優勝を含めてプロツアー・トップ8入賞4回を記録することになる。一方グランプリは彼の主戦場ではなかったらしく、グランプリ・トップ8入賞は2回を記録するのみだ。しかし同じプロツアー以外の大会であるノルウェー選手権には熱を上げていたようで、ヘルツォークは2006年を含め5回にわたって国の代表になっている。また、ヨーロッパ選手権でも優勝2回を記録した。
ヘルツォークはそのキャリアを通して、生涯獲得賞金ランキング6位、生涯獲得プロ・ポイント20位以内に入る実績を残している。その第一歩は、はるか昔の世界選手権だった。
「会場には『Sideboard』や『Duelist』などの雑誌で見たプレイヤーが勢揃いしていましたが、私もそうなりたいと思っていたので恐れる気持ちはありませんでした」と、殿堂入りへと続く道の第一歩についてヘルツォークは語る。彼はノルウェー代表のメンバーに入り、その大会の参加権利を得たのだ。「マイク・ロング/Mike Longとの対戦であと一歩のところまで迫りながらも第3ゲームを落とし、フラストレーションが溜まったのを覚えています。それから、団体戦で初めて経験した『壁とボム』のチーム・シールドに苦戦したのが記憶に残っていますね。」
今年の殿堂顕彰者たちと同様に、ヘルツォークがマジックを始めた当初は自分が殿堂入りするほどのプレイヤーになるとは想像もしていなかったという。今年の殿堂投票の結果を待つ間、彼は不安に包まれていた。これほどの激戦の中で殿堂入りできるだけの票を集められるほど、自分のことを覚えている人がいるのだろうかと。また、ヘルツォークは世界選手権が始まって以来すべての世界選手権に出場してきたが、殿堂入りを逃せばその連続出場記録が途絶えてしまうことを心配した。
「殿堂入りできるかどうかは、本当に五分五分だったと思います。私は記事をあまり書いていませんし、ここ3年ほどは姿も見せていませんから」と、彼は心境を語った。「私にあるのは築き上げた実績と人脈だけです。電話で連絡を受けた瞬間は、驚きとともに大きな安心感に包まれました。殿堂セレモニーにも世界選手権にも参加します。1998年以来ずっと参加し続けてきた世界選手権に今年は参加できないかもしれないと思って落ち込んでいたので、本当に嬉しいです」
「私の実績がこのような形で認められたことは、私にとって大きな意味があります」と、ヘルツォークは続ける。「殿堂入りはもちろんこの上なく光栄ですが、ここ3年ほどすっかり辞めてしまったことをまた再開できるかもしれない、という事実の方が私にとっては大切です。また世界中を旅して呪文を唱え、旧友との交流を楽しみたいと思います!」
プロツアーでプレイすること自体が大切だと語るヘルツォークは、2004年を境に離れていたマジックに改めて感謝の言葉をかけた。
「また多くの――できれば全部のプロツアーに出場したいと思います。2004年にマジックから離れてから、本当に多くのプロツアーを見送ってきました。2004-2005年シーズンもプロツアーに出場し続けるべきではなかったかと考えない日はありませんでした。この殿堂入りを機に、プロツアーでプレイする楽しさが戻ってくるのを期待しています。マジックから離れていたこの3年でかなり遅れてしまったと思いますが、それでもまたプレイできることが楽しみです。最近のセットは本当に楽しく、今は時間もありますから、また世界の片隅で行われている深夜のドラフト会で私の姿を見ることになるかもしれませんね」
ヘルツォークは最後にこう付け加え、インタビューを締めくくった。
「さらなるプロツアー・トップ8ですか? 当たり前です。次のリミテッドのプロツアーにでも達成しますから、楽しみにしていてください! 最後に、私に投票してくれた皆さんに感謝を伝えたいです! みんなありがとう!」
THE RECORD 戦績
プロツアー | 世界選手権1999:第8位(混合フォーマット) プロツアー・シカゴ2003:準優勝(ロチェスター・ドラフト) プロツアー・サンディエゴ2004:優勝(ブースタードラフト) プロツアー・アムステルダム2004:優勝(ロチェスター・ドラフト) |
---|---|
グランプリ | グランプリ・ウィーン2001:第3位(ロチェスター・ドラフト) グランプリ・ボーフム2004:(チーム・リミテッド) |
その他 | ヨーロッパ選手権1999:優勝 ヨーロッパ選手権2003:優勝 ノルウェー選手権1999:優勝 ノルウェー選手権2001:優勝 |