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Daily Deck -今日のデッキ-
アブザン・ブリンク(モダン)
アブザン・ブリンク(モダン)
Melissa DeTora
2015年12月9日
アブザンはモダンでも人気を集める色の組み合わせです。アブザンの3色は、《タルモゴイフ》や《闇の腹心》といった主力クリーチャーに加えて《突然の衰微》や《流刑への道》のような質の高い除去もひとつのデッキに詰め込むことができるため、その人気もうなずけるというものでしょう。本日ご紹介するデッキもそんな「アブザン」の3色を用いたものですが――しかしこのデッキには、先ほど挙げた輝かしいカードの数々が見受けられません。ブレイク・ドナン/Blake Donnanの操る「アブザン・ブリンク」デッキは、大会上位のデッキではそうお目にかかれないユニークな戦略をとっているのです。
ブレイクのデッキに採用されたクリーチャーたちは、どれも強力な「戦場に出たとき」に誘発する能力を持っており、ゲーム全体を通してそれでアドバンテージを獲得していきます。ブレイクはそこへ「ブリンク」、すなわち「クリーチャーを一度追放してから戦場に戻す効果」を組み合わせているのです。クリーチャーを「ブリンク」することでその能力が再び誘発し、大きなカード・アドバンテージをもたらします。中でも《雲隠れ》はインスタントであるため、対戦相手の除去に対応して唱えたり戦闘で死亡する前に唱えたりすることができます。
このデッキが擁するクールな相互作用のひとつは、《ちらつき鬼火》と《不毛の地の絞殺者》によるコンボです。《ちらつき鬼火》で対戦相手のパーマネントを追放し、それから《不毛の地の絞殺者》を繰り出して「昇華」することで、《ちらつき鬼火》で追放したカードを墓地へ送りつつ相手のクリーチャー1体に-3/-3修整を与えることができます。何と言っても、《ちらつき鬼火》によって追放したカードが相手の戦場に戻らないところが素晴らしいですね。
「戦場に出たとき」に誘発する能力を持った低マナ域のクリーチャー大量に搭載するなら、それこそ《集合した中隊》の出番です。私も《集合した中隊》がこのデッキ最高のカードだと思います。4枚採用されているのも納得です。《集合した中隊》を使うことで、インスタント・タイミングでブロッカーを生み出しつつ、同時にそれらの持つ能力が誘発します。対戦相手にとっては厄介極まりないですね。きっと、それをかわす手立ては見出だせないはずです。
このデッキで「SCG Premier IQ」トップ4に入賞したブレイク・ドナンに拍手!
2 《平地》 1 《森》 2 《寺院の庭》 2 《神無き祭殿》 1 《草むした墓》 4 《吹きさらしの荒野》 4 《湿地の干潟》 2 《乾燥台地》 2 《剃刀境の茂み》 -土地(20)- 4 《貴族の教主》 4 《カルテルの貴種》 4 《潮の虚ろの漕ぎ手》 2 《クァーサルの群れ魔道士》 4 《永遠の証人》 4 《悪鬼の狩人》 4 《ちらつき鬼火》 2 《オレスコスの王、ブリマーズ》 2 《不毛の地の絞殺者》 -クリーチャー(30)- |
4 《霊気の薬瓶》 2 《雲隠れ》 4 《集合した中隊》 -呪文(10)- |
4 《コーの火歩き》 2 《戦争の報い、禍汰奇》 2 《大爆発の魔道士》 2 《オルゾフの司教》 2 《石覆い》 3 《流刑への道》 -サイドボード(15)- |
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