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戦略記事

Daily Deck -今日のデッキ-

緑白「硬化した鱗」(スタンダード)

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緑白「硬化した鱗」(スタンダード)

Melissa DeTora

2015年10月12日


 《硬化した鱗》は、実にユニークな1枚です。それ単体では何もしないカードですが、適切なクリーチャーと手を組ませてやれば一気に多くの仕事をこなしてくれるのです。本日ご紹介するデッキはそんな1マナのエンチャントを中心に組まれ、インディアナポリスで行われた「SCG Open」(リンク先は英語)にてデイヴィッド・フェルプス/David Phelpsが操り、トップ16に入賞したものです。

 「硬化した鱗」デッキは、フューチャー・フューチャー・リーグでもかなりの人気を集めていました。そのとき使われていた形も、このデイヴィッドのものに近かったと記憶しています。このデッキの力を可能な限り引き出すためには、クリーチャーをすべて何らかの形で+1/+1カウンターを得られるものにする必要があります。繰り返し+1/+1カウンターを得られるものもあれば、1回限りのものもありますね。

 このデッキを機能させるのに必須となり、また《硬化した鱗》を使う理由となるのが、繰り返し+1/+1カウンターを得られるカードたちです。《搭載歩行機械》や《アブザンの鷹匠》、そして《マナ喰らいのハイドラ》がそれに該当しますね。《硬化した鱗》が戦場にあれば、それらのカードの能力で+1/+1カウンターを2個置けるようになり、時間とともに莫大な数のカウンターを積み上げることができます。また、このデッキでは《アブザンの鷹匠》が最高のフィニッシャーになります。《アブザンの鷹匠》は実質3マナの《空中浮遊》となり、一気にゲームを決めることもできるのです。

 このデッキに採用されている呪文は、そのほとんどが《硬化した鱗》が戦場にあれば効果が高まるコンバット・トリックです。通常なら、コンバット・トリックはスタンダードまで活躍の幅を広げるようなものではなく、リミテッドに留まることが多いものです。しかし、このデッキに採用されているコンバット・トリックは、《勇敢な姿勢》や《ドロモカの命令》といった複数の効果を持ったものや、《硬化した鱗》と組み合わせることで強烈な力を発揮するものなど、それぞれに用途がいくつもあるのです。

 中でもこのデッキにぴったりなのが、《鼓舞する呼び声》です。デイヴィッドはこのカードのメイン・デッキへの採用を1枚に留めましたが、私たちはフューチャー・フューチャー・リーグでもっと多くの枚数を使っていました。《鼓舞する呼び声》の主な使い方は、《次元の激高》のような全体除去から自軍を守ることです。そしてそのときに2枚かそれ以上のカードを引くこともでき、対コントロール・デッキにおいて手札を補充する手段として、見事な活躍を見せてくれるのです。

David Phelps - 「緑白『硬化した鱗』」
スタンダード[MO] [ARENA]
8 《
1 《平地
4 《梢の眺望
4 《吹きさらしの荒野
4 《樹木茂る山麓
1 《溢れかえる岸辺

-土地(22)-

4 《鱗の召使い
4 《毅然さの化身
4 《棲み家の防御者
4 《マナ喰らいのハイドラ
2 《アブザンの鷹匠
4 《搭載歩行機械

-クリーチャー(22)-
4 《硬化した鱗
4 《ドロモカの命令
4 《勇敢な姿勢
3 《抵抗の妙技
1 《鼓舞する呼び声

-呪文(16)-
3 《アラシンの僧侶
1 《隠れたる龍殺し
2 《垂直落下
2 《正義のうねり
1 《進化の飛躍
1 《抵抗の妙技
2 《鼓舞する呼び声
2 《ゼンディカーの同盟者、ギデオン
1 《溢れかえる岸辺

-サイドボード(15)-
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