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戦略記事

Daily Deck -今日のデッキ-

白青工匠コントロール(スタンダード)

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白青工匠コントロール(スタンダード)

Melissa DeTora

2015年7月27日


 先週末はシカゴで「SCG Open」(リンク先は英語)が開催され、『マジック・オリジン』が認定イベントで使用可能になって初めての、スタンダードの大規模イベントとなりました。カバレージを追っていると面白いデッキがいくつも見受けられましたが、中でも私が一番感銘を受けたのは、ジェフ・ホーグランド/Jeff Hooglandの「白青コントロール」デッキでした。デッキリストを見ても面白さが伝わってきましたし、7位に入賞したジェフがこのデッキを操る様子は本当に見ていて楽しいものでした。

 このデッキに最も大きな影響を与えたのは《搭載歩行機械》であり、ジェフはこれをデッキに4枚採用しています。この小さな機械は、極めて高い柔軟性を持っているのです。このカードを評価する場合は、これを6マナ3/3とか8マナ4/4であると考えないことが肝になります。このカードは、ゲームが長引くにつれてサイズを増していく2マナ1/1なのです。ジェフのデッキでは、《搭載歩行機械》を2ターン目に繰り出し、その後このカードを毎ターン強化していくようになっています。そして頃合いを見て《対立の終結》を放ち、戦場のすべてのクリーチャーを一掃しつつ《搭載歩行機械》に溜め込んだ+1/+1カウンターを飛行機械の群れへと変えてやるのです。また、このデッキには《飛行機械の諜報網》というこれまた見事なカードが採用されており、《搭載歩行機械》はこのカードとも相性抜群です。

 ジェフは他にも、『マジック・オリジン』で登場した使い勝手の良い呪文を多く採用しています。《迅速な報い》は《破滅の刃》と同じ感覚で使える1枚です。このデッキでは「魔巧」はほぼ確実に達成され、《迅速な報い》を瞬速で唱えられる機会は極めて多いことでしょう。それから、私は《工匠の天啓》も大好きです。ここしばらくスタンダードから姿を消している《予言》ですが、この呪文はほぼインスタント・タイミングで使える《予言》と言えるでしょう。

 サイドボードに目を向けると、ジェフは追加の全体除去として《変位の波》を選択したようです。普通に使う分にはやや重いこのカードですが、「赤緑信心」や、それから《ドラゴンの餌》や《軍族童の突発》を用いるデッキに対しては強烈なリセット・ボタンになるでしょう。《起源のハイドラ》もX=2の《変位の波》でバウンスできることを覚えておいてくださいね。《起源のハイドラ》のXの値がいくつであろうと、(戦場にあるときの)点数で見たマナコストは2なのですから。

Jeff Hoogland -「白青工匠コントロール」
スタンダード[MO] [ARENA]
6 《
2 《平地
4 《溢れかえる岸辺
1 《汚染された三角州
4 《啓蒙の神殿
4 《平穏な入り江
2 《神秘の僧院
3 《ダークスティールの城塞
1 《光輝の泉

-土地(27)-

4 《搭載歩行機械

-クリーチャー(4)-
3 《意思の激突
2 《迅速な報い
2 《勇敢な姿勢
1 《軽蔑的な一撃
1 《今わの際
4 《解消
3 《工匠の天啓
2 《飛行機械の諜報網
3 《対立の終結
4 《時を越えた探索
3 《太陽の勇者、エルズペス
1 《精霊龍、ウギン

-呪文(29)-
2 《層雲の踊り手
1 《隠れたる龍殺し
3 《今わの際
2 《否認
1 《軽蔑的な一撃
1 《急報
1 《勇敢な姿勢
1 《危険な櫃
1 《宿命的報復
2 《変位の波

-サイドボード(15)-
(デッキリスト:StarCityGames.com より引用)

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