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コラム

金子と塚本の「勝てる!マジック」

金子と塚本の「勝てる!マジック」 第28回:プレイング編 呪文を唱えるタイミング

金子と塚本の「勝てる!マジック」 第28回:プレイング編 呪文を唱えるタイミング

by 金子 真実 & 塚本 樹詩

登場人物:

金子 真実

ウィザーズ・オブ・ザ・コーストの人。塚本に押しかけられ突然弟子をとることになった。
Q.焼き鳥は塩?タレ?
A. もも(どちらでも)ねぎま(タレ)ぼんじり(塩)なんこつ(塩)ハラミ(タレ)ハツ(塩)ハツ元(タレ)レバー(タレ)砂肝(塩)皮(塩)手羽先・中(塩)ささみ(塩)つくね(タレ)せせり(塩)さえずり(塩)うずら(塩)
せせり串をつまみながら、日本酒をキュッっとやりたいですね。

塚本 樹詩

マジック初心者。マジックの大きな舞台での活躍を夢見て、金子に弟子入りした。とにかく元気。
Q.焼き鳥は塩?タレ?
A.......しおー!!!ネギまには七味かけたいね!!

前回の勝てマジ!

全ての行動には理由があるという概念を知った塚本。そしてそのままゲームは続き......。


塚本「一見盤面は互角にみえて、僕は何も持ってないのに対して相手は手札がまだ2枚......。」

金子「そうそう、それもまたマジック。そんなときもありますよ。ともあれ、カードを引いてみましょう。」

今回のケース

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塚本「うおー!!ひっくり返したれやああああ!ドロー!!!!むむっ、よっしゃぁぁ!強いクリーチャーを引いた!ので召喚だ!!そして戦闘!!」

金子はい、塚本さん、アウトー!!!

塚本「......え? どうしてです?」

可能性1 相手の手札に巨大化系呪文があるとき

金子塚本さんは今クリーチャーを召喚して、すべての土地を使用しフルタップになってしまいましたね? そして攻撃。いまはこんな状態です。どうですか?」

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塚本「え、どうって......クリーチャーを唱えるのはどうせすることだし、別に何も問題ないですよ? 手札にインスタント呪文もないですし。」

金子「ちっがーう!前回勉強したことを思い出してください! 相手の立場になって考えるんです。例えばもし、相手の手札に《凶暴な力》があったら?

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塚本「えっと、3/3をブロックされて、《凶暴な力》で一方的にこちらの3/3が死亡してしまいそうですね。」

金子「では、もしクリーチャーを唱えずに攻撃したら?」

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塚本「やっぱり、ブロックされて《凶暴な力》で......いや、まてよ?相手の立場になって考えると......!

金子「そう、そうなんです! マナがあって手札がある、こんな相手に《凶暴な力》を先に唱えるのって、かなりリスクがある行為だと思いませんか? 相手がリスクを考えて、ここはブロックしないでくれるかもしれませんよ?」

塚本「なるほど!」

金子「さて、相手の手札に巨大化系呪文、《凶暴な力》がある場合を話しましたが、次に相手の手札に除去呪文がある場合の話をしてみましょう。」

可能性2 相手の手札に除去呪文がある場合

金子「さて、先ほどの塚本さんがクリーチャーを唱えて攻撃したシーン。もし、相手の手札に《肉は塵に》があったら......?

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塚本「!!!これは僕にもわかります! この《肉は塵に》を、より強い4/4クリーチャーに対して唱えられてしまいます!

金子「そうですね。でも、もしクリーチャーを先に唱えずに攻撃したら......?」

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塚本「むむ......これならもしかしたら、相手が《肉は塵に》を3/3に唱えてくれて、4/4が生き残るかも......?

金子「はい、そうなんです! 巨大化系呪文の場合と除去呪文の場合、どちらも相手が損な選択肢を取ってくれる可能生がある、ということですね。ですが、先にクリーチャー呪文を唱えてしまうと、相手はこちらのすべてを見たうえでどうするか選べます。これでは、相手が常に有利な選択をできちゃいますね。それもこれも、先にクリーチャーを唱えることによって、こちらに何もないことを宣言してしまっているからなんですよ。

塚本「確かに戦闘前に行動しちゃうと、手札に何がないのがバレちゃいますもんね。それじゃあ第2メインフェイズに動くことにします!」

金子「はい、そうですね。手札に唱えられる呪文がない時でも、手札さえあれば相手はこちらの行動を恐れて何もしないこともあるので、なるべくなら戦闘終了後に行動するようにしましょう!

今回のケース その2

金子「塚本さん、またターンが来ましたよ!」

塚本「俺のターンだぜ!ドロー!」

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塚本「よし、戦闘!!!!」

金子待ったーーーー!!!

戦闘前にした方がいいこと

塚本「え?どうしたのですか?」

金子どうして戦闘前に呪文を唱えないのですか?

塚本「え?え? さっき戦闘前に動くと不利だって金子さんが......。」

金子「......なるほど。さっきのことを覚えていたのは偉いですが......今、塚本さんが引いたカードは何ですか?」

塚本「え? 《予言》ですけど?」

金子予言》のように手札が増えるカードは、戦闘前に唱えることで戦闘中の選択肢が増える可能性があります。それでフルタップしてしまう場合は別ですが、今回のケースならマナも残りますよね。なので、このシーンでは戦闘前に唱えた方が良いですよ!」

塚本「な、なるほど! ちょっとじゃあ唱えてみます......!!!」

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金子「これはまるで教科書のようなドローをしましたね! まさか《否認》と《剛力化》を引くとは!これなら、相手が多少の呪文を抱えていても対処できます!気兼ねなく攻撃できますよ!」

塚本「教科書のようなって、この記事企画自体が教科書的企画ですよね!?......ともあれ、選択肢が広がりそうな呪文は、第1メインフェイズに唱えた方がいいのですね!

金子「はい!他にもあらかじめ出しておくことで戦闘が有利になるようなカードもありますし、絶対に戦闘後に動いたほうが良いわけではありません。この呪文は戦闘前と戦闘後どちらに唱えるべきなのか?それを判断しましょう!

塚本「金子さん!すごくためになります! 僕テキストちゃんと読むことにします!!」

金子「......え? 今までどうしてたのですか?」

塚本「イラスト見て、こういうカードなんだなって何となくプレイしていました......。鳥だから飛行ついてそうとか......。」

金子「原始人かよ!!」

塚本「オレ、マナダス、カードツカウ。」

金子「塚本さんの知性のレベルが落ちてきた......!」

今回のまとめ

金子「ということで、今回のまとめをざっくりと説明しますね!」

塚本「今回はテキストをよく読むという、すごいテクニックを教えてくれたので、次回もっとすごいことを教えてくれればきっと終わると思うんですよ。」

金子「それがすごいというレベルに入るなら、もっと重大なことを毎回教えている気がするのですが......。そんな基本的なことはいいとして、今回で大事なのはこの2点!」

  • 戦闘の選択肢を広げられる行動は、戦闘前にしよう!
  • 戦闘の選択肢を狭める行動は、戦闘の後にしよう!

塚本「今回は2つだけですが単純な分、とっても重要なことですね!......っと危ない!」

defense.jpg

金子「急にどうしたんですか?」

塚本「なぜか、いつもここら辺の時間帯になると、上から何かが落下してくる気がして......防衛本能が勝手に......。」

金子「今回は大丈夫そうですよ?」

塚本「何を根拠に言ってるのですか? まさか金子さんが犯人なんじゃ......。」

金子「フライング・ボディープレスって連続してやると、結構やる側も痛いんですね......。」

塚本「身内の犯行だった!!ということは......僕の体は今回無事なので......!」

金子「続く!」

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