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岩SHOWの「デイリー・デッキ」

2018.01.26

岩SHOWの「デイリー・デッキ」:白青オーラ(スタンダード)

by 岩SHOW

 マジック25周年記念プロツアーと同じ、3人チーム構築戦で開催された『イクサランの相克』発売週のStarCityGames.com Open。そこで登場した新環境のデッキについては前回前々回にて紹介したところだが、今日紹介するのは併催のイベント、Standard Classicにて登場した、まったく新しいコンセプトのデッキだ。こういった形のデッキが出てくるなんて、誰も予測してなかったんじゃないかな。

 使用者はジム・デイヴィス/Jim Davis、2015年度のSCG Player's Championである実力派だ。強豪が世に送り出したことで、注目されること必至な「白青オーラ」、その全貌をご覧いただこう。

Jim Davis - 「白青オーラ」
StarCityGames.com Standard Classic Dallas 3位 / スタンダード (2018年1月21日)
7 《平地》
4 《島》
3 《灌漑農地》
4 《氷河の城砦》
2 《シェフェトの砂丘》

-土地(20)-

4 《空渡りの野心家》
3 《聖なる猫》
4 《アダントの先兵》
4 《典雅な襲撃者》
4 《上級建設官、スラム》

-クリーチャー(19)-
3 《軍団の上陸》
4 《結束のカルトーシュ》
4 《執着的探訪》
2 《防護の光》
4 《知識のカルトーシュ》
3 《不可解な終焉》
1 《結束の試練》

-呪文(21)-
2 《領事の権限》
2 《断片化》
2 《鉤爪の切りつけ》
2 《呪文貫き》
1 《潜水》
4 《否認》
1 《不可解な終焉》
1 《従者の献身》

-サイドボード(15)-
StarCityGames.com より引用)

 こんなデッキ、前の環境では見たことないぞ......相克環境、開幕からワクワクさせてくれるねぇ!

 「白青オーラ」のデッキ名通り、肝となるのはオーラ。『イクサランの相克』はオーラを主軸としたセットではないのだが、リミテッドを面白くするためという理由もあってクリーチャーを強化するオーラ・カードがいくつか収録されている。

 その中でも、軽くてリターンが大きい《執着的探訪》は構築でも使ってみたくなる性能で、何かしらのデッキに採用できるのでは?というツイートはいくつか目にした1枚。

 僕も《好奇心》を「渡り」能力持ちや《幻影の戦士》につけてペチペチ殴ってドローしていた過去を思い出してニマニマしていたが、まさかこのカードの加入で新しいデッキが出てくるとはね。

 このデッキの核となるのは《上級建設官、スラム》だ。

 オーラ・呪文を唱えるとカードを1枚引くことができる能力があれば、貼り付けたクリーチャーが除去されるとアドバンテージを失うというオーラの弱点をカバーできる。どんとこいと言わんばかりにペタペタ貼り付けて、強力なクリーチャーを早いターンから戦場に繰り出し、対戦相手を防戦一方に追い込もうという、コンボ要素を含んだビートダウンデッキとなっている。

 今環境にはすでに『アモンケット』の「カルトーシュ」サイクルという強力なオーラが存在しており、これをテクニックの1つとして用いるデッキもいくつかあった。ここに《執着的探訪》が加わり、スラムとカルトーシュは満を持してデッキの主役となったというわけである。

 オーラの対象はスラム自身でも構わないが、どうせなら戦闘能力に秀でたものにつけたい。《アダントの先兵》は破壊不能を持つことができるので、追放タイプの除去を用いてこない相手を恐れずに済み、攻撃時はパワーも上昇するなかなかに頼もしいヤツ。

 爆発力という点で見れば《典雅な襲撃者》がベスト、二段攻撃+《執着的探訪》で手札もジャンジャン増えて怖いものなし! 殴り合いを挑んでくる相手には、あえて《聖なる猫》にベタ貼りすることもあるだろう。絆魂に飛行・先制攻撃とサイズ上昇を与えて、お手軽《悪斬の天使》の誕生だ。これらの猫は「永遠」と「不朽」で還ってくるのも素晴らしい。

 新たなる1マナ圏《空渡りの野心家》も、このデッキには大変噛み合っている。

 オーラを張り付けまくるということは、パーマネントが増えるということ。昇殿達成で飛行を得て、スーパー《サバンナ・ライオン》として運用するのは難しいことじゃない。

 パーマネントを増やすためもあってか、除去に《不可解な終焉》を採用しているのも良いね。

 大型クリーチャーには触れないが、最序盤のこじ開けさえできれば後はサイズで圧倒できるので問題なしということだろう。


 セットのメインメカニズムでなくとも、こうやって新デッキを生み出す鍵となるカードがある。『イクサランの相克』、まだまだ奥が深そうだ......来週に紹介するスタンダードのデッキは、今週紹介したものをさらに過去のものとする進化を遂げているかもしれない。楽しみだ。それじゃあ、今週末もマジックを楽しんで。また来週!

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