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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

岩SHOWの「デイリー・デッキ」:ディミーア・デルバー(Pauper)

岩SHOWの「デイリー・デッキ」:ディミーア・デルバー(Pauper)

by 岩SHOW

 昔の友人らに久しぶりに会って、あの頃マジックしてたなぁ、今カードってどんな感じなん?みたいな話題になったことがある方も少なからずいらっしゃることかと。僕も何度かあって、こんなん活躍してるで~とか今ちょうどデッキあるわ~とかで話したり見せたりすると、まあそこはやっぱり昔やっていた人らなんで食いつきが良い。

 そういうプレイヤーが高確率で口にするのが「コモンのくせにやたら強ない?」。実際、僕が中学生くらいの頃に比べるとコモンは本当に強くなっている。近年ではリミテッドの面白さも意識してセットがデザインされているので、コモンにもしっかりと役目が与えられ、また戦闘においても強力なものの枚数が増えている。

 コモンの中でもダントツな強さを誇るカードであり、使用可能なすべてのフォーマットでこれを用いたデッキが作られた1枚と言えば?《秘密を掘り下げる者》だ。

回転

クリックで変身

 ライブラリーの一番上のカードがインスタントかソーサリーだったら公開する、という非常に軽くリスクのないコストで変身。《昆虫の逸脱者》となれば3/2飛行だ。1マナのクリーチャーのスペックではない。

 数々の伝説を生み出したこのクリーチャー、今回は選りすぐりのコモンが集うフォーマットにおけるこのカードの活躍を追ってみよう。

DrPringles - 「ディミーア・デルバー」
Magic Online Pauper Constructed League 5勝0敗 / Pauper (2016年10月24日)[MO] [ARENA]
8 《
2 《
4 《陰鬱な僻地
3 《進化する未開地
2 《広漠なる変幻地

-土地(19)-

4 《秘密を掘り下げる者
1 《熟考漂い
1 《スゥルタイのゴミあさり
4 《グルマグのアンコウ

-クリーチャー(10)-
4 《渦まく知識
4 《留意
4 《思考掃き
2 《思案
2 《恐ろしい死
4 《蓄積した知識
4 《対抗呪文
2 《剥奪
2 《チェイナーの布告
1 《苦悶のねじれ
1 《破滅の刃
1 《噴出

-呪文(31)-
3 《嵐縛りの霊
2 《強迫
2 《水流破
2 《虚無の呪文爆弾
1 《見栄え損ない
1 《払拭
3 《吐き気
1 《奇怪な突然変異

-サイドボード(15)-

 コモン限定構築Pauper。厳密に言うと「Magic Online上でコモンとしてリリースされているカード限定構築」なので、《陥没孔》や《トーラックへの賛歌》を用いることはできない。このコモン限定構築、へたするとスタンダードやモダンのデッキにも勝てそうなデッキも存在している。今日紹介する《秘密を掘り下げる者》デッキの1つ「ディミーア・デルバー」も、理想的な回りをすればあっという間にゲームに勝ってしまう恐ろしいデッキである。

 次元ラヴニカの青と黒を司るギルド・ディミーアの名を持つだけあって、青黒の2色デッキである。このデッキは、分類上クロック・パーミッションというものになる。クロック=ダメージ源を展開し、それを打ち消し呪文などで守りながら相手にやりたいことをさせずにライフを削り切る、というアプローチを取るパーミッション(打ち消しコントロール)デッキの派生形だ。軽量のドロー・打ち消し・除去呪文は青と黒のコモンには豊富にある。まさしくオールスターデッキと呼んでも過言ではない。

 打ち消しの筆頭《対抗呪文》は4枚採用。これを使いたいがためにPauperをやっているプレイヤーだっているはずだ。1ターン目デルバー(掘り下げる者の英名)、2ターン目からは《対抗呪文》を構え続けるという動きは、シンプルにしてむちゃくちゃ強い。

 このデッキには《秘密を掘り下げる者》の変身条件を満たすカードが31枚も入っているので、まあ数ターン変身しないなんてことはまずないが......レガシーの各種デルバー(掘り下げる者)デッキのように《渦まく知識》《思案》でそれらのカードを積み込んでやって変身させてやることもできる。

 こういった動きと相性が良いのがフェッチランドだ。フェッチランドとは、生け贄に捧げることでライブラリーから基本土地およびそのタイプを持った土地をサーチする能力を持った土地の総称だ。

 このデッキではコモンの《進化する未開地》《広漠なる変幻地》が採用されている。マナの安定だけでなく、《秘密を掘り下げる者》の能力で見た or 公開したカードを引きたくない時は、これでシャッフルしてしまえばよい。《渦まく知識》《思案》で積んだカードも同様に処理してやろう。あるいは、《留意》《思考掃き》で墓地に送ってやっても良い。

 そうしたカードで墓地を肥やしたら、探査カードの出番だ。最強の探査カード《宝船の巡航》......は残念ながら使えないが、《グルマグのアンコウ》も十二分に強力だ。2マナ5/5なんてゲームを決定づけるサイズだ。このデッキではアンコウにプラスして、《スゥルタイのゴミあさり》という探査クリーチャーも採用している。こちらも1マナ3/3飛行とかで運用できればオイシイね。1マナのインスタント・ソーサリーの連打で墓地を肥やせば、複数枚唱えることも不可能ではないぞ。

 このデッキではデルバー系の定番アイテムである《目くらまし》が採用されていない。Magic Online上では元々《目くらまし》の枚数自体が少なく、手に入りづらいカードではあったのだが......『エターナルマスターズ』に再録されたことで、以前より広く出回るようになった。

(『ネメシス』ではコモンで収録)

 最近のPauperにおけるデルバーデッキを見ていると、変わらず《目くらまし》を4枚採用しているリスト、2枚のリスト、そして0枚のリストに分かれる。標準装備であるからこそ、対戦相手がそれを警戒して動いてくれる。それだけで十分であり、実際にデッキに入っている必要はないということだろうか。いつぞや、そんなアプローチをしたデッキがスタンダードにもありましたなぁ......常識を打ち破る構築が成功をもたらすこともあるかもしれない。何でも挑戦だ。

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