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戦略記事

中村修平の「デイリー・デッキ」

中村修平の「デイリー・デッキ」:赤白信心(スタンダード)

中村修平の「デイリー・デッキ」:赤白信心(スタンダード)

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編集より:中村修平が日替わりで注目のデッキを1日1個紹介するミニコラムです。本コラムは英訳され、英語サイトから全世界に発信されています。

日本公式ウェブサイトでは、日本語の原文を掲載いたします。今週は17日(火)~20日(金)の更新です。


 新しいカードから生み出されるのは、何も新しいデッキだけではありません。
 時に新カードは、キーカードを失い過ぎ去ってしまったデッキに新たな息吹を与え、装いも新たに復活させるということもあります。

 Manwithplane251の赤白信心デッキはまさにそれ。去年の今頃環境を席巻していた赤系信心デッキが見事に現代に帰ってきました。
 それを可能にしたのは昨日ご紹介した炎跡のフェニックス》に加え《マルドゥの斥候》、マナ・コストに{R}{R}が含まれるこのコンビです。

 というのにも、はっきりとした理由があります。
 赤系信心デッキの最大の長所は《鍛冶の神、パーフォロス》の強さを十二分に引き出せること。クリーチャーが戦場に出てきた時の2点ばかりか、直ちに顕現したパーフォロス自身が、時には《パーフォロスの槌》で速攻までついて攻撃することもしばしば。

 そのために必要なのは、顕現のために{R}{R}{R}{R}を戦場に用意しておくことであり、特に2ターン目に赤が濃いクリーチャーを出せることはきわめて重要です。
 《凍結燃焼の奇魔》などのコストが{R}{R}の優秀なカードが『ラヴニカへの回帰』ブロックのスタンダード落ちで使えなくなると、同時に忘れ去られてしまうの当然の流れだったのです。

 《マルドゥの斥候》はそんな消えかけていた信心を復活させてくれました。2マナ圏は《大歓楽の幻霊》を含めて8枚体制、そしてフェニックスへと繋げることで往時には及びませんが戦場に信心を確保する算段が整ったのです。

 それに、斥候にはかつての{R}{R}軍団にはないメリットもあります。
 疾駆を駆使することで、いきなりダメージを与えることが可能なばかりか、状況によってはパーフォロスの2点ダメージを使いまわせるのです。

 ただのコモンと侮るなかれ、全くもって憎たらしい奴ではありませんか。

manwithplane251 (4-0)
Standard Daily #7929981 on 01/31/2015 / スタンダード[MO] [ARENA]
9 《
1 《平地
4 《戦場の鍛冶場
4 《凱旋の神殿
2 《進化する未開地
2 《マナの合流点
2 《ニクスの祭殿、ニクソス

-土地(24)-

4 《大歓楽の幻霊
4 《マルドゥの斥候
4 《炎跡のフェニックス
4 《ゴブリンの熟練扇動者
3 《鍛冶の神、パーフォロス

-クリーチャー(19)-
4 《岩への繋ぎ止め
3 《稲妻の一撃
3 《軍族童の突発
2 《パーフォロスの槌
3 《かき立てる炎
2 《紅蓮の達人チャンドラ

-呪文(17)-
3 《静翼のグリフ
1 《消去
2 《灼熱の血
1 《稲妻の一撃
3 《弧状の稲妻
1 《峰の噴火
1 《前哨地の包囲
1 《かき立てる炎
2 《龍語りのサルカン

-サイドボード(15)-

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