中村修平の「デイリー・デッキ」：赤単ビートダウン（スタンダード）

編集より：中村修平が日替わりで注目のデッキを１日１個紹介するミニコラムです。本コラムは英訳され、英語サイトから全世界に発信されています。

日本公式ウェブサイトでは、日本語の原文を掲載いたします。今週は17日(火)～20日(金)の更新です。

　『運命再編』発売からプロツアー『運命再編』にかけて、プロたちがモダンのデッキ構築に精力を傾けている間にもスタンダード環境は着々と進化を遂げています。

　というよりはプロが時代の流れに取り残されていると言った方が良いのかも......少なくとも私はそうですね。丸々１ヶ月近い浦島太郎状態を取り戻すべく、日々デッキリストのチェックに明け暮れています。

　今週はその中からMagic Onlineで見つけて、私が気に入ったスタンダードデッキ、特に新カードがデッキの軸になっているものについて紹介していきたいと思います。

　まずはfetus51がプロツアー予選で使用した赤単ビートダウン。
　『運命再編』からは《炎跡のフェニックス》が《ゴブリンの熟練扇動者》に替わって投入されています。

　なるほど、優秀な地上クリーチャーで溢れている一方で、空に関してはお留守気味なのが現在のスタンダード環境。
　《風番いのロック》を強襲で出されてしまうと困りものですが、赤単ビートダウンが想定しているゲームスピードからは二段ほど遅いので考えない方が吉。というかロックが運用されるような状況になってしまっていたらどの道負けです。その前に速攻フェニックスで殴りきりましょう。

　さらに、このフェニックスの良い点として、墓地からそのまま殴りに行けるという点がありますね。《稲妻の一撃》などで捌かれてしまっていても、《ドラゴンのマントル》や《タイタンの力》のバックアップで、墓地からそのまま攻撃状態で帰ってくるのはなかなかに見逃せないボーナス。

　速攻クリーチャーを引き当ててからの４点、加えて２点だなんて爽快でしょうね。これぞ本当の強襲です。