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戦略記事

Daily Deck -今日のデッキ-

アブザン・アグロ(スタンダード)

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アブザン・アグロ(スタンダード)

Melissa DeTora

2015年10月6日


 プラチナ・レベル・プロにして「ChannelFireball.com」のライター、リード・デューク/Reid Dukeは、『戦乱のゼンディカー』導入後のスタンダードに向けてデッキの作成を続けています。「アブザン・アグロ」は誰もが見慣れたデッキのひとつと言えますが、彼の組み上げたものには、興味深い新カードの選択が多く行われています。

 まず私が取り上げたいのは、《マラキールの解放者、ドラーナ》です。このカードはアグレッシブなデッキにおいて文句なしの1枚です。これまでにも自軍すべてのクリーチャーを強化するカードは多く登場していますが、《マラキールの解放者、ドラーナ》のような形のものは初めてでしょう。能力だけを見れば、「《マラキールの解放者、ドラーナ》がプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、あなたがコントロールする各攻撃クリーチャーの上に、+1/+1カウンターをそれぞれ1個置く」と実にシンプルな効果に見えますね。特別珍しいわけでもありません。しかし、《マラキールの解放者、ドラーナ》は先制攻撃を持っています。つまり《マラキールの解放者、ドラーナ》は他の攻撃クリーチャーが戦闘ダメージを与えるより先に戦闘ダメージを与えることができ、そこで誘発した能力によって他の攻撃クリーチャーが戦闘ダメージを与える前に強化されるのです。なんて素敵なんでしょう! 対戦相手は、こちらのクリーチャーがひと回り大きくなる可能性を常に意識しながら、ブロックや除去の使用の判断を迫られることになるのです。

 このリストでは、《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》の姿も見受けられますね。今回のギデオンは、ここ最近印刷された中で最も「多芸な」プレインズウォーカーのひとりと言えるでしょう。きっと攻撃にも防御にも大活躍をしてくれるはずです。ブロッカーを生み出す能力も5点で攻撃できるのも見事ですが、私が一番魅力を感じたのは戦場に出てすぐに「紋章」を得られるところです。《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》は除去されない4マナの《栄光の頌歌》として使うことができ、それはゲームが長引けばますます強力な効果となるのです。

 最後に、サイドボードの選択にも触れておきましょう。サイドボードのカードとはいえ、その影響は計り知れませんよ。《ランタンの斥候》の活躍の舞台は「同盟者」デッキだけではないのです。このカードは、アグロ系デッキのミラー・マッチや赤単系のデッキとの対戦において相手が取り戻せないほどのライフ差を生み出し、文句なしの活躍を見せてくれます。絆魂はアグレッシブなデッキにおいて強力なツールです。このデッキが繰り出せる「同盟者」は《マラキールの解放者、ドラーナ》と《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》が生み出すトークンだけですが、《ランタンの斥候》を絡めた攻撃は、ただの1度でライフ・レースを終わらせるのに事足りるのです。

Reid Duke - 「アブザン・アグロ」
スタンダード[MO] [ARENA]
2 《
1 《平地
1 《梢の眺望
4 《吹きさらしの荒野
4 《砂草原の城塞
4 《ラノワールの荒原
1 《ジャングルのうろ穴
4 《コイロスの洞窟
4 《乱脈な気孔

-土地(25)-

4 《始まりの木の管理人
4 《ラクシャーサの死与え
3 《搭載歩行機械
1 《族樹の精霊、アナフェンザ
4 《先頭に立つもの、アナフェンザ
4 《マラキールの解放者、ドラーナ
4 《包囲サイ

-クリーチャー(24)-
4 《ドロモカの命令
1 《勇敢な姿勢
2 《アブザンの魔除け
2 《破滅の道
2 《ゼンディカーの同盟者、ギデオン

-呪文(11)-
3 《アラシンの僧侶
2 《ランタンの斥候
3 《強迫
2 《自傷疵
2 《正義のうねり
2 《究極の価格
1 《勇敢な姿勢

-サイドボード(15)-
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