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戦略記事

Daily Deck -今日のデッキ-

「ジェスカイの隆盛」コンボ(モダン)

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「ジェスカイの隆盛」コンボ(モダン)

Melissa DeTora

2015年8月26日


 《ジェスカイの隆盛》を用いたデッキはあらゆるフォーマットにわたり実に様々なものが見受けられますが、その構成はほとんどの部分が似ています。それらは《命運縫い》や《風のゼンディコン》といったすぐに動けるクリーチャーを用意し、軽い呪文を連打してデッキを引き切ります。十分に呪文を唱えたころにはクリーチャーがゲームを終わらせられるサイズになっており、手札にはそれを守るための完璧な体勢が整っているというわけです。

 本日ご紹介するデッキもモダンの「ジェスカイの隆盛」デッキですが、それは他の多くの形とやや異なるものです。今回のデッキでは、多くのプレイヤーが忘れていると思われる《きらめく願い》を中心に組まれているのです。「願い」は、それに合わせたサイドボードを組む必要があるため、やや使いにくい印象を受けるかもしれません。本来サイドボードはマッチアップによってメインデッキと入れ替えるものですが、このデッキでは、場合によっては15枚すべてメインデッキへ組み込むことができないのです。それでも、モダンで「教示者」の効果が使えるのは極めて強力であり、大きな利点と言えるでしょう。

 大抵の場合、《きらめく願い》で持ってくるのは《肉体 // 血流》です。こちらのクリーチャーのパワーが対戦相手のライフを上回るほど大きくなっていれば、これ1枚で勝利を掴めます。攻撃する必要もなく、《血流》の側を唱えるだけです。ブロッカーの心配もいりません。それから、まだ勝てる段階にいなくても、《きらめく願い》は様々なものを持ってきてくれます。カードを引き増したい場合や別の勝ち手段が欲しい場合は、《嵐の神、ケラノス》を選ぶといいでしょう。打ち消しによるバックアップを用意したい場合は、《対抗変転》を持ってきます。

 この「ジェスカイの隆盛」デッキには、これまでの形とは一線を画する部分があります。コンボの達成に力を入れるのではなく、トークンを生み出し攻撃することに焦点を当てているのです。このデッキにおける《若き紅蓮術士》は実に強力で、大量のトークンを生み出してくれるでしょう。しかし私が特に注目したいのは、《大量の芽吹き》です。このカードはリミテッドの主力ではありましたが、構築の方で採用された実績はありません。そんな《大量の芽吹き》がこのデッキでは1枚挿しされており、《ジェスカイの隆盛》との無限コンボを生み出すのです。無限コンボの達成に必要なのは、《ジェスカイの隆盛》と5体のトークンだけです。このデッキでなら、いともたやすく用意できるでしょう。それらが揃ったら、「招集」コストで5体のクリーチャーすべてをタップして《大量の芽吹き》を「バイバック」で唱えます。すると《ジェスカイの隆盛》の効果によりクリーチャーはすべてアンタップされ、《大量の芽吹き》を繰り返し唱えられるのです。これにより、デッキを引き切ることもできますね。

 このデッキは、《ジェスカイの隆盛》の使い方として実にクールなものです。構築で《大量の芽吹き》が使われているのも本当に嬉しいです。ニック・バーチ/Nick Bertchが使ったこのデッキ、私も応援しますよ!

Nick Bertsch - 「ジェスカイの隆盛」コンボ
モダン[MO] [ARENA]
1 《平地
1 《
1 《
1 《神聖なる泉
4 《樹木茂る山麓
1 《寺院の庭
1 《繁殖池
1 《聖なる鋳造所
2 《蒸気孔
1 《踏み鳴らされる地
1 《内陸の湾港
4 《溢れかえる岸辺
1 《吹きさらしの荒野

-土地(20)-

4 《極楽鳥
3 《若き紅蓮術士
1 《瞬唱の魔道士
1 《森の女人像

-クリーチャー(9)-
4 《ギタクシア派の調査
4 《稲妻
4 《血清の幻視
4 《手練
1 《流刑への道
1 《呪文嵌め
4 《きらめく願い
3 《大量の芽吹き
1 《差し戻し
3 《ジェスカイの隆盛
2 《機を見た援軍

-呪文(31)-
1 《ロウクスの戦修道士
1 《嵐の神、ケラノス
1 《領土を滅ぼすもの
2 《白鳥の歌
1 《対抗変転
1 《ジェスカイの隆盛
3 《神聖の力線
1 《至高の評決
1 《引き裂く突風
2 《摩耗 // 損耗
1 《肉体 // 血流

-サイドボード(15)-
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