マジック:ザ・ギャザリング 日本公式ウェブサイト

読み物

翻訳記事

authorpic_matttabak.jpg

『破滅の刻』のメカニズム

Matt Tabak

2017年6月17日

原文はこちら

 安息の日々は終わりを告げます。アモンケットそのものとともに。予言の通り、王神が帰還しました。しかし「栄光の来世」は、誰もが憧れたものではありませんでした。ニコル・ボーラスは最強のゾンビ軍団だけを求め、それ以外はその神々しい角の餌食としたのです。『破滅の刻』の新たなメカニズムは、ボーラスの偉大なる凱旋を祝したものです。何もかもが死に絶えるこの世界では、引き続き墓地へスポットが当たります。早速その力の数々をご覧ください。

永遠

 ナクタムンでは、ミイラが日常生活の一部として受け入れられていました。『アモンケット』の不朽能力は、クリーチャーをミイラ化して第二の生を与えるものでした。新メカニズムの「永遠」もそれに似た能力です。永遠を持つクリーチャーは、ゾンビとして生まれ変わります。しかし今回は、ただの物言わぬ召使いではありません。生まれ変わったゾンビは「ボーラスの永遠衆」、生ける者の能力を超越した不死の戦闘部隊の一員となるのです。

jp_0nhPN8uzVc.jpg

 不朽と同様に、永遠はこの能力を持つクリーチャーがあなたの墓地にある間に起動できる起動型能力です。この能力を起動するためには、永遠コストを支払ってそのカードを追放します。この能力は、ソーサリーを唱えられるとき、つまりあなたのメイン・フェイズで他に何も起こっていないときならいつでも起動できます。また不朽と同様に、永遠能力も呪文として唱えるものではありません。そのため呪文を打ち消すものでは対処できないのです。

 永遠能力が解決されると、そのクリーチャーのコピーであるトークンが生成されます。ただし皆さんご想像の通り、千年を生き力を求める邪悪なドラゴンのプレインズウォーカーの軍勢に加わるにあたって、いくらか強化されることになります。まずアンデッドの性質を持つため、元のクリーチャー・タイプに加えてゾンビでもあります。またニコル・ボーラスのためだけに仕えるようになるため、属していた色に関わらず黒になります。さらに、不朽と同様、持っていたマナ・コストも持たなくなります。

 そしてここが注目ポイントです――トークンのパワーとタフネスは、元の(小さい)数値ではなく4/4になります。永遠能力を持つクリーチャーの多くは、パワーが大きくなると強力になる能力を持っています。対戦相手が苦労して一度対処しても、さらに厄介になって戻ってくるのです。

 それから、不朽されたクリーチャーのミイラの姿が描かれた素敵な専用トークンのことは覚えていますか? 永遠にもあったらいいなとお考えの方に朗報です。あります。永遠を持つ各クリーチャーには、対応するトークン・カードが用意されています。

jp_tLLSBMwmE8.jpg

 これらはあくまで、プレイに彩りを与えるアクセサリーです。対応するトークン・カードを持っていなかったり、あるいは単に使いたくなかったりする場合は、使用しなくても問題ありません。ですがあなたの勝利をラゾテプの輝きで飾りたい方は、ぜひご利用ください。

加虐

 王神の軍勢は破壊的で残虐で、とてもパーティーに迎えたくなるような類の者たちではありません。パーティーはパーティーでも、楽しいパーティーではなく戦闘用のパーティーに迎えるべきでしょう。さて、ボーラスの手下が攻撃してくるのですから、何か良くないことが起こるのは必然です。それを表現しているのが、この「加虐」メカニズムです。

jp_oG3JO3ErST.jpg

 《ケンラの永遠衆》が攻撃すると、対戦相手は苦境に立たされます。ブロックしなければそのまま戦闘ダメージを受けることになり、ブロックしても1点のライフを失うことになるのです。加虐の後の数字はクリーチャーによってさまざまで、つまり相手に失わせるライフの量もさまざまです。なお、ブロックに参加したクリーチャーの数は影響しません。加虐が誘発するのは1度の戦闘で1回限りです。

督励

 『アモンケット』でこのメカニズムを使用した方には、説明はいらないですよね。『アモンケット』の頃を覚えていますか? 住民が苦しまずにいられたあのときを。良い日々でしたね。

 『破滅の刻』に再録される督励は、攻撃時に使用するかどうかを選べます。督励することを選ぶと、そのクリーチャーは次のアンタップ・ステップをタップ状態のまま過ごすことになります。ただしその代わり、こちらの有利になる効果が誘発します。『アモンケット』での督励は王神へ仕えるための徹底的な努力を表現していましたが、今回はその王神によって下された天罰に耐える姿が表現されています。

jp_KMdxqcdNI6.jpg

 このカードのように、クリーチャーを督励するかどうかを決められるのは、攻撃クリーチャーとして宣言する時です。しかし『破滅の刻』では、この能力にもうひと味加えました。中には、起動型能力を起動するコストとして督励が必要なものもあるのです。

jp_OqudZpvqrM.jpg

 《オアシスの祭儀師》のようなカードは、最後の能力を起動する際に督励するかどうかを決めます。また自身だけでなく、あなたがクリーチャーを1体督励するたびに誘発する能力を持つものもあります。それらの能力は、攻撃時に行う督励でも起動型能力のコストとして行う督励でも誘発します。

 そしてもちろん、督励後のクリーチャーをアンタップする方法が別にあれば、「アンタップ・ステップにアンタップしない」という制限を無視できます!これには王神も笑顔になり、あなたを文字通り破顔させるでしょう。王神流のジョークです。

砂漠

 『アモンケット』にも砂漠は数枚収録されました。それが今回のテーマとして注目される前兆だと予想した方は大正解です! 『破滅の刻』には、(サイクリングできるサイクルを含む)砂漠の土地タイプを持つ基本でない土地が収録されます。

//

 砂漠はそれ単体では意味がありませんが、このセットにはあなたが砂漠をコントロールしているか、あなたの墓地に砂漠・カードがある場合に効果を発揮するカードがあるのです。

jp_hv4QCuB2vq.jpg

 ゲーム序盤に砂漠をサイクリングしたかどうか不安にならないよう、墓地には常に気を配っておきましょう。砂漠と砂漠に関連するカードを適切に組み合わせることができれば、対戦相手はあっという間に砂の底へ沈むことでしょう。

終結のとき

 ニコル・ボーラスは、行く先々へ混沌と破壊をもたらします。そして今回は、あなたとあなたのマジックのデッキにその魔の手を伸ばすようです。この記事でも私たちを待ち受けているものを多く目にしましたが、まだたくさん残っています。どうぞ残りのプレビュー・ウィークもお楽しみください。プレリリースでお会いしましょう!

前の記事: グランプリ・マニラ2017へようこそ! | 翻訳記事一覧に戻る | 次の記事: 超督励

トピックス