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企画記事
コラボ企画!マジック vs. デュエマ 最強の兄弟戦争!?~因縁編~
コラボ企画!マジック vs. デュエマ 最強の兄弟戦争!?~因縁編~
by 塚本 樹詩
某日、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト東京オフィスの中心で、金子とデッドマンの二人が何やら険悪なムードを漂わせていた。
格内:あれまー、『マジック:ザ・ギャザリング』のコミュニティ担当の金子さんと、『デュエル・マスターズ』のゲーム開発担当でデュエラップでも有名な押目さんことデッドマンさん。どうしたんですか?
金子:ウィザーズでつくってるマジックもデュエマも最近絶好調だねっ!てデッドマンと話していたのですが、話しているうちにどっちのカードゲームが優れているのかという口論に......!
デッドマン:それはデュエマでしょ!大人から子どもまで幅広く愛され、ゲームとしても奥が深い最強のカードゲーム、それが「デュエル・マスターズ」だ!!
金子:いいやマジックだって!世界中の人々に愛されているし、プロ制度もあって競技としても非常に魅力的なカードゲーム、それが「マジック:ザ・ギャザリング」です!!
デッドマン:ここは日本だぞ!!!!
格内:わー!!!!落ち着いてください!二人ともカードゲーム道を志すものなら、マジックとデュエマの両方で対戦して勝負をつけるのはどうでしょうか?
デッドマン:望むところだぜ!
金子:ふ......マジックは全てのトレーディングカードゲームの元祖ですよ? デュエマもすぐに覚えて、デッドマンを本当のデッドマンにしてやります!
デッドマン:ははん?!デュエマのルールもご存知でない? 一方の僕はマジックが昔から大好きで、初任給でデュアルランドを買うくらいのマジックプレイヤー、マジックでも勝って金子さんのお腹をタプタプしてやります!
格内:きゃっきゃっ、もっとやれー!! なんか面白そうなんで私も参加してもいいですか? でも2対2で戦うと勝敗がつきにくいので、3対3のチーム戦にしましょう!
金子:僕はどんな条件でも構いません!
デッドマン:与えられたルールで勝つ、それまでだ!!
マジックとデュエマはいわば兄弟、最強の兄弟戦争がついに勃発!! 金子と格内はとりあえず会議室にこもり、作戦会議をすることに。
金子:とは言ったものの、デュエマもマジックもできる3人目の強力な助っ人を探さないといけないですし、僕たちもデュエマの特訓をしないといけないですし、何から手をつけたらよいやら......。
格内:どこかにどっちの問題も解決してくれるスーパー助っ人はいないですかね?
金子:そんな簡単には...あ、格内さん、ごめんなさい、そろそろ次の打ち合わせの時間なので、今日はここまでにしましょう。
格内:あ、今日は『金子と塚本の「勝てる!マジック」』の打ち合わせでしたね。
塚本:ういーす!
塚本:あれ?今日の打ち合わせ、格内さんもいるんですか?
金子:あ、そういえば!塚本さんってデュエマも詳しかったですよね...?
塚本:はい、実は僕、デュエマでも「奇行士」というニックネームで関連記事を書いたり、いろいろしているんです。
格内:塚本さんってすごい人......いや奇行士なんですね!
金子:いやー、じつはカクカクシカジカな事情でデュエマで対戦することになって困っているんですよ。
塚本:はっはーん、そういう事情でしたら教えてあげてもいいですよ?
金子:ぐぬぬ、いつもと立場が逆...、でも背に腹は代えられぬ! マジックチームの3人目として、僕たちにデュエマを教えてください!!
塚本:ふふふ、いいでしょう! しかし厳しくいきますよ? 二人にはまず最新の初心者用構築済みデッキ『デュエマ・スタートデッキ』を使ってルールを覚えてもらいましょうか。
<塚本のすぐ覚えられるデュエマのルール!>
(1) 同名カード4枚までの40枚のデッキを用意。
(2) お互いによくデッキをシャッフルした後で、まずシールドゾーンと呼ばれる領域にカードを5枚盤面に裏向きで並べ、初期手札を5枚引く。そしてじゃんけんで勝ったほうが先攻。
- 手札の上限枚数はなし!
- シールドゾーンのカードがない時にクリーチャーに攻撃されたり、山札が無くなったら負け!
(3) 先攻の1ターン目以外は、プレイヤーはターンの開始時にカードを引く。手札から1枚マナゾーンと呼ばれるゾーンにカードを逆向きに置くことができる。
- マナはマジックと同じで5種類、役割も同じイメージで大丈夫!
(4) 次にマナゾーンのカードを使い、クリーチャーを召喚したり、呪文を使ったりする。
(5) そして最後にクリーチャーで攻撃だ!クリーチャーに攻撃されたプレイヤーは、シールドゾーンのカードを1枚ブレイクされてそれを手札に加える。そうしてシールドがなくなった時にクリーチャーに攻撃されたら負け。
- クリーチャーはタップ状態のクリーチャーに向かって攻撃できる!
- クリーチャーは『ブロッカー』という能力を持っていないと、ブロックできない!
- クリーチャーにタフネスがなく、パワーの数値がタフネスを兼ねる!
- 攻撃の後に第2メインフェイズがなく、そのままターン終了!
塚本:ざっとですが、こんなかんじです。詳しいルールを知りたい人はこちらをチェックしてみてください。
金子:ふむ、大体わかりました、楽勝ですね!!
塚本:ふざけないでくださいっ!!! そんなんじゃデッドマンは倒せませんよ?!!
金子:ぐぬぬ......生徒役とはこんな気持ちなのか......
格内:では、早速ゲームをはじめましょうか!!
塚本:デュエマ・スタート!
金子&格内:......?
塚本:デュエマでは試合を開始する時にこう言わないと始まらないのですよ、胸元で拳を握り力を溜め、そのまま斜めに振り上げて人差し指だけ立てて「デュエマ・スタート」!と元気良く発声しないと試合が開始されません。気を付けてください。
金子:デュ...デュエマ・スタート......
塚本:もっとハッキリ!腕もピンと伸ばして!真剣勝負ですよ!
金子:デュエマ・スタート!!!!
格内:デュエマ・スタート!!!!
ということでやっと始まった記念すべき初デュエマ! チュートリアルも兼ねて塚本の指導のもと試合を進める二人。
金子:ルールがマジックよりシンプルなので、1手1手の行動が試合に与える影響が大きく奥が深いですね。しかもシールドがブレイクされると手札に入ってしまい、相手のアドバンテージに繋がるので、攻撃する・しないの選択がかなり重要そうです。
塚本:お、さすが金子さん、いいところに気が付きましたね! そうなんです、攻撃することによって相手にリソースを渡してしまうのはもちろん、デュエマには「シールド・トリガー」と呼ばれる、ブレイクされた時に手札に加えずそのままコストを払うことなく使えるカードがあるので、それも計算に入れて動かないとプランが崩壊しちゃいます!
格内:でも「シールド・トリガー」って基本的にコストが重いカードばかりなので、ブレイクされた時に使えるのは嬉しいですけど、手札に来たらどうしたらいいか困っちゃいますう!
塚本:そんなカードはマナゾーンに置きやすいので、序盤に手札にある「シールド・トリガー」はどんどんマナにしちゃいましょう!
格内:なるほど〜、いらないカードはマナにしちゃえばいいんですね。ゲームの展開がスピーディーで面白いです! 金子さん、もっと練習したいです!
金子:望むところです!
塚本:だいぶ慣れてきたようですね。それではそろそろ構築済みデッキを卒業して二人に本番で使ってもらうデッキの前段階のデッキを渡しますので、まずはこのデッキを練習して使いこなせるようにしてください。
金子:ほほう、僕用のデッキと格内さん用のデッキ、だいぶ違いますね。
塚本:いままでの話を聞いて二人が誰と戦うかも、対戦相手がどんなデッキを使うかも予想できたので、相性のいいデッキをぶつけて確実に勝ちましょう!
格内:た......頼もしい!!
塚本:それでは二人にこのデッキの使い方を詳しく教えます、まずは格内さん。このデッキの強みは...で...回しかたは...こうで...。
格内:ふむふむ、あー、はいはい、なるほどですね。
塚本:で、金子さんこのデッキを使って勝つには、空気椅子10分を3セットすれば大丈夫です。
金子:教え方が雑! 格内さんの時みたいに丁寧にして!!
塚本:仕方ないですねー。まずはそのデッキでひたすら対戦しつつ、デュエマに対する理解度を深めていってください。それではまた後日!
金子:ちょ、ちょ、塚本さん!まだ「勝てマジ」の打ち合わせがあるので帰らないでください!!
こうして二人の特訓の日々が始まった。時には塚本も交えよく戦い、よく論じ、よく食べた。
塚本:それでは二人も自分のデッキにも慣れてきたようなので、より強いデッキにアップデートしますね。
格内:塚本さん、私たちこんな数週間の特訓で10年選手のデッドマンさんのチームに太刀打ちできるようになるのでしょうか?
金子:マジックとは違う難しさがデュエマにあるので、正直かなり不安です。
塚本:二人ともカードゲーム界の頂点であるマジックとともに歩んできたじゃありませんか!大丈夫ですよ!! しかし、二人の気持ちもわかるので、今日はそんな不安を払拭する秘密兵器を持ってきましたよ!
金子&格内:えっ、これ、ええええーっ??!!!
塚本:これで勝利は我々のチームのものです!
塚本の秘密兵器とは!? そしてデッドマンのチームメイトは誰なのか!? 次回戦いの火蓋が切って落とされる対決編、お楽しみに!!
つづく
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