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コラム

金子と塚本の「勝てる!マジック」

金子と塚本の「勝てる!マジック」 第26回:プレイング編 戦闘とインスタント

金子と塚本の「勝てる!マジック」第26回:プレイング編 戦闘とインスタント

by 金子 真実 & 塚本 樹詩

登場人物:

金子 真実

ウィザーズ・オブ・ザ・コーストの人。塚本に押しかけられ突然弟子をとることになった。
好きなチョコレート:チョコがあんまり好きじゃないので、全国一千万人の私のファンの方々には明太子などを贈っていただきたいです。

塚本 樹詩

マジック初心者。マジックの大きな舞台での活躍を夢見て、金子に弟子入りした。とにかく元気。
好きなチョコレート:生チョコレート大好き!でももう大人なのでブランデーの入ったチョコに挑戦してみようと思います!

前回の勝てマジ!

プレイング編突入ということで、2/2のクリーチャー2体と3/3のクリーチャーが1体が盤面にいる場合の適切な行動を教わった塚本だが、戦況に変化が!?


塚本「うう......。まだ戦闘してないはずなのに体の節々が痛い......。何故だ......。」

金子「大丈夫ですか塚本さん!?フライングボディープレスでも受けましたか!?」

塚本「うう......。記憶がない......。」

金子「とりあえず、塚本さんが気絶している間にも時間は進んでいたようなので、ドロー・ステップが来ましたよ!」

塚本「現実のドロー・ステップ、どこから引けばいいのですか? ライブラリーが見当たりません......。」

金子「心のライブラリーから、心のドローをするのですよ!」

塚本「金子さんがむちゃくちゃなこと言ってる! こうかな......? えいっ運命のドロー!!!」

drawstep1.jpg

金子「《剛力化》引きましたよ! やったじゃないですか!」

drawstep2.jpg

塚本「よーしこれで戦況を打破できる! うおおおおお! 戦闘宣言!!」

金子「......0体で攻撃。ターン終了。」

塚本「金子さあああああん!?」

金子「さっきのターン様子見したら、相手も何もせずにターンを終了してきましたよね。つまり、相手もこのターンはマナがありますし、手札も十分あります。塚本さんがインスタント呪文を持っているということは、相手も持っている可能性があります。」

塚本「え? その場合どうなるのですか?」

金子「塚本さん、スタックってわかります?」

塚本「え?スタックは......あります!ってやつですか?」

金子「すとーーーーーっぷ!違います! 手札から呪文を唱えた際、すぐには解決されずに、一度スタックに積まれ、お互いに他に行動がないことを確認して、解決されるんですよ。」

塚本「呪文を唱えたら、すぐには効果が解決されない、ということですか?」

金子「そうです。そして、スタックは『後入れ先出し』なのです。つまり、後に唱えた呪文が先に解決されるんですよ。」

塚本「......つ、つまりどういうことだってばよ!?」

金子「そうですね。まずは2/2に対して《焦熱の衝動》を唱えたとして......。」

stack1.jpg

塚本「このままじゃ僕が死んじゃう! 《剛力化》で助けてください!」

金子「......いやだなぁ......。」

塚本「そんなこと言わずに!ね!」

金子「......まあ、しょうがないですね。では、《焦熱の衝動》をスタックにのせた状態で《剛力化》を唱えます。」

stack2.jpg

塚本「わあい、これで助かる!!」

金子「そうですね。スタックの上から解決していくので、まず《剛力化》が解決されます。塚本さんは6/6になりました。その後、《焦熱の衝動》が解決されますので、塚本さんは生き残れますね。」

stack3.jpg

塚本「やった! でも、じゃあどうしてこちらから攻撃しないんですか?」

金子「例えば塚本さんが攻撃して、3/3にブロックされたとします。このままでは一方的に負けてしまうので、《剛力化》を唱えますよね。」

塚本「はい!助かりたいです!」

金子「でも、相手がそれに対応して《焦熱の衝動》を唱えたら、スタックの上に積まれ、先に解決され......!」

combat.jpg

塚本「あ!! そしたら《剛力化》唱え損じゃないですか!!《剛力化》見てから余裕でした!!ってやつじゃないですか!!」

金子「そう、大損ですね。」

塚本「なるほど、使ったカードはさっきと同じなのに、結果は真逆ですね!」

金子「はい。それは、『2/2が3/3に向かって攻撃する』という不利な選択を先に行っているからですね。ということは、こういうシーンでは......」

塚本「様子見が吉!!ですね!!」

金子「そうなんです。お互いに手札もマナもあるような状況では、原則として先に動かないほうが良いです。この場合、こちらの2/2が3/3に向かって攻撃するのは、相手が有利な選択を差し出しているわけですから、基本的にしないほうが良いですね。」

塚本「わかりました!」

金子「とはいえ、もちろん相手が本当に何か持っているかはわからないですし、割りきって攻撃するのが正解ってのもありえますけどね。その辺は、これからのゲームプラン次第ではあります。」

塚本「お互いの手札とか土地の状況とかで、お互いがどれくらい動けるかを予想して動かないと駄目なのですね。」

金子「なので、今回もこのままだとしばらくはにらみ合いですね。」

塚本「なんで前回もにらみ合ったはずなのに俺だけ満身創痍だったんだ......。それに俺が気絶していたら2/2が1体だけだったので不利な状況だったんじゃ!?」

金子「不思議な状態ですね、確かに。」

塚本「やっぱり......金子さん2/2ではないのでは......? 体型から見て最低でも2/4とかなのでは!?だから膠着してたと思えば納得も行く......。なので金子さん!試しに一人で攻撃してみてくださいよ!」

金子「安心しきっている塚本に味方が牙を剥く!!フライング・ボディー・プレス!!」

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塚本「うあああああああああああ!!」

金子「まぁ、いいでしょう。前提として攻撃しないほうが良いかもしれませんが、だからこそあえて攻撃してみるのは、それはそれで面白いですしね......。」

続く!

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