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コラム

金子と塚本の「勝てる!マジック」

金子と塚本の「勝てる!マジック」 第25回:プレイング編 戦闘その1

金子と塚本の「勝てる!マジック」第25回:プレイング編 戦闘その1

by 金子 真実 & 塚本 樹詩

登場人物:

金子 真実

ウィザーズ・オブ・ザ・コーストの人。塚本に押しかけられ突然弟子をとることになった。
今年の目標:痩せねば。なお、去年の目標は「痩せる」でした。俺、今年は痩せてイケメンになるんだ......。

塚本 樹詩

マジック初心者。マジックの大きな舞台での活躍を夢見て、金子に弟子入りした。とにかく元気。
今年の目標:去年の目標の『健康』は1ミリも守れなかったので、今年はもっとハードルを下げて『スケジュール帳を綺麗に書く!』です!

前回の勝てマジ!

構築編・リミテッド編を終え今回から新たなクールが始まる!
金子のプレイヤー時代に研鑽された技術を塚本に教える『プレイング編』のスタート!
果たして金子は塚本に自分の技術を何%伝えられるのか!?


金子「塚本さん、今回から僕がこの記事の名前通り『勝つ』ために必要な技術を教えていきたいと思います。」

塚本「金子さん......!ちょうど良かった!なんてタイミングの良さだ!」

金子「え?」

塚本「今まさに勝てないとヤバい状況なんですよ!!」

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塚本「格内さんに勝てないと......僕のライター人生が終わってしまいます!仕事がないとむしろ人生そのものが終わってしまう!」

金子「な、なんでこんな戦闘が!?」

塚本「僕一人じゃ倒せないので協力してくださいよ!」

金子「協力って、どうすればいいのですか?」

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塚本「とりあえず格内さんの右下を見てください!」

金子「右下? なんか数字が書いてありますが......まさか、あれはパワー/タフネスですか?」

塚本「そうなんですよ!格内さんは3/3なのに僕は2/2なので、このまま戦闘すると一方的にやられてしまいます! 金子さんは2/3なので二人で協力すれば倒せるはずです!」

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金子「え......でも僕の右下にも2/2って書いてありますよ?」

塚本「え?あ!本当だ! ごめんなさい、金子さんの体型からみて、僕よりタフネスが1高いと思っていました!」

金子「ツブスゾ!!......まあ、このシーンなら2/2と2/3に大差はありませんがね......。」

塚本「見てください! 格内さんが攻撃するのをためらっています!」

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金子「二人の力を合わせたら実質4/4ですからね。相手よりサイズが小さいクリーチャーでも、力を合わせれば倒せるのですよ!この構造は、たとえば『4/4 vs. 2/2と2/3』『5/5 vs. 3/3と3/3』でも同じですね。」

塚本「金子さん......すごいことに気が付きました......このままもし格内さんと戦闘をしたら......倒せても僕か金子さんのどちらかが道連れにされます......。」

金子「むむむ!これは攻撃側がどちらにダメージを優先して割り振るか決めるので、蓋を開けるまでどちらが道連れになるかわかりませんね......。」

塚本「金子さんのほうが美味しそうなので、僕は安全だと踏んでいます。ここはむしろ攻勢に出るべきです!さ!行きましょう!」

金子「待って!待って!! この状況はどっちが攻撃しても不利な状況なので、様子見が一番です!」

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塚本「でももしさらに3/3を追加されたら......どうしましょう?」

金子「そうしたら塚本さんが増えれば良いんですよ。2/2が3体と3/3が2体の状況は、先ほどの状況の規模が大きくなっただけで、実はあまり変わっていません。先に攻撃したほうが不利になる状況がはっきりするターンが延びただけですね。」

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金子もちろん、これまでのお話はすべてライフに余裕があることが前提です。どちらかのライフに余裕がないと話が変わってきます。ともあれ、お互いにライフに余裕があると、こういった盤面は均衡します。基本的に均衡している場面では、下手に動かず様子見が吉です。いや、なんだか冗談みたいな構造で話していますが、こういったシーンで攻撃しない、というのはすべての戦闘における基礎ですのでしっかり覚えてください。」

塚本「わかりました!でも、どうしたら均衡を破れるんですか? 何か目安になる条件があるのでしょうか?」

金子「いい質問ですね、ではそれを教えるために試しに塚本さん、攻撃してみてください!次回はもっと危険な状況が塚本を襲う!!」

塚本「え?様子見が吉じゃないのですか? このまま攻撃したら僕だけ一方的にやられちゃいますよ!? というか金子さん、冒頭に書いてあった『プレイヤー時代に研鑽された技術』が今回はあんまり垣間見えていなかったような......。」

金子「訂正、もっと危険な状況が今すぐ塚本を襲う!!金子・フライング・ボディープレス!!」

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塚本「うあああああああああああ!!!」

金子「まあ、今回は本当に基礎の基礎ですしね。次回から少しずつテクニカルな話もしていきますよ......。」

(塚本が無事だったら)続く!

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