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コラム

金子と塚本の「勝てる!マジック」

金子と塚本の「勝てる!マジック」 第20回:シールドデッキ その1

金子と塚本の「勝てる!マジック」 第20回:シールドデッキ その1

by 金子 真実 & 塚本 樹詩

登場人物:

金子 真実

ウィザーズ・オブ・ザ・コーストの人。塚本に押しかけられ突然弟子をとることになった。
好きな戦国武将:最近、戦国武将たちの性別がわからなくなってきました。

塚本 樹詩

マジック初心者。マジックの大きな舞台での活躍を夢見て、金子に弟子入りした。とにかく元気。
好きな戦国武将:長宗我部元親!苗字が4文字ってかっこよすぎる!
自分がもしそうだったら名前書くとき凄くめんどくさいけど!
かっこよい!詳しくは知らない!

前回の勝てマジ!

リミテッドに関するセオリーを勉強していた塚本。
ついに実際のフォーマット『シールドデッキ』の勉強に入ることに!


塚本「ということで!『シールドデッキ(以下シールド)』!しましょう!」

金子「はい!でも今回はパック開封はしませんよ?」

塚本「......今日の連載は、おしまいです。」

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金子「ちょっとちょっと!!」

塚本「いいえ、投了します。」

金子「えっ、今試合中なんですか!?えっと......第14回で、『シールド』を少しやってみましたよね? 覚えていますか?」

塚本「はい、パックを剥いたことだけは!」

金子「まぁ、そんなことだろうと思ったので、まずはおさらいから入りましょう!」

塚本「全く記憶が無い......どうしてだ......。」

金子「ともあれ、今回から2回を使って『シールド』について、その後の2回で『ブースタードラフト』をやりますが、ルールの違いは把握していますよね。それでは、『シールド』について勉強していきますよ!」

塚本「はい!」


金子「やっと記事っぽくなってきましたね! 早速、シールド・デッキのデッキ構築手順を伝授しますね! あくまで一例になりますが、参考にしてみて下さいね。」

塚本「やった!」

シールドの手順その1! カードを色ごとに並べる

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金子「まずは6パックを開封しますよね? それをまずは、色別に並べます。並べ方は人それぞれですが、マナ・コスト順に並べたり、レアリティ別にしたりすると、よりわかりやすいです。クリーチャーとクリーチャー以外の呪文を分けておくのも良いですね。これは絶対にやったほうが良いです。そうしないと、どんなカードがあるのか整理できませんから。」

塚本「ふむふむ、まずは分類するんですね。」

シールドの手順その2! デッキに入れたいカードと入れたくないカードを分ける

金子「これまでの『勝てマジ』で、ざっくりどんなカードが強くてどんなカードが弱いのかわかってきたと思います。

 そこでここでは、デッキに入れたいカードと入れたくないカードを分けます。」

塚本「要らない子は仕分けされちゃうんですね......こんなところにも格差社会が......。」

シールドの手順その3! 使う色を決める

金子カードの整理が終わったら、デッキの指針となる色やカードを決めます。」

塚本「どうやって決めるんですか? 色ごとにリングに上がって試合してもらいます?」

金子「カード自身は試合はできないですが......概念は近いですね。一番単純な思考は、『どの色が強いのか?』ということです。デッキに入れたいカードが多い2色を使えばそれが正解!ということもありえます。」

塚本「『こともありえます?』そうじゃないこともあるんですか?」

金子「むしろ、そんなに簡単に決まることはそうそうないですね。実際は何度も色の組み合わせを変えてみたりして試していくことになるでしょう。色を決めるというのは、『デッキの方向性を決める』という意味でもあります。例えば、カードは強くても『攻撃が得意なカード』と『守りが得意なカード』が両方入っていると、ちぐはぐな動きになってしまいますよね? なので、デッキの方向性というのも重要です。ちゃんと『どうやって勝つか』が見えるデッキが組みたいですよね。」

塚本「デッキの方向性......難しくなってきましたね......。」

金子『シールド』では開封した6パックでデッキを組まなくてはいけないので、アーキタイプでデッキを組みにくいです。

 そこで、例えば強いレアのある色だったり、強そうなカードがたくさんある色で決めてしまうことは多いですよ。もちろん、きっちりアーキタイプでデッキが組めるなら、そのほうが良いですが。」

シールドの手順その4! デッキに入れるカードを選択する

金子色を決めたら、デッキに入れるカードを確定させていきます。色を決めた時点で『絶対に入る!』というカードもあるでしょうし、逆に『うーん、これはどうしようかなぁ?』というカードもあると思いますので、それを調整して、デッキにしていきます。」

塚本「ふむふむ。何かコツとかあるんですか?」

金子「色を決めた際に考えた『方向性』に合うカードを意識することですかね。例えばコンセプトがビートダウンならば《剛力化》のような呪文は強いかもしれませんが、守るデッキではあんまり強くないですよね?
 実際限られたカードでデッキを組む『シールド』では、綺麗なビートダウンデッキになることはあまり多くないですし、そういう意味で《剛力化》のようないわゆる『巨大化系呪文』は、ドラフトよりも少し弱く感じることが多いでしょうね。」

ドラフトとシールドでは価値が変わってくる

塚本「なるほど、特定の条件を満たさないと強くないカードは微妙なんですね!」

金子「ざっくりそう覚えてしまっても良いかもしれませんね。また、この『ビートダウンは組みにくい』、つまり遅い環境であることを逆手にとって、あえて後攻を選択する戦略もあります。後攻のほうがカード1枚分得しますからね。これもデッキの方向性の話なので、実際に先攻後攻どちらをとるデッキなのかは考えながら構築したいですね。」

塚本「あえて後攻!新しい!『シールド』なりのセオリーもたくさんあるのですね!」

金子「ここまでお話したのはあくまでも基本なので、次回いろいろと詳しく説明します。ただ、これだけは覚えてもらいたいんですが、『シールド』でこうやってデッキを1つ作るのは、はじめの一歩でしかないのです。

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金子「......塚本さん?そっちじゃないですよ?」

塚本「え?デッキを作ったら後は試合をするだけではないのですか?」

金子「いえ、それがそうでもないのですよ。『シールド』では、ひいてはマジックをする時全般についてもいえることではありますが、デッキを組んで試合をすること以外にできることはたくさんあります。それが特に必要とされるが『シールド』なので、次回『シールド』でのデッキの詳しい組み方と一緒にそれを伝授したいと思います!

塚本「『シールド』......なんて奥が深いフォーマットなんだ......タカさん......。」

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金子「......いえ、僕は金子ですよ?」

続く!

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