READING

コラム

金子と塚本の「勝てる!マジック」

金子と塚本の「勝てる!マジック」 第14回:リミテッドの基礎

金子と塚本の「勝てる!マジック」 第14回:リミテッドの基礎

by 金子 真実 & 塚本 樹詩

登場人物:

金子 真実

ウィザーズ・オブ・ザ・コーストの人。塚本に押しかけられ突然弟子をとることになった。
好きな夏の過ごし方:いいから冷房入れろ。秋来い。

塚本 樹詩

マジック初心者。マジックの大きな舞台での活躍を夢見て、 金子に弟子入りした。とにかく元気。
好きな夏の過ごし方:室内は全てを脱ぎ捨てて自分自身を解放!タオルケットをローブ代わりにすれば護身完成!屋外なら夏は江ノ島がお勧めですよ!!

前回の勝てマジ!

ついに『リミテッド』編に突入した塚本。
まずは『シールド』と『ドラフト』の遊び方を説明してもらい、いざ実践!パックが剥けるぞ!......と喜んでいたところでお預けにされてしまったのであった。


tsukamoto_pack.jpg

塚本「金子さん......早くパックを剥かせてください......でないと危ないんです!!」

金子「冒頭からどうしたのですか? 塚本さんが危ないのは今に始まった話ではないですが......。」

塚本「今回は今まで以上にヤバイのです......僕の中のプレインズウォーカーが今にも出てきそうで......!」

金子「なんだかよくわかりませんが、それはいつもよりヤバそうですね......パックを剥くのはいいですけど、その後ちゃんとデッキを作るのが今回の一番の目的なので、それを忘れないでくださいね?

塚本「おっしゃああ、いくぞおおおおお!!ばりばりばりばり!!」

金子「これは塚本さんの中でもっとも攻撃的な人格の『チャンドラ』!」

......数分後......

tsukamoto_special.jpg
塚本スペシャル[MO] [ARENA]
7 《
2 《
2 《
2 《平地
2 《
1 《ならず者の道
1 《ヤヴィマヤの沿岸

-土地(17)-

1 《勇者の選定師
1 《節くれ根の罠師
1 《領事補佐官
1 《ゴブリンの群衆追い
1 《血に呪われた騎士
1 《跳ねる混成体
1 《心酔させる勝者
1 《隠棲した工匠
1 《雷鳴のワイヴァーン
1 《塔の霊
1 《勇者の守護神

-クリーチャー(11)-
1 《溶鉄の渦
1 《プリズムの指輪
2 《蛙変化
1 《精神的反論
1 《武勇の印章
1 《迅速な報い
1 《極上の炎技
1 《ギラプールの霊気格子
1 《水撃
1 《炎影の妖術
1 《紅蓮術師のゴーグル

-呪文(12)-

金子「念のため聞きますけど......これが塚本さんのMAXのデッキですか?」

塚本「フルパワーです! 100%中の100%!!」

金子「なるほど......。塚本さんは、どんな考えでこのデッキを構築したんですか?」

塚本「ほら、やっぱりレアリティが高いほうが強そうじゃないですか! だからせっかくなので、レアとアンコモンを全部入れてデッキにしてみました!ごぉじゃすですよね!あとはなんか赤のカードが多そうだったので《》多めで!これなら芸術点が狙えますよね!」

金子「ちげーから!これ、芸術点とか狙うゲームじゃねーから!狙うのは相手のライフだから!色も考えず全部詰め込んでもデッキにはなりませんよ!とはいえ、まあ......これが初めてですものね......。では僕が『リミテッド』のデッキの組み方の基礎を教えてあげますね。」

塚本「基礎中の基礎!!!」

金子「リミテッドの基礎として、まず簡単に目指すべきデッキをまとめてみましょうか。本当はもっと色々コツがあるのですが、それは今後おいおい。まずはこのくらいから目指してみて下さい!」

  • 40枚デッキ
  • 呪文23枚、土地17枚が目安
  • できるだけ2色でまとめる

金子「なので、シールドのデッキ構築の際には、色ごとにカードを分けてみるクセをつけると良いと思いますよ。で、使う色を選ぶんです。」

irowake.jpg

塚本「な、なるほど! となると、こんな感じですかね......?」

sealeddeck.jpg

金子「おお! いい感じではないでしょうか!」

塚本「しかし『構築』では見慣れないカードばかりなので、デッキの強さが不明です。このような地味なカードの群れで試合が楽しくなるのですか?」

金子「理屈屋の『ジェイス』......なのかな? では実際に戦ってみましょうか!」

sealed_playing.jpg

塚本「負けちゃったおおおお、うえええん。」

金子「これは女性人格で泣き虫の『リリー』!?」

塚本「圧倒的敗北! でも『構築』と違っていろんな種類のカードを使えるので楽しいですね!」

金子「はい、その通りなんです! 塚本さんの言った通り、確かにカード自体は『構築』で使うカードよりも一見弱く見えるカードがほとんどです。ですが、だからこそひとつひとつの選択が重要になってくるんですよ。」

塚本「あと、やっぱりクリーチャー同士の戦闘ばっかりでしたね!」

金子「はい! リミテッドはクリーチャーでダメージを与えて勝つのが基本中の基本になるので、最初はクリーチャーの強そうな色を選んで、使えそうなクリーチャーを入れるだけ入れて、余った枚数でクリーチャー以外の呪文も入れる、みたいな感じでいいと思います!」

塚本「それなら簡単で僕にもできそう!でも、クリーチャー主体の戦いになるのなら、採用基準というか、クリーチャーの強さの見かたがわからないと、デッキを組むのも大変そうですね!」

金子「では次回、『リミテッドにおけるクリーチャーの強さの基準』についてお話ししましょう!」

続く!

  • この記事をシェアする

RANKING

NEWEST

CATEGORY

BACK NUMBER

サイト内検索