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岩SHOWの「デイリー・デッキ」
岩SHOWの「デイリー・デッキ」:ルクサよりアズカンタへ(バント副陽)(スタンダード)
岩SHOWの「デイリー・デッキ」:ルクサよりアズカンタへ(バント副陽)(スタンダード)
by 岩SHOW
以前に完全にノリで書いた回があった。「副陽はルクサに接近す」の回だ。いつもいつも同じような文体では飽きられてしまうかなと、時折こういった芝居がかった回を設けているのだが......どうかな?(笑) また何か機会があったら教えてくれると嬉しいね。
で、結局のところ......《副陽の接近》を使ったコントロールデッキは、上記の回で紹介した《ルクサの恵み》型はさして使われることはなく、純正とでも言おうか、青白の2色にまとめたものが主流となった。これが各国のグランプリやプロツアー予選で活躍したわけだが......
時は経ち、迎えたるは『イクサラン』。ローテーションにより失うカードよりも、得るカードの方が多いのではと思われた「副陽コントロール」は、皆の予想通り、先行リリースされたMagic Onlineで猛威を振るった。リアルでも同様のことが起きるだろうなと思いつつ、発売週に開催されたグランプリ・静岡2017秋へと旅立った。
熱戦をお届けして、思いのほか早く終わったのでその日のうちに帰宅。大阪に着いたのは深夜だったので帰るなり爆睡して、そして翌日......よく寝たなぁと伸びをしながら、まずチェックしたのはStarCityGames.com Standard Open Dallasと、そして前日に開催されていた静岡のサイドイベント、プロツアー『イクサランの相克』予選(PTQ)の結果だ。
そして、PTQのTOP8デッキに、忘れかけていた「副陽はルクサに接近す」第2章とも言うべきデッキを発見した! ルクサに接近した副陽が、続けてアズカンタを照らすのだ!
2 《平地》 4 《島》 4 《灌漑農地》 4 《氷河の城砦》 1 《まばらな木立ち》 4 《陽花弁の木立ち》 4 《植物の聖域》 2 《霊気拠点》 -土地(25)- -クリーチャー(0)- |
3 《選択》 4 《花粉のもや》 4 《巧みな軍略》 3 《アズカンタの探索》 2 《検閲》 4 《至高の意志》 4 《ルクサの恵み》 2 《イクサランの束縛》 1 《天才の片鱗》 1 《残骸の漂着》 4 《燻蒸》 3 《副陽の接近》 -呪文(35)- |
3 《陽光鞭の勇者》 1 《周到の神ケフネト》 3 《奔流の機械巨人》 3 《否認》 2 《没収の曲杖》 2 《排斥》 1 《残骸の漂着》 -サイドボード(15)- |
《アズカンタの探索》は2マナと軽く、早いターンに設置できる。毎ターン、ライブラリーの一番上をちらりと見て、そのカードが不要だったら墓地に置いてもよい。占術1を行っているようなもので、この時点でなかなか強い。適当にコントロールと疑似占術を繰り返し、墓地にカードが7枚以上あれば変身し、《水没遺跡、アズカンタ》となる。
アズカンタそのものになってしまえば、{2}{U},{T}でライブラリーの上から4枚見て、土地でもクリーチャーでもないカードを選んでそれを手に入れることができる。THEコントロール、無茶苦茶強いアドバンテージ源となってくれる。これは、もう「副陽コントロール」と合わないわけがない1枚で、事故防止にアドバンテージ回復に《副陽の接近》掘り起こしにと大活躍な1枚なのだが、そのパワーをより体感しようと組まれたと思われるのがこの《ルクサの恵み》入りの白青緑コントロールだ。
《水没遺跡、アズカンタ》はとてつもないアドバンテージをもたらすが、実質4マナ必要であり、決して軽くはない。この土地と、そこから見つけたカードのプレイに必要なマナを《ルクサの恵み》で供給しようというわけだ。ルクサが2枚並んだりすると、副陽見つけて即キャスト、なんて動きも決して不可能ではない。むしろ、したいことはそれだ。アズカンタからルクサを見つけたり、ルクサのマナで呪文を唱えまくってアズカンタを変身させたり、この2枚をかみ合わせることが出来ればとても楽しいコントロールライフを送れそうだ。
そんな至福の時間を邪魔するクリーチャーたちは《花粉のもや》でシャットアウト。段々と相手もこのシステムが嫌になってきて、「副陽見えるまでは一応やるか......」となってくる。こうなったら、もうゲームは終了なんですよ。心は、もう折れているんですよ。というわけで、このデッキと相対して「ハマってしまったな」と思ったら残り時間と相談して投了してしまうのも勇気だね。大ぶりの隙を埋める《花粉のもや》は実にいい仕事をしてくれそうだ。
防御システムを組む、そんな戦い方が好きな人は、是非ともこの環境では「副陽コントロール」を極めていただきたい。そのバリエーションの1つとして、この《ルクサの恵み》入りデッキも覚えておいてくれると嬉しいね。実は僕もルクサ&アズカンタデッキを考えているのだが、それについて色々話す機会は......少なくとも、世界選手権が終わってからかな。
というわけで、ボストンに行ってきますの前にこれを書いています。明日の更新分に、世界選手権の最新のデッキが間に合えば......いや、間に合わそう。やってやるってぇ!
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