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岩SHOWの「デイリー・デッキ」
岩SHOWの「デイリー・デッキ」:オケチラの碑(スタンダード)
岩SHOWの「デイリー・デッキ」:オケチラの碑(スタンダード)
by 岩SHOW
『破滅の刻』プレビューが始まり、毎日紹介されるカード1枚1枚にワクワクしちゃう最高の日々。その真っただ中でこのコラムを書いているところだ。皆はグッとくるカードがあったかな? これが好きだというのが見つかった君、手に入ってからどんなデッキを作るのか、今からじっくり考えて楽しもう。まだだという君、残りのプレビュー期間が期待感に満ちたものにならんことを。
グッときたの意味合いがやや異なるが、個人的には《オケチラ最後の慈悲》は良いなぁと思うね。オケチラ神はその最後の瞬間まで、他者の為に尽くしたという......結束を司る神らしいエピソードだ。オケチラは《信義の神オケチラ》としてカードになっているのはご存知の通り。リミテッドでは無茶苦茶強くて、彼女を戦場に出すことができたゲームは全部取っているレベルの、まさしく神だ。ただ、構築ではそのコストと戦闘参加に際する条件が足枷となっており、活躍には至っていない。今後、ローテーションを経たりするとどうなるかはまだまだわからないけどね。
さて、今日紹介するデッキはオケチラ自身ではなく、彼女の姿をかたどったモニュメント......《オケチラの碑》を採用したスタンダードのデッキだ。この説明だけで「どんなデッキ?」となったことだろう、ウンウン。焦らさずにすぐにデッキリストを見てもらうことにしよう。
19 《平地》 2 《灌漑農地》 4 《ウェストヴェイルの修道院》 -土地(25)- 4 《スレイベンの検査官》 4 《格納庫の整備士》 4 《ハンウィアーの民兵隊長》 4 《無私の霊魂》 4 《往時の主教》 3 《博覧会場の警備員》 3 《大天使アヴァシン》 -クリーチャー(26)- |
4 《オケチラの碑》 2 《排斥》 3 《黄昏 // 払暁》 -呪文(9)- |
1 《博覧会場の警備員》 1 《大天使アヴァシン》 2 《断片化》 2 《石の宣告》 2 《停滞の罠》 2 《排斥》 1 《燻蒸》 4 《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》 -サイドボード(15)- |
なんだこの白単は......今のスタンダードで色を足さない心意気、評価したい。おそらくは白が大好きなプレイヤーが作り出したデッキなのだろう。土地を集めなくても良いということで、これからマジックを始めるという人にもオススメしやすいかも。骨格となる部分はコモン・アンコモンが中心なので、カードを集めやすいんじゃないかな。君の手元の余剰カードで組んであげるのも良いだろう。
このデッキは基本的には古き良き白ウィニーだ。マナを使い切るようにクリーチャーを展開していき、対戦相手が盤面を作り上げる前に押し切るという速攻戦略を用いるビートダウンデッキのことだ。とにかく小粒でも良いから並べて、それを強化して殴るというスタイルが取られることが多い。このデッキでは《十字軍》のような強化カードは採用せず、件の《オケチラの碑》を使ってポコポコと戦士・トークンを作り出して打点を上げていこうというアプローチを取っている。クリーチャーが増えれば《ハンウィアーの民兵隊長》が変身しやすくなり、これが《ウェストヴェイル教団の指導者》に化けることで打点をかせぐこともできるぞ。
クリーチャーを強化しないということはそれらのパワーが低いままということだが、これがメリットとなるように構築されている。《黄昏》だ。
パワーが3以上のクリーチャーをすべて吹き飛ばすこのソーサリー、変に強化するとこちらのクリーチャーも死亡してしまうため、あまりおいしくない。パワーは低いままでも数を並べて、相手がパワーで勝るクリーチャーを展開してきたらドカンと流そう。終盤の息切れ時に《払暁》でクリーチャー・カードを回収できるのも見逃せないポイント。
個人的に一番熱いチョイスは《格納庫の整備士》。これでクリーチャーの戦場に出た際の誘発型能力を使いまわしつつ、《オケチラの碑》から出てくるトークンも稼ぐ。《博覧会場の警備員》を使いまわせればベストかな。
あるいは《格納庫の整備士》を2枚持っている場合。《オケチラの碑》でコストが{1}軽くなり、{W}となったお互いをグリングリンと回転させまくってトークンを増産して、一気に勝負を決めることだってできる!という過去のコンボは正直やってみたいね。ドワーフが碑の整備をして戦士がぞろぞろ集まってくるという絵面が実に面白い。白マナの数だけ戦士を出して次のターン総攻撃! 一度は体験してみたいね。
ここ最近白いアグロデッキと言えば人間→機体と変遷しているが、それに取って代わる新たな時代のアグロ代表格となれるか? かのプロツアー殿堂顕彰者ランディ・ビューラー/Randy Buehlerは「核戦争が起こってもゴキブリと白ウィニーは生き残る」と語っていた。実際には常にスタンダードに居続けるわけではないが、環境が合えば彼らは再びスタンダードで栄華を誇ることだろう。
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