マジック20周年によせて

日本マジック史に名を残す人々や、マジックとゆかりの深い方々からお祝いのコメントを寄せていただきました。

リチャード・ガーフィールド

ご存じマジックの生みの親にして天才ゲームデザイナー

Magic is 20 years old. If it were human it would probably be almost finished with college. Most of today's players weren't born when Magic was first published.
I have seen the players of Magic start families. I have seen them start careers in every walk of life. I have seen them design games that I admire. I have seen them pass away. It is one of the many wonderful things about games, that they can be apart of an entire life and never get old. Most people can only watch The Godfather so many times, but many can play chess their entire life.
It is gratifying to have touched so many - and to, perhaps in a small way, bring the wonderful larger world of games to them.
Keep playing games!

マジックは20歳になった。人間であればそろそろ大学を卒業する頃だろう。既存プレイヤーの多くはマジックが初めて発売された時にはまだ生まれていなかった。
私は、マジックプレイヤーが家族を育むのを見た。彼らがあらゆる分野でキャリアを始めるのを見た。そして、彼らが私の賞賛するゲームを開発するのを見た。彼らが他界するのも目にした。いつまでたっても飽きることなく人々の人生の一部でありえることは、ゲームのすばらしさの一つである。映画史上最大の名作とされる「ゴッドファーザー」でも大抵の人は数回鑑賞すれば十分だが、チェスは一生プレイすることができる。
ゲームを通して数多くの人生に触れ、小さながらも、彼らのゲームの世界を広げることに貢献した可能性を考えるととても嬉しく思う。
これからも、ゲームを続けてください!

マーク・ローズウォーター

日本でもなじみ深いマジック開発部「R&D」の顔

One of the great joys of my life has been my ability to be part of what I consider the greatest game ever made. Every day, I get letters and tweets and posts explaining how Magic has made people's lives better. I love how the game has built communities and friendships and stories and laughs. In addition to all that, it's just as fun today as it was when I started twenty years ago. On its twentieth anniversary, if I had one thing to say to the game of Magic, it would be this: Thank you for giving me and the rest of the world so much. Happy birthday!

これほど素晴らしいゲームに関わることが出来たのは、私の人生最大の喜びです。今では毎日のように手紙やツイッターでマジックが人々の人生をどのように 明るくしているかを目の当たりにしながら暮らしています。ゲームがコミュニティーと友情を生み、そして笑いとストーリーを作り上げていることを嬉しく思います。それ以上にゲームの楽しさは、20年前私が始めた頃のものと未だ変わりませ ん。20周年を期にマジックというゲームに一言コメントをするなら、「私自身そして世界中の人々に君が与えてくれた偉大なものに感謝したい。ハッピーバースデー!」

真木孝一郎

日本マジック界を黎明期から語り継ぐ生き字引

93年以前にトレーディングカードゲームという概念は地球上に存在しなかった。なのに、今では世界のかなりのエリアで子供や大人がごく当たり前にカードゲームを楽しんでいる。その市場規模は、日本だけでも年間一千億円弱にもなる。わっしょ-い。
しかも、それだけじゃない。多くの子供が一度はカードゲームに触れる。その全員がずっと遊び続けるわけじゃないけど、脳の片隅にはカードゲーム的遺伝子がこっそり刻み込まれ、成長と共に世のあちこちでカードゲーム的要素の種を蒔く。これはかなりのわっしょい。
そういった全ての根っこにマジックが。凄いなぁ。というわけで、種を蒔く日々です。

射場本正巳

“地雷”プレイヤーからカード開発へ至る夢をかなえた人

マジックというタイトルがこんなにもふさわしいゲームが他にあるだろうか?
このゲームは本当の意味で魔法だ。しかもとびっきりの。
英語嫌いの高校生がアメリカのゲーム会社で働くなんて20年前に誰が想像しただろう。
マジックに巡り会ったことで経験した数々の出来事・出会えたかけがえのない人々。
マジックは人生を変える魔法そのものだ!
そんな魔法がこの先少しでも多くの人を幸せに導きますように。
おめでとう20周年!そして永遠に!

森慶太

ウィザーズ社日本支部の代表、ニコ生などでも活躍中

20年。赤ちゃんが成人してしまうだけの歳月です。
人生色々、とか、人に歴史あり、なんて申しますが、マジックにも紆余曲折ありました。こうして二十周年の良き日を迎えることが出来たのは、皆様の愛情に支えられてこそです。皆様の多年にわたるご愛顧に心より御礼申し上げます。
20年前、まだインターネットさえ普及していない時代に、新しいゲームカルチャーの先駆けとしてマジックは登場しました。20年後、世紀をまたいで世の中はガラっと変わりました。TCGという遊びは定番のゲームジャンルにまで成長し、そんな今もマジックは人と人を繋ぐ魔法のゲームとして健在です。・・・もちろん、まだまだずーっと続きます!
どんな30周年を迎えるか、今から楽しみですね!

朱鷺田祐介

マジックを日本に紹介し、過去のカード翻訳を担当した“トキリン”

マジック:ザ・ギャザリング20周年おめでとうございます。
私がマジックと出会ったのは1994年春。斬新なシステムと世界観に魅了されて、早速紹介記事を書き、初期の翻訳もさせていただきました。最初に作ったデッキは寄せ集めのトリコロール(白青青)。1枚ずつしか入っていない《セラの天使》と《神の怒り》と《停滞》にずいぶん助けられました。ゲームそのものの面白さもさりながら、背景世界の奥深さ、あるいは、トーナメントシーンなど、マジックの世界はとてつもなくエキサイティングなものでした。マジックに出会えたことはひとつの財産です。
ありがとう。

鶴田慶之

最初の日本代表チームであり名調子の解説でも知られる“導師”

20周年おめでとうございます! 時が経つのは早いものですね。当時生まれた子供はもう成人ですか。あの頃はカードのレアリティも知らず、先行していた友人にシャークされたのも今となっては良い思い出です。そんな私も、今ではおっさんを通り越してじじいの域に達し、アストルティアでひっそりと余生を送っていますが、今も世界の一線で活躍する若き日本人プレイヤーがたくさんいるのは実に喜ばしい限りです。
次は30周年でお会いしましょう! 

会田孝

ホビージャパン社で初期からDCIジャパンマネージャーを努めた

マジック20周年、おめでとうございます。当時20代だった自分も、今ではアラフィフの仲間入りをしてしまいました。
当時この商品を取り扱うにあたり、ゲームシステムとトレーディング・カードゲームという商品構成の斬新さに目を見張った物です。第一線から退いて10年近くなりますが、世界選手権、プロツアー、グランプリと一連のDCIトーナメントや、認定ジャッジなど、今でこそ当たり前なマジックのトーナメントシステムの立ち上げに参加できたことを今でも誇りに思っています。
これからも引き続き世界のTCG業界の牽引をお願いします。 

藤田憲一

日本初のグランプリで優勝した有名人“フジケン組長”

20周年か……。そう聞くと、MTGを始めた頃が本当に遠く感じます。Homelandが出たあたりから、毎年毎年「MTGも来年が最後だな」なんて会話を鶴田(慶之)さんや船越(長伸)さんらとしてたのがウソのようです。幸いにも、日本で初開催だったGP東京を含めた初期のGPを2勝、そして日本代表にもさせていただいた訳ですが、別にゲーム的才能がない自分でも、ある程度のやりこみでそのくらいまではいけるというのは素晴らしいことです。すでに大きな大会等には縁遠くなってしまいましたが、今後ともまったり勢としてMTGを楽しんでいければと思います。 

中村聡

“ハットマン”“NAC”“業師”など数々の異名を持つ

私がマジックに出会った時、デュエルスペースはまだ無くて、お寺のお堂を借りて対戦しました。スリーブもありませんでした。手垢がついたら、消しゴムで取れるって知ってますか? インターネットも無かったので、全対戦相手がオリジナルデッキでした。カードアニメもなかったけど、誰も熱中しました。「こんな面白いゲームは始めてだ!」と!
楽しい20年をありがとう。そして、これからも、ずっとずっとよろしくお願いします! 

藤田剛史

日本人初のマジック殿堂入りを果たした関西の第一人者

生誕20周年本当におめでとうございます。
「来年にはこのゲーム無くなってるよね」と言い続けてはや18年、まさかここまで多くの人に、そしてこんなに長い間プレーされ続けるとはマジックを始めた頃には想像もつきませんでした。
今でこそ数多くのTCGが当たり前のように発売されて、新エキスパンションによって無限のカードが供給されてますが、そのシステムをゼロから発想し生み出した事は本当に凄い事だと思います。 これからマジックがどう進化するのか? 2才から始めた僕もまだまだやめられませんね。

岡本尋

アジア太平洋選手権優勝などの戦績を持つ中部の束ね

20周年おめでとうございます!
マジックと出会ったのは4版日本語版が出る少し前1996年、 今より17年も昔のころ。 当時は、1年後に終了すると毎年ささやかれていた事もありましたが、今や無くなると言われても信じられないほど 世界中で盛り上がっていてすごいですね! マジックは僕に数え切れないくらい多くの人と出会わせ、 人生にとても大きな《衝動/Impulse》を与えてくれました。 今後も長く長く続くと期待しています。

池田剛

長きにわたり今も現役で戦線に立ち続ける九州男児

私がマジックに初めて出会ったのは1997年。今思えば人生を変える、いや人生を切り開く出会いだった。
今でこそTCGはホビーのジャンルとしてお馴染みのものとなり、どういった物かは説明不要だろう。しかし、出会った当時はとてつもなく斬新で衝撃的で、そしてアッという間に夢中になるほど面白かった。
ソーシャルやアーケードなどでもデッキを作成するカードゲームが溢れかえっていることを考えるとマジックがもたらしたインパクトは計り知れない。
私はTCG関係の仕事で生きているので、マジックは親みたいなもんだ。いつか、その親に恩返しをしたいと思っている。
ありがとうマジック! そして20周年おめでとう!

黒田正城

日本人初のプロツアー優勝という悲願を成し遂げた

20周年おめでとうございます。
初めて買ったパックから《パラディア・モルス》が出て、「俺は世界一運がいいかもしれない!」と狂喜乱舞していた高校生も、今や30半ばのおっさんになりました。今回のコメントは200文字程度でとお願いされましたが、マジックと私の間には原稿用紙200枚でも書ききれない歴史があります。
これからも世界最高のカードゲームとして君臨し続けてください。1ファンとして、全力で応援します!!

中村修平

今日もマジックで世界を駆けめぐる殿堂プレイヤー

20周年。まさか中学生の時に知ったこのゲームがここまで長続きして、しかも自分の人生にここまで深く関わってくるとは正直思いもしませんでした。
まあ、本当に色々と持ってかれてしまいましたね。
でもそのおかげでちょっと変わった経験とかなりレアな人生をこのゲームによって歩ませてもらってます。
ありがとう、そしてこれからもよろしく。

大礒正嗣

鮮烈なルーキーデビューから殿堂プレイヤーへ

僕がマジックと出会ってから16年。その間、四六時中デッキを考えたり、三度の飯よりドラフトしたり、実生活を投げ打って海外を回ったり、とマジック漬けの半生でした。最前線から退き、イベントに出る機会の減った今でも、マジックを通して得た数多くの友人は、何よりも得難いものだと実感しています。たかがゲーム、しかし僕にとってはあまりにも大きな存在です。
20周年を迎えたこの偉大なゲームが末永く続き、より多くの友人に出会えますように。

津村健志

海外からも絶大な人気を誇る殿堂プレイヤー

マジック20周年おめでとうございます。
マジックは単純にゲームとして面白いだけではなく、友人を作るツールとしてだったり、海外に行くきっかけになってくれたりと、多くの素晴らしい経験をもたらしてくれるゲームだと思います。僕自身も、このゲームを通じてたくさんの思い出を作ることができましたし、これからもより多くの人々がマジックを通じて楽しい思い出を作ってくれたら嬉しいですね。20周年はマジックの歴史の序章にすぎないと思いますし、これから先の50年、100年と今後の更なる発展と繁栄を心より願っております。改めまして、20周年本当におめでとうございます!

森勝洋

日本選手権を二度制し、日本人初の世界選手権優勝を果たす

マジック20周年おめでとうございます。
マジックでの一番の思い出は僕の人生で全てをかけた2005年の世界選手権で優勝したこと。あの出来事は今でも自分に自信をくれます。ひたすらにただ真っ直ぐにそして、迷わず突き進んだ十年間。結果は後からついてくること、諦めないことの素晴らしさを僕に教えてくれた素晴らしいゲームです。渋谷カードショップ勝てる屋でマジックを広めていくことが恩返し!!
プレイヤーとしてもまだまだ活躍します! マジック最高だぜ♪

三原槙仁

安定した好成績を誇り日本人二人目の世界選手権優勝

初めてマジックを手にした15歳の少年は、今では30歳を過ぎた大人になりました。
寝る間も惜しみ一日中マジックしていた学生時代、休日の余暇として楽しむ社会人としてのマジック、夫婦で旅行を兼ねて参加するプレミアイベント、進学、就職、結婚と人生の節目を迎えるたびに生活環境やマジックへの向き合い方は変化していますが、マジックはいつも変わらず受け入れてくれました。
そんなマジックがこのたび20周年の節目を迎えられましたことを心よりお祝い申し上げます。次は子どもと一緒に家族で参加する日を夢見て、20周年と言わず30周年、40周年とマジックが続くようこれからも応援しています。

渡辺雄也

二度のプレイヤー・オブ・ザ・イヤー選出など世界最強の名を恣に

小学生のときにマジックというゲームに出会ってから、マジックからは色んなことを学ばせて頂きました。
勝つ喜び、負ける悔しさ、努力する大切さ、人との繋がりの大切さ、他にもここには書ききれないくらい色々なことを学ばせてもらいました。マジックというゲームには本当に感謝しています。
もうしばらくは競技者としてマジックと関わっていくつもりですが、いつかこの偉大なゲームに恩返しができる機会が来ればいいなと思いつつ。
最後は月並みな言葉になりますが、 マジック20周年おめでとうございます。

金澤尚子

マジック黎明期から“ぴよぷー”としてマジック初心者向けの漫画を執筆

中村哲也

97〜03年に連載されたコミック『デュエルファイター刃』の作者

日森よしの

チャンドラ・ナラーが主人公のコミック『燃え尽きぬ炎』の作者