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Magic Story -未踏世界の物語-
『統率者(2016年版)』の話をしよう
『統率者(2016年版)』の話をしよう
Magic Creative Team
2016年10月26日
お待たせしました! それぞれ4色の(そう、1、2、3、4色)統率者が入ったマジック:ザ・ギャザリングの輝ける5つの新統率者デッキです! 皆さんについてはどうかわかりませんが、私はこいつらを手にできることに興奮しまくりです。そして統率者達だけじゃありません、それぞれのデッキに新しくって楽しくって強ーいカードが息も詰まるほどに入っています、新しい2色の伝説クリーチャー各3枚も一緒に。背景ストーリー好きの皆さんも目が離せませんよ、5つのデッキそれぞれに4枚の新キャラ、計20枚の伝説的なキャラクターが多元宇宙からやって来ます。何人かは初お目見え、そして他は初めてカード化されるキャラクターです。
さて、皆さんそろそろ待ち切れないでしょう。統率者デッキに入る栄誉を得たその恐るべき伝説達は何者なのか? うむ、そのために20枚全員のプロフィールがここにあります。デッキに同梱の説明書で読むことができますが、ここでも皆さんと共有したいと思います。素晴らしいアートと1枚の特別プレビューカードをお付けしておきますので。それではどうぞ!
「確固たる団結」デッキの統率者
メレティスのキナイオスとティロ
アート:Willian Murai |
古代には、後にテーロス最大の都市国家となる地域に住む人間たちは、不死の執政官であった暴君アグノマコスの統治下にありました。何世代もの間、アグノマコスは威勢を拡大し続け、広大な帝国を築き上げていました。そこへ、キナイオスとティロがアグノマコスに挑み、互いの友愛と自由のために決起したのです。人々が結集し、アグノマコスは打ち倒されました。都市国家メレティスは、没落したアグノマコスの帝国の跡に自由と啓蒙を掲げて建設されました。そこに住む人々はキナイオスとティロを、その守護者と見なしています。
「確固たる団結」デッキ収録の伝説のクリーチャー
屍錬金術師、ルーデヴィック
アート:Aaron Miller |
ネファリアの人里離れた研究所で、ルーデヴィックは恐るべき伝統を最も多く実践したとしてその名を知らしめました。つまり、死体の組織を繋ぎ合わせた怪物を多数作ったのです。ルーデヴィックは余人と異なり、肉体と生命の神秘に留まらずそれを超えるものに魅了されていました。彼は心の機微に関心があったのです。ルーデヴィックは自分の創造物が呼び起こす恐怖心の研究に大いなる喜びを感じています。
ルーデヴィックの名作、クラム
アート:Aaron Miller |
クラムを生み出した後、屍錬金術師のルーデヴィックはこのたった一つの天才的な作品を再現しようと10年ほどを費やしてきました。クラムは電位式被膜によって飛行し、行く先々でパチパチと静電気を引き起こし、片方の頭が際限なく笑い続けています。セルホフの家々の屋根の上でしばしばクラムの恐ろしい姿が目撃されたため、その製作者は街のお尋ね者になってしまいました。
ジャムーラのシダー・コンド
アート:Ryan Alexander Lee |
ドミナリアの次元で、ミラージュ紛争の時期にシダー・コンドは故郷ジャムーラのリーダーでした。名将と呼ばれ馬術の名手でもあったコンドは、常に戦場で最も重要な瞬間に現れると言われました。コンドには二人の息子がいました。血の繋がったヴュエルと、英雄たる宿命を持った養子のジェラード・キャパシェンです。不幸なことに、嫉妬と敵意がヴュエルの心を蝕み、コンドは実の息子によって殺されました。
「無規律な反乱」デッキの統率者
大渦を操る者、イドリス
アート:Karl Kopinski |
イドリスはアラーラの断片グリクシス出身のオーガです。不安定な変異のために不治となった者の1人で、心が粉砕される恐怖に怯えていました。イドリスは魔道士でしたが、魔法では自身の呪いを解くことができず運命に身を任せていました。衝合と呼ばれる次元全体を揺るがす事態により、グリクシスは他の4つの断片と衝突して、砕け散っていたアラーラの次元はまた一つになりました。バント出身の騎士たちにより、イドリスは次元の中心で荒れ狂う剥き出しのマナの嵐である大渦へと追いやられましたが、想像を絶する大渦の威力により、その変異は安定し、イドリスは自ら混沌を生み出す導き手となったのです。
「無規律な反乱」デッキ収録の伝説のクリーチャー
クルフィックスに選ばれし者、キデール
アート:Bastien L. Deharme |
キデールは、テーロスで彼方の地平と見えざるものを司る神秘の神クルフィックスの神託者です。キデールにとっては、真実を求め真実と向き合うことに勝る美徳はありません。大地の果てのクルフィックス神殿で、キデールは小さき定命の者の心を挫くような真実を知りました。クルフィックス神みずからがキデールに、神々の真実の姿とテーロスを包含する多元宇宙を知らしめたのです。それを、彼女は脳裡から追い出すことができずにいます。
トリトンの英雄、トラシオス
アート:Josu Hernaiz |
トラシオスはトリトン、つまり巨大な沿岸都市国家メレティスで人間と並ぶ数少ない種族の一員です。海の神タッサの神聖なる認可を得たと信じたトラシオスは、故郷を離れ世界の果てにある海の深みを目指して巡礼に出ました。最近の遠征で、寓話に名の残る都市国家オランチンの遺跡を訪れたと称していますが、それを信じる者は多くありません。
激情の薬瓶砕き
アート:Deruchenko Alexander |
タルキールの住民はみな龍火の破壊力を骨身に滲みて知っています。コラガン氏族のゴブリンである薬瓶砕きも例外ではありません。それでも、無謀で大胆不敵な彼女は、この危険な液体を入れた薬瓶を一生涯扱い続け、そして砕き続けています。異なる時間線では、異なる名を持つこのゴブリンを、プレインズウォーカーのサルカン・ヴォルが氏族の同胞であり友人であると見なしていました。
「公然たる敵意」デッキの統率者
不撓のサスキア
アート:Greg Opalinski |
サスキアは、彼女の村で行われた大虐殺のただ1人の生存者です。侵略軍は海の向こうから攻め入ってきました。生き残った者たちは戦で死んだ者ひとりひとりのために碑を建てるというのが、村の戦士の習わしでした。サスキアはその仕事を、たった1人で10年近く続けました。その話は同族の間に知られるようになり、サスキアが最後の石碑を設置する際には、何千人もの戦士がこの果敢な挑戦を目に焼き付けようと集まりました。碑を建て終え喪が明けると、サスキアの心は哀悼から復讐へと変わりました。斧を手に、軍勢を背後に率いて、サスキアは敵のただ中へと戦を挑んだのです。
「公然たる敵意」デッキ収録の伝説のクリーチャー
織り手のティムナ
アート:Winona Nelson |
織り手のティムナは、テーロスの定命の者には珍しく、運命の魔法を習得しています。ティムナは以前、メレティスの戦識の一員でした。戦力ではなく戦術による戦場の支配を誇る軍団です。しかしその輝かしい勝利の経歴は、志半ばにして途絶えます。戦車の事故で視力を失ったのです。織り手としてのティムナは、宿命の糸を注意深く撚合わせます。彼女が陰謀を手繰るにつれて指先で微妙に震える撚糸を。
魂の守護者、ラーボス
アート:Zezhou Chen |
ラーボスは、通行の神であるエイスリオスの神託者として、命の儚さを熟知していました。それでも、愛する者を戦いで失ったことにラーボスは耐えられず、神と取引をしました。エイスリオスが死者を死の国に導くことを手伝う代わりに、年に一度死んだ妻と会えるのです。ラーボスは今、彼女の救出を企てています。エイスリオスを密かに出し抜き、妻を生者の土地に連れ帰ろうというのです。
血を蒔く者、ターナ
アート:Magali Villeneuve |
この辺りでは、旅人の血を求める森の精霊の噂が囁かれています。運よく生きて戻れた探索隊も、血のしみ込んだ土について話すのみです。彼らが話しているのは、実はターナのことなのです。彼女は子供の時に森に捨てられたエルフでした。理由はわかりませんが、菌類の群生が彼女を受け入れ、外界から守ってくれました。その後ターナは残忍な徘徊者となり、通行人を襲っては自分を育ててくれた苗木の養分としているのです。
「致死性の繁殖」デッキの統率者
法務官の声、アトラクサ
アート:Victor Adame Minguez |
アトラクサは、ファイレクシア人がミラディン侵攻に勝利したことの象徴です。かつてファイレクシアの浸食と戦ったミラディンの天使が、独力でミラディン人の撤退を支援していたところを捕縛されました。法務官エリシュ・ノーンは、彼女の不屈の精神をファイレクシアの『完成』に役立つ拾い物と見なし、他の法務官たちの貢献を求めました。ウラブラスクは拒絶しましたが、ジン=ギタクシアス、シェオルドレッド、ヴォリンクレックスの3人はエリシュ・ノーンに賛同しました。ファイレクシアの唯一の目的の証として、畏怖の念を抱かずにはいられないアトラクサが生まれたのです。
「致死性の繁殖」デッキ収録の伝説のクリーチャー
簒奪者、イクラ・シディーキ
アート:Josu Hernaiz |
タルキールの氏族の中でも、スゥルタイは他のいかなる美徳よりも残忍さを重んじ、残酷と策略の評判を獲得していました。歴史から明らかなように、策略は残酷に勝ります。スゥルタイ最後のカンであったタシグルの在位は短く終わりました。助言者であったナーガのイクラ・シディーキが裏切り、タシグルは龍王シルムガルに売られたのです。龍王シルムガルはイクラの簒奪行為に対する報奨として、彼女を自分の龍語りに取り立てました。
最後のアブザン、レイハン
アート:Chris Rallis |
一千年以上前、アブザンのカンが龍王ドロモカに降伏する場面を、レイハンは見ていました。その行為によりアブザン氏族は終わるはずでしたが、レイハンは龍に跪くことを拒みました。生まれつき軍勢の統率に長けていたレイハンは、解体された氏族の残党を集め、アブザン最後のカンとなりました。カンの凋落の時代、最後の龍との戦いで、レイハンは他のカンたちを守ろうとして死にました。
オジュタイの龍語り、イーシャイ
アート:Zack Stella |
イーシャイは、タルキールの古く賢明な龍王オジュタイの私的な随員です。オジュタイには多くの伝令がいました。オジュタイは彼らに個人的な愛着を持ってはいませんでしたが、イーシャイは長年に渡って彼に仕え、多くの自主性と権威が与えられました。イーシャイの言葉はオジュタイの全権限を伝え、氏族全体が彼女を尊重するように求められています。
「優越性の仮託」デッキの統率者
エーテリウム造物師、ブレイヤ
アート:Clint Cearley |
アラーラの断片エスパーでは「気高き行い」が重視されています。これは、霊気を封じた合金であるエーテリウムにより、あらゆる生命を高みに導くという行為です。エスパーでは、エーテリウムは誰にも製造できずアラーラ全体のエーテリウム供給量は有限であると考えられていましたが、ブレイヤはそれが誤りであることを明らかにしました。ジャンドを探検中に、ブレイヤはカルモットを発見しました。エスパーには存在しない赤い石で、エーテリウムの製造にはそれが不可欠なのです。ブレイヤは自身の生体組織大半を自分で製造したエーテリウムに交換することで、自らが成し遂げたことを証明したのです。その後まもなくブレイヤは、自分の金属がジャンドの自然界の魔法に影響を受け、新たな能力を獲得したことに気づきました。
「優越性の仮託」デッキ収録の伝説のクリーチャー
綱投げ、アキリ
アート:David Gaillet |
アキリは以前ゼンディカーでコーの一団を導いていましたが、エルドラージの攻撃で同志たちを失ったことから、独自の道を歩み始めました。彼女は今、綱投げの技を使い旅人をウラモグから守っています。不意の死が彼女を襲うことはありません。事前準備と自己信頼が残酷な世界で生き残る術であると彼女は信じており、実際それで生き残り続けています。
粗野な牧人、ブルース・タール
アート:Anthony Palumbo |
ゼンディカー生まれのブルース・タールは、かつては質素な遊牧民であり、自分の牛を煽り立てる色鮮やかな技によって知られていました。エルドラージの怪物がアクーム大陸全土に溢れ、自分の隊商も危機に陥った際、ブルースは遊牧民を組織して抵抗活動を始めました。数多の戦闘の後で、彼のエルドラージとの戦いの功績は、彼がエルドラージに浴びせた数々の独創的な罵詈雑言とほとんど変わらないくらいにまで広く知られるようになりました。
求道の達人、サイラス・レン
アート:Joseph Meehan |
レン家はエスパーで最も影響力のある名門の一つであり、サイラスはその家の跡継ぎです。生まれつきの魔道士であったサイラスは、貴重な金属エーテリウムの秘密とその製造方法を知ると称する魔道士の集団カルモット求道団に加わるための訓練を受けました。サイラスは求道団で目覚ましい昇進を遂げ、史上初めて作られたエーテリウムの心臓を得ることになりました。
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