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戦略記事

Daily Deck -今日のデッキ-

ゴブリン(スタンダード)

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ゴブリン(スタンダード)

Melissa DeTora

2015年7月15日


 『マジック・オリジン』の発売までもう数えるほどとなりましたが、その中で私がデッキ構築を一番楽しみにしているのは《ゴブリンの群衆追い》です。私は《ゴブリンの群衆追い》と、長年にわたって楽しく付き合ってきました。『オンスロート』の頃と比べてパワーレベルが落ちているのは否めませんが、現在のスタンダードにもモダンにもゴブリンはたくさんいるため、このカードが輝ける場所はきっとあるはずです。


ゴブリンの群衆追い》 アート:Matt Cavotta

 前回の「SCG Standard Open」は、数週間前にボルチモアにて開催されました。ですが、トップ8デッキリストを見ても新しいものには出会えないだろう、と私は半ば諦めていました。プレイヤーの皆さんの興味は『マジック・オリジン』へと向かっていて、すでに新たなカードを使うアイデアが生まれてきています。もう間もなく変化を迎えるこのフォーマットで、今新しいデッキを作ることにあまり意味はないのです。しかし驚いたことに、私は偶然にも、その「新しいデッキ」を見つけてしまいました。6位に入賞したボビー・バーミンガム/Bobby Birminghamのものです。このデッキは一見他の「赤単アグロ」デッキとよく似ていますが、そこにはあるテーマがあります。デッキ内のほぼすべてのクリーチャーが「ゴブリン」なのです。

 このデッキは、《ゴブリンの群衆追い》を加える「ゴブリン」デッキの雛形として申し分ない出来です。《僧院の速槍》は優秀なカードですが、「ゴブリン」というテーマに合わないので、《ゴブリンの群衆追い》と入れ替えるならここでしょう。それから、私は《地底の斥候》の採用も検討しています。それ自身がゴブリンであるだけでなく、攻撃前に《ゴブリンの群衆追い》を対象に能力を使うことで、強化した攻撃を通せるのです。

 このデッキのお気に入りを挙げるなら、《ウルドのオベリスク》ですね。このデッキでなら早ければ3ターン目にはこれを唱えることができ、自軍全体に+2/+2の修整を与えるというのは対戦相手にとって容易でないものになります。なんと《軍族童の突発》が3マナでパワー9の怪物に変貌するのです! 1年前に世に出たものの、《ウルドのオベリスク》はスタンダードでそこまでの人気を集めませんでした。それでもこのカードは、トークンを主体にしたデッキではマナを使わずに唱えることも可能な、非常に強力な1枚となるでしょう。

Bobby Birmingham -「ゴブリン」
SCG Standard Open Baltimore 6位 / スタンダード[MO] [ARENA]
20 《

-土地(20)-

4 《鋳造所通りの住人
4 《激情のゴブリン
4 《僧院の速槍
4 《ゴブリンの熟練扇動者

-クリーチャー(16)-
4 《ドラゴンの餌
4 《軍族童の突発
4 《タイタンの力
4 《稲妻の一撃
4 《かき立てる炎
4 《ウルドのオベリスク

-呪文(24)-
4 《大歓楽の幻霊
4 《焙り焼き
4 《灼熱の血
2 《洗い流す砂
1 《凱旋の間

-サイドボード(15)-
デッキリスト:StarCityGames.com より引用

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