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『神々の軍勢』のメカニズム
『神々の軍勢』のメカニズム
magicthegathering.com Staff
2014年1月13日
目次
サテュロスのプレインズウォーカー、ゼナゴスの神格化により、テーロスの次元は混乱に陥りました。神々と定命の者たちは互いに対立し合い、恐ろしい怪物が大地を闊歩します。英雄とともに立ちますか、それとも神々の啓示を仰ぎますか?
神啓
クリーチャーの持つ神啓能力は、夢の世界からの神の啓示を表します。
クリーチャーの神啓能力は、そのクリーチャーがアンタップ状態になるたびに誘発します。通常はあなたのターンの開始時ですが、神啓能力はそのクリーチャーがいつどうやってアンタップされた場合にも誘発します。これらのクリーチャーをタップする最も単純な方法はそれらで攻撃することですが、このセットにはクリーチャーを他の方法でタップする数々のカードも含まれています。
あなたがコントロールする複数の神啓能力が同時にスタックに置かれる場合、その順番はあなたが決めることができます。(いつもどおり、最後にスタックに置かれたものが最初に解決されます。)アンタップ・ステップにおいて誘発する神啓能力は、アップキープ・ステップが始まるとともに、「あなたのアップキープの開始時」に誘発する能力と同時にすべてスタックに置かれます。神啓またはアップキープで誘発した能力はすべて、好きな順番で同時にスタックに置きます。
貢納
貢納能力を持つクリーチャーは対戦相手に厳しい選択を迫ります。そのクリーチャーがさらに強力になるか、それが戦場に出るときに何か厄介なことをするかです。パーマネントを破壊したり、対戦相手にダメージを与えたり、対戦相手のクリーチャーと格闘をしたりといった効果です。
〈ファラガックスの巨人〉が戦場に出るとき、対戦相手を1人選びます。続いてその対戦相手は、〈ファラガックスの巨人〉を+1/+1カウンターが2個置かれた状態で戦場に出すことで「貢納する」かどうかを決めます。貢納した場合、それで終わりです。あなたはより大きな〈ファラガックスの巨人〉を手に入れます。貢納しなかった場合、〈ファラガックスの巨人〉が戦場に出るときの能力が代わりに誘発します。どちらにしても、あなたに有利です。そして同時に、対戦相手は苦渋の決断を迫られます。
ニクスと授与
テーロスの夜空に瞬く星々の世界ニクスに、テーロスの神々は存在します。神々やそれに仕える者たちは、ニクスの力と威厳を宿しています。『テーロス』ブロックのすべてのクリーチャー・エンチャントは、ニクスの星界を描いた独自のカード枠を持ちます。
ニクスのカード枠には、特に関連するルールはありません。これは単に、これらのクリーチャーが同時にエンチャントでもあることの印です。『神々の軍勢』の他のエンチャントには通常のカード枠が使用されています。
『神々の軍勢』のクリーチャー・エンチャントの多くは、授与のキーワードを持ちます。
授与を持つクリーチャーは、他のクリーチャー1体をエンチャントしてそのパワー、タフネスおよび能力を与えるオーラとして唱えることもできます。
授与を持つカードが手札にあるとき、あなたには2つの選択肢があります。マナ・コストを支払って普通に唱えるか、授与コストを支払って唱えるかです。授与カードを普通に唱えた場合、それはクリーチャー・エンチャント呪文として解決し、戦場でクリーチャー・エンチャントになります。その授与能力および「エンチャントされているクリーチャーは......」という表記は無視します。
カードをその授与コストで唱えた場合、それはクリーチャー呪文ではありません。《本質の散乱》などクリーチャーのみを対象にできる呪文は、それを対象にできません。それは代わりにエンチャント(クリーチャー)を持つオーラ呪文となるので、クリーチャーを対象として唱える必要があります。それは《否認》などクリーチャーでない呪文のみを対象にできる呪文によって打ち消すことができます。その対象クリーチャーが英雄的能力を持つ場合、他のオーラ呪文同様、授与を持つこのオーラ呪文はそれを誘発します。オーラまたはクリーチャーのいずれであっても、授与を持つカードは常にエンチャントです。
授与を持つカードをオーラとして唱えた後、呪文が解決する前に対象クリーチャーが戦場を離れた場合、このオーラ呪文は通常のオーラ呪文のように打ち消されるのではなく、クリーチャー・エンチャントとして解決されます。このオーラ呪文が解決されるときに対象のクリーチャーがまだ戦場にいる場合、それはそのクリーチャーをエンチャントするオーラとして解決されます。
クリーチャーをエンチャントしている間、授与を持つオーラはその文章欄に書かれたボーナスをそのクリーチャーにもたらします。エンチャントしているクリーチャーが何らかの理由で戦場を離れた場合、このオーラは他のオーラのように墓地に置かれるのではなく、ただちにクリーチャー・エンチャントになります。
授与カードの中には、授与を持つそのパーマネントが現在オーラであるかどうか次第で異なる効果を発揮する能力を持つものがあります。
〈常炎の幻霊〉の能力はその解決時に〈常炎の幻霊〉とそれがエンチャントしているクリーチャーのどちらが+1/+0の修整を受けるかをチェックし、その時点でクリーチャーである方が修整を受けます。つまり、〈常炎の幻霊〉がオーラである時に能力を起動したが、能力の解決時に〈常炎の幻霊〉がクリーチャーであった場合(たとえばエンチャントされているクリーチャーが戦場を離れた場合など)、〈常炎の幻霊〉が修整を受けます。
信心
テーロスの神々は、信心深い者たちにその恩恵を与えます。
あなたの色への信心は、あなたがコントロールするパーマネントのマナ・コスト内に含まれるその色のマナ・シンボルの数です。5色のそれぞれへの信心を数えるカードが存在し、それらは信心に応じて様々な効果を持ちます。例:
- マナ・コストが{3}{B}のパーマネントは、あなたの黒への信心に1を加えます。
- マナ・コストが{R}{R}{R}のパーマネントは、あなたの赤への信心に3を加えます。
- マナ・コストが{1}{G}{W}のパーマネントは、あなたの緑への信心に1と、白への信心に1を加えます。
信心はあなたのパーマネントのマナ・コスト、つまりカードの右上角のコストにあるマナ・シンボルのみを数えます。起動コストや基本土地の大きなマナ・シンボルなど文章欄にあるマナ・シンボルは信心に数えられません。色マナ・シンボルのみ数えられます。パーマネントを唱えるためのコストが何点であるかは関係なく、色マナがいくつあるかだけを見ます。あなたの色への信心を見るパーマネントは、それ自身のコストにあるマナ・シンボルも数えます。
〈空掃き〉はパーマネントではないので、それ自身のマナ・コストは信心に数えられません。〈空掃き〉の解決時に緑マナ・シンボルをコストに持つパーマネントをコントロールしていない場合、それは一切ダメージを与えません。
神々
『神々の軍勢』では、5柱の神々が、神というクリーチャー・タイプを持つ伝説のクリーチャー・エンチャント・カードとして登場します。『テーロス』の神々が単色であったのに対し、『神々の軍勢』の神々は2色です。それぞれの色へのあなたの信心が十分に高まることで、2色の神はクリーチャーとして戦場に顕現することができます。
あなたの白と青への信心は、あなたがコントロールするパーマネントのマナ・コスト内に含まれる白または青のマナ・シンボルの総数です。したがって、あなたがコントロールするパーマネントのマナ・コストが{3}{U} 、{W}{W}、および{3}{W}{U}であった場合、あなたの白と青への信心は5です。
混成マナ・シンボル、たとえば{W/U}は両方の色に数えられますが、二度は数えられません。
『テーロス』の神々同様、『神々の軍勢』の神々はすべて破壊不能を持ち、あなたのその神の色への信心が十分な場合にのみクリーチャーとなります。神が戦場に出たときにあなたのその色への信心が必要数未満だった場合(通常通り、それ自身のマナ・シンボルも数える)、クリーチャーが戦場に出たときに誘発する能力は誘発しません。戦場の神がクリーチャーであるときにあなたのその色への信心が必要数を下回った場合、それはただちにクリーチャーではなくなります。戦場に出たときにはクリーチャーでなかったとしても、速攻を持たない限り、神は戦場に出たターンには攻撃できません。
神々は常に伝説のエンチャントであり、クリーチャーであるかに関わらずその能力は機能します。〈都市国家の神、エファラ〉は、あなたの現在の白と青への信心に関わらず、各アップキープの開始時に誘発します。
英雄的
英雄的能力を持つクリーチャーは、あなたがそれを対象とする呪文を唱えるたびに強力な恩恵をもたらします。
英雄的能力は、あなたがその英雄的クリーチャーを対象とする呪文を唱えるたびに誘発します。他のクリーチャーを同時に対象とする呪文も含みます。呪文が英雄的能力を持つクリーチャーを複数対象とする場合、そのすべてが誘発します。装備などの起動型能力や、《水跳ねの海馬》が戦場に出るときの能力などの誘発型能力は、英雄的能力を誘発しません。
インスタントやソーサリー呪文に「対象」という単語が含まれる場合、その呪文は対象を取ります。オーラ呪文も、そのエンチャント能力が示す対象を取ります。クリーチャーおよびその他のパーマネント呪文(オーラを除く)は対象を取りません。
英雄的能力は、そのクリーチャーのコントローラーがそれを対象とする呪文を唱えたときにのみ誘発し、他のプレイヤーが唱えたときには誘発しません。
占術
占術メカニズムによって、あなたは自身の運命を操ることができます。
占術はキーワード処理であり、常にある数字が定められています。占術を行う際には、ライブラリーの一番上からその数字の枚数のカードを見て、そのうち望む枚数だけライブラリーの一番下に置き、残りを望む順番で一番上に置きます。占術1を行うとは、ライブラリーの一番上のカードを見て、それをライブラリーの一番上に置くか一番下に置くかを決めるということです。占術2やそれ以上の場合、より多くの選択肢があります。
「元型」
『神々の軍勢』には、各色に1体ずつ、元型と呼ばれる5体のクリーチャー・エンチャントが含まれています。
各元型は二つの能力を持ちます。ひとつはそれ自身を含むあなたのすべてのクリーチャーにあるキーワード能力を与えるもの、もうひとつは対戦相手のクリーチャーに同キーワードを失わせるものです。
ひとつ目の能力は簡単です。あなたのすべてのクリーチャーは飛行を持ちます。ふたつ目の能力の表記に従えば、対戦相手のクリーチャーがいつどうやって飛行を持つか、得たかは問題になりません。カードに飛行が記載されていても、あなたの〈空想の元型〉が戦場に出る前に飛行を得ていても、あなたの〈空想の元型〉が戦場に出た後に飛行を得ようとしても、永続的に飛行を与えられていても(たとえばもうひとつの〈空想の元型〉によって)、あなたが〈空想の元型〉をコントロールしている限り、いかなる理由によっても飛行を持つことはできません。
つまり、両方のプレイヤーがそれぞれ〈空想の元型〉をコントロールしていた場合、どちらのクリーチャーも飛行を持ちません。
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