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ワールド・マジック・カップ2015　突撃！日本代表チーム練習会！

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コラム

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2015.12.9

ワールド・マジック・カップ2015　突撃！日本代表チーム練習会！

by 金子真実（WotC 日本コミュニティ担当）

　ワールド・マジック・カップ。毎年、70以上の国から代表選手が集まり、最強の国を決める、『マジック』の世界のワールド・カップだ。

　今回、そのワールド・マジック・カップ（以下WMC）に参加する日本代表チームの練習会、代表選手でもある津村の所属する晴れる屋の練習会場、「晴れるーむ」に潜入し、簡単なインタビューを実施してきた。

　日本代表チームはどのような練習を積んでいるのか？どのような戦略でWMCに挑むのか？ここでは、その一端をお伝えしよう。

ワールド・マジック・カップ2015　日本代表チームメンバー

ワールド・マジック・カップ2015　日本代表プロフィール

――本日は練習でお忙しい中、お時間を取っていただきありがとうございます。短い時間ですが、日本代表チームのことをお聞かせください。今日が12月6日(日)ですが、現時点でどのようなスケジュールで練習されていますか？

渡辺「国内での大型イベント、グランプリ・神戸2015があったので、本格的に４人で集まっての練習は、今週と先週末に実施しています。もちろん、それまでも連絡を取りあったりはしていますが。」

ワールド・マジック・カップ2015　日本代表チームキャプテン　渡辺雄也

――毎週４人揃っているんですか？玉田さんは関西で合流するのが大変だと思いますが......。

渡辺「平日は玉田さん、楊さんは仕事がありますが、幸いなことに、玉田さんが毎週末関東に来てくれています。平日も、僕と津村で集まって練習したりしていますね。それぞれが時間のあるときにMagic Onlineなどで練習してもらってますし。」

――おっと、玉田さんは今週・先週と東京に？

玉田「そうですね、海外旅行でのマイルを利用したりして練習に来ていますよ。」

ワールド・マジック・カップ　日本代表　玉田遼一

――今日で練習は終わりですか？

渡辺「いや、玉田さんは今週は火曜日まで関東に滞在してくれるので、それまでは練習しようかと思います。」

楊「私も仕事が終わったらなんとか行きますよ。会社にもマジックをやっていることがバレちゃいましたしね（笑）」

――あ、楊さんは社内では特に話してなかったんですね。

楊「そうですね。でも、日本代表になって翌月曜日、『日本代表おめでとう！』って社内メッセージが飛んできましたよ（笑）。それからは、社内でも結構話に出ます。」

ワールド・マジック・カップ　日本代表　楊塑予（ヨウソヨ）

――さて、具体的な練習についてですが、今回のフォーマットは「チームスタンダード」「チームシールド」のふたつですが、どのくらいの比率で練習していますか？

渡辺「今のところ、８：２でスタンダードですかね。」

玉田「いや、今のところだと95:5でスタンダードちゃう？（笑）」

楊「確かにそのくらいな気がしますね（笑）」

津村「というかスタンダードしかしてなくない？（笑）」

渡辺「いやいや、これから『チームシールド』しようと思ってたところだから（笑）」

ワールド・マジック・カップ　日本代表　津村健志

――ずいぶん偏っていますね。何か理由が？

渡辺「僕と津村、玉田さんは、チームリミテッドで開催されたグランプリ・北京2015に出場しているんですよね。だから、チームシールドの経験はそこそこあるんですよ。それよりも、まだ開拓が進んでいないチームスタンダードからかな、と。」

――チームスタンダードって参考資料がほとんどない状態からスタートだったと思うんですが、どこから取り掛かりました？

渡辺「まずは『フェッチランド』の配分からですね。合計20枚のフェッチランドがありますが、これを例えば８：８：４で分けるのか、12：８：０で分けるか。どう分けるかで、組めるデッキが全然違うんですよね。まずはその検討から始めました。」

――確かに今のスタンダードのマナベースは、ほとんどのデッキにフェッチランドが入っていますもんね。

津村「そうですね。例えばフランク・カーステン/Frank Karsten（オランダの殿堂顕彰者）が記事を書いていましたが、『アタルカ・レッド』『エスパー系』は環境のスタートだろうと。実際、この２つのデッキはカードがかぶることもなく今のスタンダードのデッキが組めるんですよね。ただ、この組み合わせだとフェッチランドをほぼ使いきってしまうので、３つ目のデッキが問題になってきますね。」

――このフェッチランドの問題は、どのチームも共通の課題になりそうですか？

渡辺「どのチームもまずはここからスタートだと思いますよ。」

――なるほど。日本チームとしては、チームスタンダードのデッキや使用者は決まったんですか？

渡辺「ちょうど先ほど３つのデッキが決まりました。誰が使うかも決めています。なので、今日はこれからチームシールドを練習しようかと。」

――WMCに関してよくある話題で、「強い人はプレイヤーとして対戦するべきなのか、アドバイザーに回るべきなのか？」というのがありますが、どう思われますか？

（編注：ワールド・マジック・カップは１チーム４人だが、各フォーマットで実際にプレイするのは３人。４人目はアドバイザーとしてメンバーに助言を行うことができる。）

渡辺「チームメンバーによるでしょうね。ワントップ型のチームならば、その人がアドバイザーに回るほうが良いとは思うんですが、実際これは非常に負担が大きいです。今年の日本チームのように強い人が複数いる場合には、強い人もプレイヤーに回ったほうが良いんじゃないかな。」

――ありがとうございます。最後に、日本チームの意気込みをお聞かせください。

渡辺「今年こそはまずは２日目！とりあえず、チームシールドで大きくつまづかなければ大丈夫だと思っています。」

玉田「優勝！......まあ、勝ちますよ。」

楊「勝ちます！」

津村「今年こそナベ君を２日目に行かせます！」