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企画記事
グランプリ・神戸2014直前! カードピックアップ
グランプリ・神戸2014直前! カードピックアップ
by Hisaya Tanaka (グランプリ・神戸2014 イベントカバレージチーム)
グランプリ・神戸2014が今週末、8月22~24日に開催されます。
先週は中島主税さんによるモダンデッキの攻略記事が掲載されましたが、今週はそこで紹介されたデッキなどから、特にモダンで覚えておくべきカードについてコメントしていきたいと思います。
様々なデッキに使用されている、頻出のカード
《コジレックの審問》《思考囲い》
黒いデッキがほぼ使用している手札破壊カード。軽い強力なカードが多いモダンでは《コジレックの審問》が最も使用されている手札破壊だが、それを枚数的に、また重いカードまでカバーをするため、《思考囲い》も一緒に採用されていることが多い。
《突然の衰微》
モダン環境の基本除去の一つ。点数で見たマナ・コストが3以下という制限がついているものの、モダン環境では強力なカードの多くが該当するため、ほぼ万能除去として活躍をする。
《差し戻し》
コントロールデッキが搭載する時間稼ぎカード。ドローを進めながら相手の手を一手遅らせることが可能。
《瞬唱の魔道士》
「欠片の双子」やトリコロール・コントロールなど、コントロール系全般に採用されているユーティリティクリーチャー。このカード自体がデッキのコンセプトたる形ではないが、様々な場面で活躍する。軽量スペルをフラッシュバックしながら軽いクロックを刻んだり、ブロッカーとなったりとその動き方は様々。
《謎めいた命令》
かゆい所に手がとどくスーパースペル。打ち消し+ドローが一番多く使うモードだが、バウンスも全タップも使用することが多く、様々なシチュエーションで獅子奮迅の活躍をする。
《稲妻》
赤いデッキにおける基本除去。コストが軽いカードで構成されがちなモダンのデッキでは、タフネス3以下のクリーチャーはかなり多い。
《流刑への道》
コストが軽い万能除去として白いデッキではほぼ採用されている。墓地に落ちないことも重要。
《四肢切断》
1マナでもプレイすることができる除去。タフネス4のクリーチャーを除去できる点が重要で、《詐欺師の総督》や《修復の天使》までも倒すことができる。
ここからはデッキの種類別にカードをご紹介していきます。
黒緑系
《ヴェールのリリアナ》
除去性能と手札破壊を兼ね揃えたモダン最強のプレインズウォーカー。軽量のクリーチャー除去と手札破壊を合わせることでゲームを支配する。展開したカードを除去されながら、リリアナで手札破壊をされはじめたらピンチ。これに対抗する形で《未練ある魂》をタッチした黒緑タッチ白のデッキが出てきたといっても過言ではない。
《闇の腹心》
黒緑のキーカード。生き延びれば延々とカードアドバンテージを取り続け、そうなったら赤単でもない限り勝ち目はない。コントロールデッキなら必ず除去しよう。
《タルモゴイフ》
様々な理由で話題となっているこのカード。ただ単純にマナコストに対してのパワータフネスが高い。2マナで4/5前後のサイズは破壊的。
《漁る軟泥》
黒緑系デッキのオールマイティクリーチャー。墓地を掃除しライフを得て、サイズは《タルモゴイフ》を超えることもしばしば。《瞬唱の魔道士》や殻デッキの頑強を阻止し、同型などの《タルモゴイフ》の弱体化も睨む万能な能力を持っている。
《大爆発の魔道士》
ウルザトロンに対抗する形で使われ始めたが、黒緑同型やトリコロールとのコントロール対決のみならず、親和の《ちらつき蛾の生息地》対策としてサイドボードやメインデッキにも採用されるケースも見え始めた。自分が基本でない土地を使っていたり、マナを多く使用したいデッキだったら必ず注意しなくてはいけないカードだ。
《未練ある魂》
ここ最近登場しはじめた黒緑タッチ白の根幹となっているカード。《ヴェールのリリアナ》によって手札破壊をされても、これを捨てて墓地からフラッシュバックすることで生け贄能力を回避する。親和に対しては早い段階で飛行クリーチャーを並べることができ、《信号の邪魔者》《大霊堂のスカージ》《ちらつき蛾の生息地》をシャットアウトする。チャンプブロックによる時間稼ぎも可能で、防御力としてかなりの強さを発揮するカードだ。
「欠片の双子」コンボ
《欠片の双子》
《詐欺師の総督》《やっかい児》のどちらかにエンチャントすることによって、好きなだけアタッカーを生成し一撃で対戦相手を倒してしまうデッキのキーカード。青赤のデッキを見たら、まずこのデッキ・このカードを警戒しよう。
《鏡割りのキキジキ》
クリーチャーのコピーを生成するクリーチャーだが、クリーチャーであるがゆえに「欠片の双子」コンボだけでなく殻デッキやトリココントロールに《修復の天使》とともに採用され、コンボを形成しているパターンもよく見かけられる。
《血染めの月》
ウルザトロン対策で使用されていたカードだが、ウルザトロンの減少にともない使用数は減っている。しかし黒緑系に強烈に影響を与えるカードであるため、双子がサイドボードに採用していることが多い。基本土地をしっかり用意しておこう。
トリコロール・コントロール
《修復の天使》
環境の基本除去である《突然の衰微》《稲妻》が効かない強力なこのクリーチャーは、トリココントロールの中心的な存在。《鏡割りのキキジキ》とのコンボなども存在するが、単体で対戦相手を殴り切るスペックを持っている。瞬速でプレイされるので要注意。
《刃の接合者》
《ヴェールのリリアナ》への耐性と《修復の天使》とのシナジーを高めるために、最近採用されはじめたカード。3/3で先制攻撃を持ったゴーレムは、序盤において攻防に活躍する。
《嵐の神、ケラノス》
トリコロールが擁する、コントロール対決の秘密兵器。特に黒緑系に強く1~2枚採用されていることが多い。出たら神。
「出産の殻」デッキ
《出産の殻》
デッキ名がその名を冠している通り、根幹たるカード。相手の阻害さえなければ、クリーチャーとこのカードが揃っただけで一撃必殺コンボを揃えることができてしまう。コンボの内容は《シルヴォクののけ者、メリーラ》+頑強クリーチャーによる「無限ダメージ」や「無限ライフ」、もしくは先述の《修復の天使》《鏡割りのキキジキ》の形になる。
親和
《アーティファクトの魂込め》
親和デッキ自体は環境初期からメタゲームの先頭に近いところを走っていたのだが、それを完全に先頭に押し上げたのがこのカード。いわゆるイージーウィンを引き起こすカードで、親和の速攻性を激しく引き上げた最新セットのカードだ。
《粉砕の嵐》《忍び寄る腐食》《石のような静寂》
親和デッキに採用されているカードではないが、対策カードとして使用されていることが多いカード。数の暴力を基本としている親和デッキに対して、全体無力化を図るカードがサイドに採用されているパターンが多い。
赤緑マナランプ
《風景の変容》
《風景の変容》と《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》によるコンボデッキのキーカード。土地7枚と《風景の変容》だけで対戦相手を倒すことができる。カウンター以外では《地盤の際》などでダメージ量を減らすことが可能だが、プレイングで対応可能なため決定的な対策ではない。また《虹色の前兆》などを使用せず、《原始のタイタン》《引き裂かれし永劫、エムラクール》《召喚の罠》などを搭載した赤緑マナランプ型が登場しており、多方面からのプレッシャーをかけることが可能となっている。
ウルザトロン
《ウルザの塔》《ウルザの魔力炉》《ウルザの鉱山》
一時期の大流行からはかなり使用者が減ったデッキだが、愛好者はまだまだいる。3ターン目《解放された者、カーン》はゲーム終了。
《古きものの活性》
ウルザ土地のみならず、《忘却石》や《解放された者、カーン》、《ワームとぐろエンジン》までもを探し出すドロー補助カード。探せるのは無色のカードのみとはいえ、5枚ものカードを見ることができるのはデッキにマッチしていて非常に強力。
赤バーン
《大歓楽の幻霊》
スタンダードと違い、モダンやレガシーでは軽いカードが強い。そんな環境になると、このカードは恒久的な火力として非常に強力になる。除去しないと攻撃されてしまうし、除去しても必ず2点のダメージは喰らってしまうため、赤バーンの新たなエースとして使用されている。
《頭蓋割り》
《稲妻》や《裂け目の稲妻》など3点火力が勢揃いしているバーンカードの中で、注意すべきカードはこの《頭蓋割り》。ライフを得るのに対応してプレイされると回復することができなくなってしまう。タイミングを見計らってライフを得るようにしよう。
ざざっと簡単な解説をしていきましたが、モダンのデッキは多種多様。これら以外のカードがグランプリには溢れていることでしょう。しかしメタゲーム戦線で上位のデッキが多くいるのも事実。上記のカードをしっかりと把握して、グランプリを戦い抜きましょう。
また、ニコニコ生放送にてグランプリの模様をお届けする予定となっています。そちらではトップ争いをしているゲームの様子を見たり、殿堂プレイヤー藤田剛史さんやゲストプロプレイヤーによる解説を聞くことができます。グランプリに参加できない方も、生放送でグランプリ・神戸を楽しんではいかがでしょうか。
※上記の放送時間は変更になることがあります。
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