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金子と塚本の「勝てる!マジック」
金子と塚本の「勝てる!マジック」 第29回:プレイング編 除去のタイミング
金子と塚本の「勝てる!マジック」 第29回:プレイング編 除去のタイミング
by 金子 真実 & 塚本 樹詩
登場人物:
金子 真実
ウィザーズ・オブ・ザ・コーストの人。塚本に押しかけられ突然弟子をとることになった。
Q. 『ゲートウォッチの誓い』のカードで印象的なエピソードはありますか?
A. ドラフトで《戮力協心》と《同盟者の援軍》を間違えてピック。唱えてもまだ気づかなくて、その数ターン後に相手に言われてはじめて気づいた。そのパックには間違いなく両方入ってた。塚本 樹詩
マジック初心者。マジックの大きな舞台での活躍を夢見て、金子に弟子入りした。とにかく元気。
Q. 『ゲートウォッチの誓い』のカードで印象的なエピソードはありますか?
A. 統率者戦で友人Bに《姿を欺くもの》を出され、戦闘開始時にライブラリーの上から《荒廃鋼の巨像》を公開されました。友人Bの戦場には《姿を欺くもの》以外にもたくさんのクリーチャーがいました。僕らみんな毒カウンターをたくさん得ました。前回の勝てマジ!
戦闘の前後のメインフェイズで唱えるべき適切な呪文があることを教わった塚本。
次はどんなことを教わるのか?
また身を持って体験させられるために金子の駒となり、単身で3/3がいるのに攻撃させられるのか!?
塚本「今回はどんなピンチな場面なのですか? 今回の僕は無事ですか!?」
金子「今回はですね、塚本さんが窮地とかそういう"面白い"場面じゃないんですよねー。」
塚本「その"面白い"は金子さん視点でしょ!!僕の命を何だと思っているのですか!」
金子「記事を盛り上げる要素!」
塚本「酷い!!」
今回のケースその1
塚本「って最初っからけっこうピンチじゃないですか!とはいえ、《闇の掌握》を引きました。これでいつでも相手のクリーチャーを倒せることができますよ、ふふふ......ターン終了です。」
金子「これで相手のクリーチャーをいつでも倒せるので安心してエンドしましたね。しかし......その後塚本さんがあんな目に遭うとは誰が想像したでしょうか......。」
塚本「え?《闇の掌握》はインスタント呪文なので、べつに自分のターンに唱えなくてもいいかな?と思ったのですが......。」
金子「相手の手札を無視していますね。相手が《剛力化》を持っていて、マナが起きるまで待った場合を考えてみてください。」
塚本「あれ......?こちらが先に《闇の掌握》を唱えないといけないから、あの4/4を除去できない......? 確かにそれなら、相手の土地がフルタップの状態のうちに使っておいた方がよかったですね。」
金子「そうなのです! インスタントなので相手のターンにも唱えられると思うと、ついついソーサリー呪文のように使うのはためらってしまいますが、思い切って自分のターンに使ったほうが良い場面があるのです! このシーンだと、相手のターンまで待つと、そのドローで《剛力化》を引いてしまう可能性もありますね。」
塚本「なるほど!いつでも唱えられるインスタントだからって、待つ必要はないってことですね!」
金子「そうです。このケースは相手がフルタップだったためこちらのターンに除去したほうが良いシーンですが、他にも相手のマナが立っていて手札がある状況では、相手のアップキープに除去を唱えるのが良いこともあります。例えば............こんなシーンとかですかね。」
塚本「相手のアップキープだとどんなメリットがあるんですか?」
金子「仮に、相手が打ち消し呪文を持っていた場合、相手のアップキープにマナを使わせることによって、そのターンの展開を抑えることができるかもしれません。打ち消されるのは残念ですが、せめて少しは得しよう、というお話ですね。」
塚本「なるほど!」
金子「ともあれ、『攻撃されたら除去しよう』と考えた時には、一度立ち止まって『本当に攻撃されるまで待つ必要があるのか?』を考えたほうが良いですね。待つことによって発生する以下の事象を許容できるのかどうか、しっかり考えてみてください。」
- 相手がマナを使えるようになる
- 相手がカードを1枚引く
塚本「わかりました!」
今回のケースその2
塚本「この状況......さっきと似てますが......いつものパターンだと、自分のターンに唱えると損するパターンですね!」
金子「......なんかメタ発言が......。仮にそうだとしたら、どう損するのか説明できますか!?」
塚本「んー、ここで相手の4/4をどかしてもカニさんは1点だけしか与えられないし、そこまでここで攻撃を通すために強気にならなくてもいいような......。」
金子「塚本さんも結構わかってきましたね。そう、相手の4/4がタフネス5のクリーチャーを突破するためには、何かアクションをしないといけないのです。それに対して《闇の掌握》を挟むことによって相手のプランを崩すことができるので、こうい場面では、インスタントを構えてターンを終了したほうが得なことが多いですね!」
今回のまとめ
塚本「今回は《闇の掌握》メインの話でしたが、これが赤い火力呪文だと本体にもダメージ与えられる選択肢もある中で、相手のクリーチャーに対して唱えるのももったいないから温存しておく!とかもありそうですね!」
金子「そうです。『インスタント呪文=好きな時に唱えられる」だと選択肢が多すぎるように思いますが、それぞれの適切なタイミングを見極めるのも重要ですね。例えば《剛力化》のようなクリーチャーのパワー/タフネスの数値を上げるだけのインスタント呪文も、インスタントタイミングとは言いながらも、戦闘に関わるタイミングで唱えるのが一番効果的だったりしますしね!ということで、今回のまとめです!」
- 攻撃されただけで唱える除去なら、相手にカードを引かれる前に唱えよう!
- インスタントというタイミングに惑わされずに、適切なタイミングがいつなのか意識しよう!
- インスタントとは書いていながらも、唱えるべきタイミングが限定されている呪文もあるぞ!
塚本「今回は酷い目に遭わなくてよかった!!」
金子「無事だった記念に塚本さんにはこれを差し上げます!!」
塚本「わぁいカニ料理!!たつしカニ料理大好き!!って......盤面のカニさんがいなくなってる!4/4が攻撃してくるうううう。」
金子「大切なブロッカー、《古代ガニ》を失った塚本!どうなる塚本!!次回まで無事なのか!?」
続く!
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