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岩SHOWの「デイリー・デッキ」
岩SHOWの「デイリー・デッキ」:The Final Winner of 2017 モダン編
岩SHOWの「デイリー・デッキ」:The Final Winner of 2017 モダン編
by 岩SHOW
前回に引き続き、2017年最後に大きな勝利をあげたデッキをフォーマットごとに紹介するシリーズ「The Final Winner of 2017」、今回はモダンのデッキを紹介しよう。Magic Onlineで定期開催されている、Modern Challengeなるイベントの2017年最終分で優勝したデッキを取り上げる。
モダンはすべてのフォーマットの中で一番デッキが多いのではないかとも思える、バリエーションの豊富さが魅力だ。強いデッキが多く、プレイヤーの好みが出やすい。となると、トーナメントにて遭遇するデッキを読み切ることは難しく、対策も完全にはできない。モダンはかなり当たり運が大きい、と言われているのはこういう理由からだが......予選ラウンドと決勝ラウンドがしっかりとある大会で勝ったデッキは、モダンで強いデッキと言っても差し支えはないはず。
それを踏まえて、Modern Challengeの優勝デッキを見てほしい。では......いってみよう!
1 《沼》 1 《森》 1 《草むした墓》 1 《血の墓所》 1 《神無き祭殿》 1 《踏み鳴らされる地》 4 《新緑の地下墓地》 4 《血染めのぬかるみ》 2 《汚染された三角州》 2 《樹木茂る山麓》 -土地(18)- 4 《死の影》 4 《タルモゴイフ》 2 《残忍な剥ぎ取り》 4 《通りの悪霊》 -クリーチャー(14)- |
4 《ミシュラのガラクタ》 4 《コジレックの審問》 4 《思考囲い》 4 《ウルヴェンワルド横断》 2 《致命的な一押し》 2 《タール火》 3 《ティムールの激闘》 1 《終止》 2 《コラガンの命令》 2 《ヴェールのリリアナ》 -呪文(28)- |
2 《大爆発の魔道士》 1 《弁論の幻霊》 1 《イーオスのレインジャー》 2 《外科的摘出》 1 《致命的な一押し》 1 《虚無の呪文爆弾》 2 《古えの遺恨》 2 《集団的蛮行》 3 《未練ある魂》 -サイドボード(15)- |
《死の影》だぁぁぁぁッッということで、2017年はこのデッキが本当に暴れ回ったなという印象そのままの結果に。「死の影ジャンド」が2017年のモダンを締めくくる形となった。
振り返れば2017年のモダンは、《ギタクシア派の調査》が禁止となり、それまで幅を利かせていたデッキがパワーダウン。同時に《致命的な一押し》が加入し、低マナ域のクリーチャーを巡る攻防はよりハードになるというスタートから始まった。
その状況下で誕生した「死の影ジャンド」は、グランプリ・バンクーバー2017にてTOP8に3名を輩出するという華々しいスタートを切った。もうすぐあれから1年......早いものだなぁ。1年前のリストはこちらで確認してほしい。今回のものと見比べると、細かい部分で洗練されたというか、実にスッキリとしたリストに整ったなと。《ゴーア族の暴行者》のようなカードは面白いが、そのあたりの実験的なカードが淘汰されていって落ち着いたというところかな。
モダンでもトップクラスの人気デッキの1つなので、昨年何度か対戦したなという方も少なくないだろう。基本戦略は、ライフを支払いながらデッキを掘り進める&手札破壊呪文を連打して相手の動きを抑え、同時に墓地に複数種類のカードタイプを貯めて《ウルヴェンワルド横断》から《死の影》をサーチしてきてフィニッシュ!
徹底的に手札を破壊するということで、特定のカードを揃えることでコンボを決めて勝つデッキに強いというのがこのデッキのセールスポイント。加えて、《死の影》高速展開からの《ティムールの激闘》の決着力は凄まじく、モダンならではの謎のデッキ群を薙ぎ払えるというのも強みだ。
もちろん、《ウルヴェンワルド横断》があるとはいえ4枚しかない《死の影》のみで勝つのは大変なので《タルモゴイフ》も採用されている。
《ウルヴェンワルド横断》の昂揚のために《通りの悪霊》をサイクリングしたり《ミシュラのガラクタ》でドローする動きは、《タルモゴイフ》を育てることにも繋がって一石二鳥。
このデッキにはさらに追加のタルモ枠として《残忍な剥ぎ取り》も採用。
これも上記のカードや部族カードである《タール火》と相性が良く、早いターンで4/4トランプルに成長し相手のライフを詰めつつさらに墓地を肥やしてくれる。そこから《コラガンの命令》に繋げてアドバンテージ勝負をするゲーム展開もあるだろうね。
扱うのは決して簡単なデッキではないが、わからないなりに何度もプレイしていけばどんな手札でゲームを開始すべきか、《死の影》を投下するタイミングはいつなのかがわかってくるはずだ。2018年はいつも使っているものよりも一段階上の難易度のデッキに挑戦してみる!っていうのもいいね。
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