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岩SHOWの「デイリー・デッキ」
岩SHOWの「デイリー・デッキ」:The Final Winner of 2017 レガシー編
岩SHOWの「デイリー・デッキ」:The Final Winner of 2017 レガシー編
by 岩SHOW
年末年始はホリデーシーズンということで、このコラムもしばらくお休みだった。一応は2017年シーズン最終回を載せてまとめてはいたのだが、「昨年最後に勝ったデッキってなんなんだろうな」という疑問がふと脳裏をよぎったので、それを解決するべく今週は「The Final Winner of 2017」というのをテーマにやっていこう。
Magic Onlineで12月31日大晦日、良い成績を残したデッキを紹介していく。イベントによっちゃ日を跨いでいるものもあるだろうね、「The First Winner of 2018」の可能性もあるがそこはご愛敬。
じゃあ早速、まずはレガシーから!「Legacy Challenge」なる定期開催されている大型イベントで勝利したデッキは......これだッッ!!!
10 《山》 3 《血染めのぬかるみ》 3 《沸騰する小湖》 3 《樹木茂る山麓》 -土地(19)- 4 《ゴブリンの先達》 4 《僧院の速槍》 2 《渋面の溶岩使い》 4 《大歓楽の幻霊》 -クリーチャー(14)- |
4 《稲妻》 4 《稲妻の連鎖》 4 《溶岩の撃ち込み》 4 《発展の代価》 2 《焼尽の猛火》 4 《裂け目の稲妻》 1 《硫黄の渦》 4 《火炎破》 -呪文(27)- |
2 《紅蓮破》 4 《紅蓮光電の柱》 3 《粉々》 2 《焼尽の猛火》 3 《極上の炎技》 1 《硫黄の渦》 -サイドボード(15)- |
2017年最後のレガシー勝者は「バーン」!! なんともわかりやすい結果となった。ちょうどいい機会なので、レガシーの「バーン」、おさらいしておこう。
レガシーということで、《稲妻》をはじめとする赤の軽くて与えるダメージの大きい呪文を順番にフル投入していける。
《稲妻の連鎖》は相手のデッキによってはソーサリーの《稲妻》として使えるけれど、うっかり赤マナを2つ出せる状況の相手に撃ち込んでしまうとコピーを作られて自分が損することも。まあ、あんまりないんだけれども、だからこそ気を付けたい。特にバーン同型対決では、唱えてしまったせいでピッタリ足りて返しのターンに負けというわけのわからないことになりかねないので注意(笑)。
バーンデッキは「とても簡単」に見えるし、そう考えているプレイヤーもいるが、同じくらい「勝ち切るのは難しい」と考えているプレイヤーもいる。確かにマッチアップ次第では火力呪文をピンピン投げつけているだけで勝てたりするのだけども、例えば《殴打頭蓋》のような天敵を擁する相手にどのように勝つのかとなると簡単な問題ではなくなってくる。
闇雲にライフめがけて火力を唱え続けるのではなく、20点前後のライフを削るのにはどのように動いていくのが正しいか、そこを考えながら行動を選択していくだけでも少々戦いやすくなるだろう。
参考までに、このデッキだと......
- 3点:《稲妻》《稲妻の連鎖》《溶岩の撃ち込み》《裂け目の稲妻》 計16枚
- 1 or 3点:《焼尽の猛火》 計2枚
- 4点:《火炎破》 計4枚
- 不確定(2点~):《硫黄の渦》 計1枚
- 不確定(0点~):《発展の対価》 計4枚
呪文だけで20点削ろうと思えばこの中から組み合わせていくことになるが、実際にはここにクリーチャーも絡んでくるのでこれに+αという形になる。クリーチャーも不確定なものなので、対戦相手によっては1点も削らせてくれないことだってある。
そのあたりを見極めながら、例えば「単色デッキ相手には《発展の対価》がほとんど意味をなさないことがある」→「これを引いてしまっても良いように他の火力をクリーチャーに撃たないようにする」とか、そういう方針を定める必要があるというわけだ。
それは簡単なことではないのだが、それを助けるカードがこのデッキには入っている。「バ―ン」のもっとも優秀なダメージ源であるとも言われる《ゴブリンの先達》だ。
このゴブリンは1マナ2/2速攻という最高のスペックの代わりに、攻撃すると対戦相手が土地を手に入れてしまうかもしれないという、ちょっとしたデメリット能力が与えられている。しかしこれ、攻撃した時にデッキの一番上のカードが土地でなければ何の痛手もないどころか、相手のデッキの内容を見るというこちらにとってのメリットとして働いてくれるのだ。
先手1ターン目に突撃させて、《石鍛冶の神秘家》がチラリ。じゃあ《焼尽の猛火》を合わせてやろう、場合によっちゃ白単の可能性もあるから、絶対に火力で対処しなければいけないのは《ルーンの母》に......と、これだけのことを与えてくれる。たとえ、めくれたのが土地だったとしても、そこから得られる情報は多く、ある程度の予測はつく。この能力を活かして、ガンガン行くべき相手か慎重にいかなければならない相手か、そういうのを見極めて戦っていってほしいね。
苦手だった《師範の占い独楽》+《相殺》コンボも環境を去ったことで、確かに今はバーンが勝ちやすいのかもしれない。《死儀礼のシャーマン》を中心とした3色、4色デッキも相変わらず流行っているので、《発展の対価》も火を噴くだろう。
今まで使ったことがなかったという人は、今年バーンデビューしちゃっても良いんじゃないかな?
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