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岩SHOWの「デイリー・デッキ」
岩SHOWの「デイリー・デッキ」:RUデルバー~偽装はテクニック?~(レガシー)
岩SHOWの「デイリー・デッキ」:RUデルバー~偽装はテクニック?~(レガシー)
by 岩SHOW
最近のレガシーはこんな感じだ。
3 《Underground Sea》 2 《Volcanic Island》 1 《Tropical Island》 2 《汚染された三角州》 2 《沸騰する小湖》 2 《霧深い雨林》 2 《溢れかえる岸辺》 4 《不毛の大地》 -土地(18)- 4 《死儀礼のシャーマン》 4 《秘密を掘り下げる者》 3 《若き紅蓮術士》 1 《真の名の宿敵》 2 《グルマグのアンコウ》 -クリーチャー(14)- |
4 《ギタクシア派の調査》 4 《渦まく知識》 4 《思案》 3 《陰謀団式療法》 4 《稲妻》 1 《二股の稲妻》 4 《目くらまし》 4 《意志の力》 -呪文(28)- |
2 《外科的摘出》 2 《狼狽の嵐》 2 《紅蓮破》 1 《夜の戦慄》 1 《致命的な一押し》 1 《墓掘りの檻》 1 《真髄の針》 2 《古えの遺恨》 1 《悪魔の布告》 1 《四肢切断》 1 《最後の望み、リリアナ》 -サイドボード(15)- |
これに同じないし近い形のリストが増殖し、勝っている。このコラムを書くにあたって、Magic Onlineのリーグ全勝リストというものは大変参考になっているのだが、最近はほとんどこれに近いものが勝っているので、ネタが......という気持ちになっていた。
「グリクシス(あるいは4色)デルバー」というやつで、《秘密を掘り下げる者》という1マナ最強のアタッカー、マナクリーチャーであり2点ビームを放ったりたまに回復も担う「歩く万能」《死儀礼のシャーマン》、軽量呪文とともにトークンを生み出す《若き紅蓮術士》、「The Invincible」《真の名の宿敵》、黒い《タルモゴイフ》こと《グルマグのアンコウ》らが一堂に会し......
《意志の力》《陰謀団式療法》などでバックアップしてやるという、これぞレガシーといった感じの、まあ強いデッキである。
まあ......2年ぐらい前から存在し続け、今さらここでどうこう紹介するデッキでもいないのかな......でも勝っているデッキなので紹介しないのも......と随分悩まされたものである。
今回取り上げる決意に至ったのは、抱き合わせで紹介するデッキが見つかったからだ。こちらを見ていただきたい。
2 《島》 4 《Volcanic Island》 1 《沸騰する小湖》 4 《汚染された三角州》 4 《溢れかえる岸辺》 4 《不毛の大地》 -土地(19)- 4 《秘密を掘り下げる者》 4 《若き紅蓮術士》 2 《瞬唱の魔道士》 3 《真の名の宿敵》 -クリーチャー(13)- |
4 《ギタクシア派の調査》 4 《渦まく知識》 4 《思案》 2 《呪文貫き》 4 《稲妻》 2 《稲妻の連鎖》 4 《目くらまし》 4 《意志の力》 -呪文(28)- |
2 《外科的摘出》 2 《狼狽の嵐》 1 《侵襲手術》 2 《紅蓮破》 1 《二股の稲妻》 1 《墓掘りの檻》 3 《粉々》 2 《血染めの月》 1 《梅澤の十手》 -サイドボード(15)- |
「グリクシス・デルバー」と共通点が多いが、決定的に異なる部分がある。青と赤の2色でまとめられている点だ。
もともと、「グリクシス・デルバー」が流行る前にはこの「RU(赤青)デルバー」が流行っていたものである。と言ってもその方向性はこのリストとは大きく異なり、《僧院の速槍》がメインアタッカーであり速攻で押し切るタイプのものだった。《発展の代価》をぶっ放す恐ろしいデッキだったな。
同じ「RUデルバー」でもこのリストには速槍の姿はなく、《真の名の宿敵》と《若き紅蓮術士》が地上を支え、《秘密を掘り下げる者》を変身させて空から殴る、やや中速寄りの......それこそ「グリクシス・デルバー」っぽい戦略を用いるデッキとなっている。
2色に抑えることで、色事故などのリスクは軽減される......もっとも、多色土地が万能なレガシーでは、引いた土地と手札の色が合わないというタイプの事故ではなく、特殊土地をいじめるカードに引っかかるか否かの話だ。具体的に言うと、《血染めの月》。
最近は基本土地のの入っていない「グリクシス・デルバー」のようなデッキをいじめるために《血染めの月》《月の大魔術師》をメインから積んだ赤いデッキも流行っている。青赤2色であれば《島》を採用する余裕があるので、これら月が照らす中でもなんとか動けるというわけだ。そして......自身もこの《血染めの月》を武器として用いることができる。これは大きなメリットだ。グリクシスが赤単になっているうちに、一方的に展開して勝負を決めてやろう。
メインデッキ戦を《Volcanic Island》2枚だけでゲームを終えたりすると、相手は勝手に「グリクシスか......」と思い込んでくれるかもしれない。ちょっとした偽装だ。《汚染された三角州》なんかもグリクシス感があり、勝手にそう思い込んでしまう相手もいるかもしれない。そうなれば《血染めの月》などちらつくはずもなく、まんまと引っかかってくれるかもしれない。まあ、そうじゃなくても対グリクシスには月がぶっ刺さって強そうだ。
流行りのデッキに似ているけども、ちょっと違う。そんなデッキがいろいろと存在するのもマジックの面白いところだ。とりあえず、現環境で勝ちたければ1つ目の「グリクシス・デルバー」を練習するのが安定しているが、2つ目の「RUデルバー」のようなちょっとした変化球もあるよ、ということを伝えられれば本望だ。
それじゃあ、面白いデッキを求める週末を送るとしよう。また来週ッッ!
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