- HOME
- >
- READING
- >
- 岩SHOWの「デイリー・デッキ」
- >
- 岩SHOWの「デイリー・デッキ」:ティムール・マーベル~緑地帯の巨獣~(スタンダード)
READING
岩SHOWの「デイリー・デッキ」
岩SHOWの「デイリー・デッキ」:ティムール・マーベル~緑地帯の巨獣~(スタンダード)
岩SHOWの「デイリー・デッキ」:ティムール・マーベル~緑地帯の巨獣~(スタンダード)
by 岩SHOW
《約束された終末、エムラクール》。個人的にはこの上なく好きなデザインのカードである。13/13飛行のボディに付随してくる《精神隷属器》。こんなデッドリーなカードは今後登場することがないのではないか、と思わせる致死性の高いフィニッシャー。{13}と極大なマナ・コストは、墓地を肥やすことでどんどんと下がっていく。とてつもないカードだった。
ランプに昂揚に霊気池に......短い期間ではあったが、スタンダードにて確かにその存在感を示し、2017年1月、あえなくスタンダードにて禁止カードとなった。強い上に、使われた時のしんどさがとてつもないカードだったので致し方なし。まあ、真面目に墓地肥やしてってやる分にはまだ良かったと思う。《霊気池の驚異》から4ターン目に飛び出すのがまずかった。ありゃ......地獄だったぜ。やっていいことと悪いことがある!
《霊気池の驚異》デッキの筆頭「ティムール・マーベル」は霊気池でめくって嬉しい大当たり、エムラクールを失ったことで弱体化を余儀なくされた。......のだが、最近ではなんとその地位を復活しつつある。当たりが減ったとはいえ、《絶え間ない飢餓、ウラモグ》がめくれればどんな状況からも逆転可能! 最近では《奔流の機械巨人》も採用して水増しを計っているリストが多い。なるほど、《天才の片鱗》《蓄霊稲妻》を唱えるだけでアドバンテージ、エネルギー充填で再度霊気池ガチャ起動まで持っていくこともあるだろう。
機械巨人がスマートな選択ならば、よりパワフルな選択を行ったプレイヤーも。グランプリ・静岡2017春のラストチャンス・トライアルにて全勝し、不戦勝を勝ち取ったリストの中にその姿を見ることができる。
4 《森》 1 《島》 2 《山》 4 《植物の聖域》 1 《燃えがらの林間地》 2 《尖塔断の運河》 4 《霊気拠点》 3 《進化する未開地》 -土地(21)- 4 《導路の召使い》 4 《ならず者の精製屋》 4 《つむじ風の巨匠》 3 《霊気風浴び》 3 《絶え間ない飢餓、ウラモグ》 -クリーチャー(18)- |
2 《ショック》 4 《霊気との調和》 4 《蓄霊稲妻》 4 《織木師の組細工》 4 《霊気池の驚異》 3 《反逆の先導者、チャンドラ》 -呪文(21)- |
3 《不屈の追跡者》 1 《世界を壊すもの》 3 《否認》 2 《自然廃退》 2 《鈍化する脈動》 1 《慮外な押収》 2 《グレムリン解放》 1 《領事の旗艦、スカイソブリン》 -サイドボード(15)- |
堂々その姿を披露する《霊気風浴び》! おそらくはカラデシュの陸上生物では最大であろう、尋常ならざる体躯が描かれたイラストがカッコイイ、『霊気紛争』の神話レアだ。
この超大なトカゲ、{4}{G}{G}{G}と重いが7/7トランプルというがっちりボディ。そして戦場に出た時と攻撃時、自身のクリーチャーの数だけエネルギーを得て、エネルギーを払えばその分パワーアップ!というなかなかに強力な能力の持ち主なのだが......いくらなんでも重すぎるということで、構築ではその姿を見かけることはほぼなかった。リミテッドでは出れば圧殺を確約する爆弾カードの1つとして大いに暴れていた(どちらかといえばシールドで)。
最近は、リミテッドで強いカードは構築でも活躍することが多くなってきた。ことクリーチャーに関してはそうで、一見リミテッド向きのデザインに見えても戦場に出て機能しだすとどうしようもない状況を生み出せる怪物たちがちょくちょく出現する。この《霊気風浴び》もそういったカードとして名を連ねるようになるのだろうか。とにもかくにも、最も相性の良さそうな「ティムール・マーベル」にin the house!
僕は実際にこの目でこの《霊気風浴び》の登場を目の当たりにしている。ラストチャンス・トライアルの決勝卓の模様を配信していた時のことだ。突如《霊気池の驚異》からのっそり現れたトカゲは、クリーチャーの数だけエネルギーを生み出し......すでに《織木師の組細工》《ならず者の精製屋》などでエネルギーは十分にあったため、これを注ぎ込んで爆発的に上昇したパワーで踏みつぶす! 2桁ダメージを弾きだして不戦勝獲得という、最高に気持ちいい瞬間を目の当たりにすることに。いや~、こりゃすごい。完全に意識の外からの突然死、状況に寄っちゃウラモグより強い。使用されていたプレイヤーも良いガッツポーズをされていて、思い入れがあるんだろうなぁと。自身で調整したデッキでの勝利は喜びもひとしお。
とにかく重くて強いカードが飛び出せばそれだけその威力を高める《霊気池の驚異》。僕も《荒廃の双子》を入れたりしていた(めくったことはなかった)。皆も思いつくデカブツを投入してガチャを楽しんでほしい! 『アモンケット』では何か新しい力を手に入れるのだろうか?......気が早いって? 確かに。でも気づけばすぐ目の前だったりするんよね(おっさんは時間の流れを早く感じる生き物)。
RANKING ランキング
-
広報室
年末年始もマジックづくし!「お年玉キャンペーン」&「プレマ&スリーブゲット!年末/年始スタンダード」開催決定|こちらマジック広報室!!
-
コラム
スクウェア・エニックスで「マジック体験会」を開催!?『マジック:ザ・ギャザリング——FINAL FANTASY』に向けたインタビューも|企画記事
-
戦略記事
ラクドス・サクリファイス:クリーチャーともう一つの生け贄要員(スタンダード)|岩SHOWの「デイリー・デッキ」
-
戦略記事
ジャンド独創力:プランは複数、独創力のみにあらず(パイオニア)|岩SHOWの「デイリー・デッキ」
-
戦略記事
とことん!スタンダー道!まさかまさかの複製術、コピーされ続ける先駆者(スタンダード)|岩SHOWの「デイリー・デッキ」
NEWEST 最新の読み物
-
2024.12.20戦略記事
今週のCool Deck:ロータス・コンボ、遂にアリーナにて始動!(パイオニア)|岩SHOWの「デイリー・デッキ」
-
2024.12.20読み物
第51回:0から始める統率者戦|クロタカの統率者図書館
-
2024.12.19戦略記事
とことん!スタンダー道!まさかまさかの複製術、コピーされ続ける先駆者(スタンダード)|岩SHOWの「デイリー・デッキ」
-
2024.12.19コラム
スクウェア・エニックスで「マジック体験会」を開催!?『マジック:ザ・ギャザリング——FINAL FANTASY』に向けたインタビューも|企画記事
-
2024.12.18戦略記事
ラクドス・サクリファイス:クリーチャーともう一つの生け贄要員(スタンダード)|岩SHOWの「デイリー・デッキ」
-
2024.12.18広報室
2024年12月18日号|週刊マジックニュース
CATEGORY 読み物カテゴリー
戦略記事
コラム
読み物
BACK NUMBER 連載終了
- Beyond the Basics -上級者への道-
- Latest Developments -デベロップ最先端-
- ReConstructed -デッキ再構築-
- Daily Deck -今日のデッキ-
- Savor the Flavor
- 射場本正巳の「ブロールのススメ」
- 津村健志の「先取り!」スタンダード・アナライズ
- 浅原晃の「プレミアイベント三大チェックポイント!」
- ガフ提督の「ためになる」今日の1枚
- 射場本正巳の「統率者(2017年版)のススメ」
- かねこの!プロツアー食べ歩き!
- ロン・フォスターの統率者日記
- 射場本正巳の「統率者(2016年版)のススメ」
- マアヤのマジックほのぼの日記
- 金子と塚本の「勝てる!マジック」
- 射場本正巳の「統率者(2015年版)のススメ」
- 週刊連載インタビュー「あなたにとってマジックとは?」
- なかしゅー世界一周
- 中村修平の「デイリー・デッキ」
- 射場本正巳の「統率者(2014年版)のススメ」
- 中村修平の「ドラフトの定石!」
- 浅原晃の「プロツアー観戦ガイド」
- 鍛冶友浩の「プロツアー観戦ガイド」
- ウィザーズプレイネットワーク通信
- Formal Magic Quiz
- 週刊デッキ構築劇場
- 木曜マジック・バラエティ
- 鍛冶友浩の「デジタル・マジック通信」
- 鍛冶友浩の「今週のリプレイ!」
- 渡辺雄也の「リミテッドのススメ」
- 「明日から使える!」渡辺リミテッド・コンボ術
- 高橋優太の「このフォーマットを極めろ!」
- 高橋優太の「このデッキを使え!」
- 黒田正城の「エターナルへの招待」
- 三田村リミテッド研究室
- 新セットめった切り!
- シングルカードストラテジー
- プレインズウォーカーレビュー
- メカニズムレビュー
- その他記事