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戦略記事

中村修平の「デイリー・デッキ」

中村修平の「デイリー・デッキ」:ドレッジ(ヴィンテージ)

中村修平の「デイリー・デッキ」:ドレッジ(ヴィンテージ)

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編集より:中村修平が日替わりで注目のデッキを1日1個紹介するミニコラムです。本コラムは掲載の1~2週間前に英語圏向けに制作され、英語サイトから全世界に発信されています。

日本公式ウェブサイトでは、日本語の原文を掲載いたします。今週は23日(月)~27日(金)の掲載です。


 こつこつと盤面を作り上げていくのがマジックというゲーム。
 お互いに有利を積み重ねていこうとする中で、ちゃんと対話が成り立っていく。

 そこがこのゲームの良いところなのですが、たまには豪快にちゃぶ台返しを決めてみたくなるのも人の常。
 ちょうどそういうマジックショー、ヴィンテージ・スーパーリーグ/Vintage Super LeagueがMagic Online上で開催されていますね。(リンク先は英語)
 超オーバースペックなトンデモカードが大暴れ。1キル、2キルは当たり前、マジックの法則にドロップキックしているカードの雨あられ、ルール無用のプロレスフォーマットもたまにはいいもの。
 私も過去に一度だけヴィンテージをプレイしたことがあるのですが、後手の《Force of Will》付き1ターンキルをキープして勝ったと思ったら、捌かれて返しに2キルされたのを今でも思い出します。
 今週はそんなヴィンテージデッキを紹介していこうと思います。

 まずはちょっと立ち寄った先で見かけたグランプリ・オークランド2015のサイドイベント優勝、William Hendersonのドレッジ・デッキから。
 かつてのエクステンデッドから幾度も脅威をまき散らしてきたドレッジ(発掘)ですが、ヴィンテージまで降りてくるとその恐怖度はもう一段先のレベルに跳ね上がります。

 鍵となるのは《Bazaar of Baghdad》。発掘をするためにドローがしたくて、そして何よりも発掘をするためには発掘カードを捨てなければならないデッキにとって、これ以上はないパートナー。
 第1ターンに《Bazaar of Baghdad》を置いて起動し、発掘カードを落とせたら実質ゲームは終了。
 次のアップキープに再び《Bazaar of Baghdad》を起動し、捨てた発掘カードから連鎖を開始すれば、そうですね、悪くても《陰謀団式療法》でぼろぼろになった対戦相手の手札とたくさんのゾンビトークン、そして潤沢な墓地といったところでしょうね。

 《血清の粉末》まで入れて《Bazaar of Baghdad》を確実に引ける構成にしているのも頷けるというものです。

William Henderson
Grand Prix Auckland Andy Fletcher Vintage Tournament 優勝 / ヴィンテージ[MO] [ARENA]
4 《Bazaar of Baghdad
4 《真鍮の都
4 《知られざる楽園
1 《石化した原野

-土地(13)-

4 《恐血鬼
4 《ナルコメーバ
2 《ゴルガリの凶漢
4 《臭い草のインプ
4 《イチョリッド
1 《炎の血族の盲信者
4 《ゴルガリの墓トロール
1 《通りの悪霊

-クリーチャー(24)-
4 《陰謀団式療法
4 《暗黒破
4 《自然の要求
1 《炎の嵐
1 《ギタクシア派の調査
4 《黄泉からの橋
3 《血清の粉末
2 《戦慄の復活

-呪文(23)-
1 《薄れ馬
4 《鋳塊かじり
3 《蒸気の連鎖
3 《精神的つまづき
4 《虚空の力線

-サイドボード(15)-

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