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中村修平の「デイリー・デッキ」

中村修平の「デイリー・デッキ」:アブザン・ミッドレンジ(モダン)

中村修平の「デイリー・デッキ」:アブザン・ミッドレンジ(モダン)

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編集より:中村修平が日替わりで注目のデッキを1日1個紹介するミニコラムです。本コラムは英訳され、英語サイトから全世界に発信されています。

日本公式ウェブサイトでは、日本語の原文を掲載いたします。今週は3日(火)~6日(金)の更新です。


 もしかすると『運命再編』には新たな《タルモゴイフ》が隠れていたのかもしれません。
 その名も《黄金牙、タシグル》。

 いえいえ決して冗談などではありません。プロツアーへの調整を踏まえ本当にそう思うのです。
 その理由を今から説明していきましょう。

サイズが良い。

 《包囲サイ》を見ても解るように、現モダン環境において4/5というサイズは非常に強力です。
 思い返してみましょう。最大サイズの1マナは《野生のナカティル》、2マナは《タルモゴイフ》、3マナは《先頭に立つもの、アナフェンザ》あたりです。
 なぜ《タルモゴイフ》が強いのか、それは比較的墓地に落ちやすい土地、クリーチャー、インスタント、ソーサリーで早期に4/5になるからです。そう、4/5であれば自身のマナ域まで含めて環境で使われているほとんどのクリーチャーとサイズで引けをとらないのです。
 また火力1本では死なない、《突然の衰微》されないというのも魅力的。
中速デッキのマッチアップではこれくらいの除去が効きづらいサイズを何体生き残らせるかが勝敗の鍵を握っているのです。

1~2マナで3ターン目には出せてしまう。

 一見冗談だと思われそうですが、考えてみてください。
 毎ターンにフェッチランドを使い、手札破壊、そして除去と打っていたとしたら、墓地には既に5枚のカードが落ちているのです。1マナで《黄金牙、タシグル》を出し、もう1枚呪文が使えてしまう。
 この展開は理想的すぎるとはいえ、見た目上の6マナと比して使い心地ではかなり軽いクリーチャーなのです。
 おまけで対戦相手の《タルモゴイフ》をスローダウンさせれるという効果まで!

アドバンテージも取ってくれる。

 やや不確定ではあるものの、4マナを支払えば追加カードが手に入る。
 サイズだけでも充分に偉い《黄金牙、タシグル》ですが、この能力こそがタシグルを他のカードと別の次元にまで引き立てている部分です。
 だって《タルモゴイフ》とそう遜色ないターンに出てきて、同じサイズで、こちらだけ引き増し要素を持っているんですよ!!

 どうでしょう、タシグル強くないですか?

Kevin Vanevery
StarCityGames.com Premier IQ ワシントンDC(2015/1/25) 準優勝 / モダン[MO] [ARENA]
1 《
2 《
1 《平地
3 《草むした墓
2 《森林の墓地
1 《黄昏のぬかるみ
1 《寺院の庭
1 《神無き祭殿
1 《活発な野生林
4 《新緑の地下墓地
2 《吹きさらしの荒野
3 《湿地の干潟
3 《地盤の際

-土地(25)-

4 《タルモゴイフ
4 《復活の声
2 《漁る軟泥
4 《包囲サイ
1 《黄金牙、タシグル

-クリーチャー(15)-
3 《コジレックの審問
3 《思考囲い
1 《流刑への道
4 《突然の衰微
3 《未練ある魂
2 《大渦の脈動
3 《ヴェールのリリアナ
1 《野生語りのガラク

-呪文(20)-
4 《大爆発の魔道士
1 《最後のトロール、スラーン
1 《殺戮の契約
1 《仕組まれた爆薬
1 《流刑への道
1 《思考囲い
1 《ゴルガリの魔除け
1 《石のような静寂
2 《忍び寄る腐食
1 《殴打頭蓋
1 《ヴェールのリリアナ

-サイドボード(15)-
StarCityGames.comより引用(英語)

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