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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

モノリスから無限のパワー!(レガシー)

岩SHOW

 無限のパワー!……欲しいよね。いや言わなくてもわかってる、欲しくないやつなんかいないね。どんなジャンルでも、尽きることがない無限のパワーを得られれば成功するってなもんだ。

 ルールを破らずにそれを得るために、皆それぞれに努力や工夫をする。マジックだってそうだ、無限に何かを得れば、えてしてそれは勝利に直結する。それを得るために、大きな代償を払ったり綿密な下準備を行ったりするのだ。

 ただ、時に比較的簡単に無限のパワーへと到達する術が手に入ることもある。2枚の組み合わせで無限にトークンが出せたり、マナを得られたり……今日はレガシーの2枚コンボをご紹介しよう。

 そのパーツの1つは《Power Artifact》。

 カード名に「パワー」が含まれてるのがそれらしいよね。マジック史上2番目のエキスパンションとなる『アンティキティー』に収録されているカードで、その名の通りこのセットのテーマであるアーティファクトに関係のあるオーラだ。これをつけているアーティファクトの起動型能力のコストを{2}軽くするという能力で、本来ではありえない挙動を起こして無限へと至るのだ。

 パワーほとばしるリストはこれだ!

arcadianflat - 「モノリス・コンボ」
Magic Online Legacy League 5勝0敗 / レガシー (2020年1月31日)[MO] [ARENA]
5 《冠雪の島
2 《Tropical Island
1 《霧深い雨林
2 《溢れかえる岸辺
1 《汚染された三角州
2 《沸騰する小湖
4 《古えの墳墓
2 《裏切り者の都

-土地(19)-

4 《歩行バリスタ

-クリーチャー(4)-
4 《水蓮の花びら
4 《渦まく知識
4 《思案
2 《定業
4 《目くらまし
4 《厳かなモノリス
4 《Power Artifact
3 《直観
4 《意志の力
4 《大いなる創造者、カーン

-呪文(37)-
1 《トーモッドの墓所
2 《水流破
2 《夏の帳
1 《墓掘りの檻
1 《マグマ地雷
1 《多用途の鍵
1 《真髄の針
2 《残響する真実
2 《罠の橋
1 《玄武岩のモノリス
1 《マイコシンスの格子

-サイドボード(15)-

 

 ひとまず《Power Artifact》を引かなければ始まらないので、色も合っているので青のドロー呪文をしこたま採用している。《Power Artifact》を直接サーチするために《直観》まで使う念の入りっぷりだ。

 青ということは打ち消し呪文も用いることが可能、《目くらまし》に《意志の力》と、マナを支払わずに唱えられる「ピッチスペル」と呼ばれる打ち消しで《Power Artifact》をねじ込むのだ。

 さて肝心の《Power Artifact》を何に貼り付けるかだが、その答えは……モノリスだ。

 《厳かなモノリス》は通常の方法ではアンタップしない代わりに3マナも生み出す強力なマナ加速アーティファクトだ。{4}支払えば起こすことができるのだが……この能力のコストを《Power Artifact》で{2}安くすると、3マナ出して2マナで起こす、3マナ出して2マナで起こすと、何度でもマナを引き出すことが可能になる。これぞまさしく無限のパワー!

 《厳かなモノリス》の5枚目として《玄武岩のモノリス》もサイドに用意して、《大いなる創造者、カーン》で引っ張ってくることが可能。《直観》とあわせて、かなりコンボパーツは揃えやすくなっている。モノリスから無限のパワーを引き出すなんて、なんだかSFチックで良いじゃないか。

 無限マナを得て、それを注いで勝利するためのカードといえばこの手のコンボですっかりお馴染みの《歩行バリスタ》だ。

 これで思う存分カウンターを得て、バスバスとダメージを撃ち込んで勝利してやろう。これもモノリス同様、カーンからアクセスできる追加のカードが用意されている。《マグマ地雷》だ。

 昔は無限マナからのフィニッシュといえばこのカードだった……バリスタと共演する光景はオールドファンにとってはなんだかグッとくるものがある。もし対戦相手が能力の対象にならないという状況下であれば、《マイコシンスの格子》で行動不能にしてからバリスタやカーンでクリーチャー化させたアーティファクトで殴って勝とう。

 《古えの墳墓》《裏切り者の都》と2マナ土地があり《水蓮の花びら》まで採用しているので、かなりの幸運に恵まれれば1ターンキルも狙える。

 そこまでじゃなくても、2~3ターンでコンボを決められるので、スピード勝負はどんとこい。

 逆にメインデッキには一切自衛手段がなく、カーンから持ってくる《罠の橋》頼りのデッキなので序盤にコンボが決められないとライフがピンチになってしまうので要注意。2マナ土地とカーンを使うデッキと言えば《虚空の杯》を使うものだが、このデッキでは自分も1~2マナのカードを多く採用しているので不採用だ。なので、純粋にコンボを狙いに行く愚直なデッキと言える。

 無限のパワーの代償として器用さを捨てた《Power Artifact》コンボ。対戦相手に「シブいコンボっすね~」と言われたいマニアックなあなたにオススメだ。

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