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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

ゴロス、タイタン、エルドラージ:12postの魅力(レガシー)

岩SHOW

 クリスマス、年末、正月……ひっくるめて西洋風に言えばホリデーシーズン。この冬のシーズン、MTGアリーナでは「Brawlidays」なるイベントが開催されていた。

 好きなだけブロールで対戦が行え、一度でも勝利すれば《贖われし者、ライズ》が手に入るというものだ。何とも懐かしい1枚で、僕も思わず欲しくなって参加し無事に手に入れることができた。《橋の主、テゼレット》をはじめとしたお気に入りデッキで挑戦したのだが、これがある統率者にことごとく倒されてしまって心が折れそうになったものだ。

 その統率者こそ《不屈の巡礼者、ゴロス》!

 ゴロスの強いところは、何と言っても5色でデッキが組めると同時に、自身は無色なのでマナの揃いを気にせずに唱えられる点。そして戦場に出れば土地を好きな土地を探してきて戦場に出し、綺麗に動けば次のターンには7マナ揃って能力起動までもっていけるという点。

 これを阻止しようと除去しても、自身の能力で土地が伸びるので簡単に追加コストを払って再出撃してくる。そしてまた土地が伸びる。その粘り強さはブロ-ル界最強と言っても過言ではない。

zenzozenzo - 「統率者:不屈の巡礼者、ゴロス」
ブロール (2020年1月)[MO] [ARENA]
1 《不屈の巡礼者、ゴロス
-統率者(1)-

3 《
1 《平地
1 《
1 《
1 《
1 《寺院の庭
1 《繁殖池
1 《神秘の神殿
1 《草むした墓
1 《疾病の神殿
1 《踏み鳴らされる地
1 《神無き祭殿
1 《静寂の神殿
1 《神聖なる泉
1 《湿った墓
1 《聖なる鋳造所
1 《凱旋の神殿
1 《蒸気孔
1 《天啓の神殿
1 《血の墓所
1 《統率の塔
1 《死者の原野
1 《寓話の小道
1 《進化する未開地
-土地(26)-

1 《樹上の草食獣
1 《金のガチョウ
1 《培養ドルイド
1 《枝葉族のドルイド
1 《楽園のドルイド
1 《力線をうろつくもの
1 《炎の騎兵
1 《帰還した王、ケンリス
1 《パルン、ニヴ=ミゼット
1 《裏切りの工作員
1 《豆の木の巨人
1 《炎の大口、ドラクセス
1 《王国まといの巨人
1 《茨のマンモス
1 《血の取引者、ヴィリス
-クリーチャー(15)-
1 《秘儀の印鑑
1 《黄金の卵
1 《成長のらせん
1 《彩色の灯籠
1 《マナ晶洞石
1 《轟音のクラリオン
1 《迂回路
1 《死の芽吹き
1 《創案の火
1 《僻境への脱出
1 《時の一掃
1 《戦争の犠牲
1 《囚われの聴衆
1 《有事の力
1 《ビヒモスを招く者、キオーラ
1 《崇高な工匠、サヒーリ
1 《時を解す者、テフェリー
1 《人知を超えるもの、ウギン
-呪文(18)-
mtggoldfish より引用)
 

 ゴロスの起動型能力でめくれて効果の大きい、コストが重いパワーカードがたっぷり。ゴロスと《迂回路》などの土地を伸ばす手段、そして《秘儀の印鑑》などのマナ・アーティファクトから得られる豊富なマナによって、素引きした際にも唱えられるように作られている。カード1枚1枚の強さは他のデッキの追随を許さないので、対戦相手を踏み潰すデッキで戦いたいというプレイヤーにはオススメしておこう。

 

 今回はついでに、ゴロスが活躍する別のフォーマットのデッキも紹介しよう。ゴロスはなんとレガシーにも居場所を見つけた。土地であれば何でも戦場に出せるので、カードプールが広くなればなるほどその強さは増すというわけだ。

 それでは早速リストを。

Oderus Urungus - 「12post」
Magic Online Legacy Preliminary #12061207 3勝2敗 / レガシー (2020年1月3日)[MO] [ARENA]
7 《
4 《雲上の座
4 《微光地
4 《ヴェズーヴァ
1 《魂の洞窟
1 《ボジューカの沼
1 《カラカス
1 《ウギンの目
1 《イス卿の迷路
1 《Glacial Chasm
-土地(25)-

4 《エルフの再生者
3 《不屈の巡礼者、ゴロス
4 《原始のタイタン
2 《絶え間ない飢餓、ウラモグ
1 《大いなる歪み、コジレック
1 《約束された終末、エムラクール
1 《引き裂かれし永劫、エムラクール
-クリーチャー(16)-
4 《輪作
4 《真髄の針
2 《Candelabra of Tawnos
2 《探検の地図
4 《むかしむかし
3 《召喚の罠
-呪文(19)-
3 《外科的摘出
2 《夏の帳
3 《アメジストのとげ
4 《クローサの掌握
1 《世界のるつぼ
2 《精神壊しの罠
-サイドボード(15)-
 

 このデッキはレガシーにおいて長きにわたって愛されている「12post」。postというのは《雲上の座》《微光地》の英名からつけられたものである。

 この2枚の土地に共通するのは「神座」というサブタイプを持っていること。《雲上の座》はこれを持つ土地1つにつき無色マナを1つ生み出す。これらが並べば並ぶほど爆発的なマナが得られる。また《微光地》は神座1つにつき1点回復と、これら8枚体制であれば結構なマナとライフを得られ……否、そこにどんな土地のコピーにでもなる《ヴェズーヴァ》が加われば全部で12枚の神座を扱える!というわけでこのようなデッキ名になっている。

 《雲上の座》を複数枚並べることで爆発的に生み出される無色マナを用いて勝つ。これが基本理念だ。勝ち手段となるのは、無色の重い呪文……すなわちエルドラージの三柱だ。

 ウラモグ、コジレック、エムラクールと、いずれもラスボス級のカードだけあって、1枚でゲームに勝てるポテンシャルを誇っている。中でも最もコストが安く(といっても{10})パーマネントを2枚追放ということで自衛も兼ねる《絶え間ない飢餓、ウラモグ》が優先されている。いずれにせよ、どのエルドラージも唱えさえすれば能力自体は誘発するので最低限の仕事はしてくれる。

 とにもかくにもそれらを唱えるためのマナが必要だ。そこでライブラリーから土地を探して戦場に出せる面々にスポットが当たる。神座を2枚サーチしてマナ加速も回復もなんでもござれな《原始のタイタン》、3マナという軽さが使いやすい《エルフの再生者》、そして《不屈の巡礼者、ゴロス》という豪華なラインナップだ。

 また非クリーチャー呪文でも《輪作》《探検の地図》を用いて、とにかく毎ターン使えるマナをガンガン伸ばしていく。

 《Candelabra of Tawnos》が機能しだすともう手が付けられない。

 《むかしむかし》もマリガン基準を緩和しつつ、ゲーム中に引いてきても2マナで神座かエルドラージが見つかれば安いものである。

 また、これら土地サーチカード群のおかげで《Glacial Chasm》《イス卿の迷路》による鉄壁のディフェンス、対伝説クリーチャーのベストアンサー《カラカス》、墓地対策の《ボジューカの沼》といった特殊な仕事をこなす土地群も1枚挿しで採用できるのが嬉しい。このリストには不採用だが《大瀑布》を仕込むことでゴロスの能力起動まで狙うという欲張り構築も可能だ。

 このデッキの生命線は神座。しかしながら、非基本土地であるそれらを並べることを前提とした構築はレガシーではリスクを伴う。《不毛の大地》が何よりも恐ろしいのだ。そのため、メインから《真髄の針》を4枚採用という徹底したアンチ不毛スタイルはこのデッキの基本である、

 《不毛の大地》を使ってこないデッキ相手でも、《王冠泥棒、オーコ》なり《騙し討ち》なり《狂気の祭壇》なり、レガシーでは起動型能力を軸としたデッキが数多あるので指定に困ることはないだろう。

 無色であり5色のカードである《不屈の巡礼者、ゴロス》。可能性に満ちたこの機械の斥候は、今後も各フォーマットで自分の居場所を見つけ続けることだろう。現行スタンダードのカードがいろんなフォーマットで活躍することは新規参入も促す要素になるので万々歳。『テーロス還魂記』でもそのようなインパクトを残すカードが登場するのか。そちらも楽しみだなぁ。

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