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プロツアー『イニストラードを覆う影』

観戦記事

第14回戦:Jeremy Dezani(フランス) vs. Seth Manfield(アメリカ)

青木 力
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Josh Bennett/ Tr. AOKI Chikara

2016年4月23日


ジェレミー・デザーニ/Jeremy Dezani(アブザン・カンパニー) vs. セス・マンフィールド/Seth Manfield(エスパー・コントロール)

 トップ8選出まで残り3ラウンド。2人のプロツアーチャンピオンが射程圏内にある日曜日の栄光を狙って手元に集中する。

 現世界チャンピオンであるセス・マンフィールドはオーウェン・ターテンワルド/Owen Turtenwaldに次ぐ世界ランキング2位である。この週末は上位卓に居続けたものの、すでに3敗を喫している。彼は日曜日の舞台に立つことを強く望んでいる。「East West Bowl」の大多数のチームメイトと同じく、エスパー・コントロールがこの週末の彼の得物だ。

 元プレイヤー・オブ・ザ・イヤーのジェレミー・デザーニは新しい「Hareruya Pros」の一員として颯爽とチームパーカーを着こなしている。チームメイトの殿堂プレイヤー、八十岡翔太と津村健志ほどではないが、ユニフォームカラーのワインレッドと白が堂に入っている。現時点で10勝2敗1分けの成績で、トップ8までにあと1敗はできる余裕がありそうだ。

 彼のアブザン・カンパニーは、デッキ名を成す《集合した中隊》にコストパフォーマンスの良いエルドラージと強力な《大天使アヴァシン》を擁するものだ。

ゲーム展開

 マンフィールドが2枚の《進化する未開地》でマナを整えているうちにデザーニは《死天狗茸の栽培者》と《作り変えるもの》を送り出す。攻撃で5点のダメージを与えたデザーニは《作り変えるもの》をお代わり。マンフィールドは《予期》からアンタップを経て、4枚目の土地から《衰滅》、デザーニは2枚の土地に「作り変え」る。

 デザーニは《森の代言者》と《変位エルドラージ》で立て直すが、2枚目の《衰滅》が一掃する。デザーニはアンタップして、自分のメイン・フェイズに《集合した中隊》を唱えて《地下墓地の選別者》を2体たぐり寄せ、合計パワー6を戦場に。苦境に立たされたマンフィールドは《卓絶のナーセット》を出してターンを返す。デザーニはプレインズウォーカーを無視してマンフィールドを攻撃、ライフを7にする。

 マンフィールドはターン終了前に《予期》、アンタップして《卓絶のナーセット》の反復を得た《衰滅》。占術でライブラリーを整えたデザーニは6枚の土地で《衰滅》から逃れられる《森の代言者》を戦場へ。もちろんマンフィールドは後続を切らさない。《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス》が現れて、《森の代言者》を取り除く。

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ジェレミー・デザーニとセス・マンフィールドは、お互いに2度目のプロツアートップ8を目指して最後の数ラウンドを戦う。

 デザーニは《作り変えるもの》と《森の代言者》を送り込むが、その先を行くマンフィールドは《究極の価格》で《森の代言者》に対応する。《卓絶のナーセット》が《予期》を反復し、さらに5マナから《秘密の解明者、ジェイス》が《作り変えるもの》を手札に送り返す。不利に感じるデザーニだが、まだ諦めていないようだ。《悲劇的な傲慢》が《卓絶のナーセット》と《秘密の解明者、ジェイス》を排除し、《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス》だけが戦場に残る。

 2回目の《予期》でガソリン一杯のマンフィールドは《闇の誓願》。《死の宿敵、ソリン》が呼びだされ、ライブラリートップから《呪文萎れ》を獲得。デザーニはドローを確認して投了したのだった。

 デザーニは第2ゲームを《地下墓地の選別者》からスタート。《闇の掌握》されるが末裔・トークンを残していき、3マナで何もできなかったマンフィールドはデザーニが《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》を追加するのを眺めていた。ギデオンはパーティーに友達を連れてくる。マンフィールドは緩衝材として《ゲトの裏切り者、カリタス》に希望を託したが、デザーニは《苦渋の破棄》。《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》がクリーチャーになり攻撃して8点のダメージ。

 マンフィールドは《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》と同盟者・トークンを《シルムガルの命令》で一掃するが、明らかに劣勢だ。デザーニは《集合した中隊》で《作り変えるもの》と《変位エルドラージ》を戦場へ。総攻撃し、マンフィールドの《乱脈な気孔》のブロックは《変位エルドラージ》の能力で許さない。マンフィールドは《衰滅》で一掃するが、ターン終了時に現れたデザーニの《大天使アヴァシン》がとどめを刺した。

 第3にして最終ゲームはマンフィールドのマリガンから始まる。デザーニは《死天狗茸の栽培者》から《精神背信》。《苦渋の破棄》、《衰滅》、《破滅の道》、《卓絶のナーセット》からプレインズウォーカーを追放し、攻撃して2点のダメージを与えるデザーニだが、3枚目の土地を置けずにターンを返す。これにマンフィールドは額にシワを寄せて一時停止。少し頭を振って《死天狗茸の栽培者》に《苦渋の破棄》を。《乱脈な気孔》を起動して2点ドレインする。

 土地を引けなかったデザーニだが、戦場に《永代巡礼者、アイリ》を送り、マンフィールドの《衰滅》を使わせた。また土地の引けなかったデザーニは《森の代言者》を戦場へ。《破滅の道》で対処したマンフィールドは《ヴリンの神童、ジェイス》を続ける。やっと土地を引いたデザーニは《ヴリンの神童、ジェイス》に《苦渋の破棄》。ダメージランドと《乱脈な気孔》にこつこつと殴られて、デザーニのライフは8しかない。

 残りライフが7になろうとも、4枚目の土地をもたらしてくれる《巨森の予見者、ニッサ》はデザーニの光明だ。マンフィールドは《乱脈な気孔》で攻撃を続け、デザーニのライフは5。攻撃し返したデザーニは4マナオープンで、明らかに《集合した中隊》を匂わせてターンを返す。マンフィールドもすぐにターンを返すとデザーニは《集合した中隊》をためらって後回しにすることに決め、代わりにアンタップして《精神背信》。マンフィールドは《闇の掌握》、《究極の価格》、《次元の激高》、《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス》を公開。プレインズウォーカーが抜かれ、《エルフの幻想家》を出してターンを返す。

 これはマンフィールドの《次元の激高》を釣りだすには十分だった模様。デザーニはメイン・フェイズに《集合した中隊》を打つ機会を得て、《作り変えるもの》と《変位エルドラージ》を戦場に。アンタップしたマンフィールドは《闇の掌握》で《変位エルドラージ》を除去する。攻撃して3点のダメージを与えたデザーニは5マナを立たせてターンを返す。マンフィールドは《卓絶のナーセット》を呼び出し、忠誠値を上げる。残った2マナからはデザーニの《大天使アヴァシン》に《究極の価格》。

 はるか彼方に取り残されてしまったデザーニは《作り変えるもの》で《卓絶のナーセット》の忠誠値を3減らしてターン終了。マンフィールドは《ゲトの裏切り者、カリタス》を追加し、デザーニの2枚目の《大天使アヴァシン》にも《究極の価格》。最後の頼みの《変位エルドラージ》を信じて送り出したデザーニだったが、不幸にもマンフィールドはコントロールを確立してしまう。《卓絶のナーセット》が《闇の掌握》を反復すると、デザーニはカードを片付けた。

デザーニ 1-2 マンフィールド

Jeremy Dezani - 「アブザン・カンパニー」
プロツアー『イニストラードを覆う影』 / スタンダード[MO]
4 《コイロスの洞窟
4 《進化する未開地
4 《ラノワールの荒原
3 《
2 《梢の眺望
2 《抵抗者の居住地
2 《平地
1 《風切る泥沼
1 《乱脈な気孔
1 《
1 《ウェストヴェイルの修道院

-土地(25)-

4 《死天狗茸の栽培者
4 《森の代言者
2 《エルフの幻想家
1 《永代巡礼者、アイリ
4 《地下墓地の選別者
4 《作り変えるもの
3 《変位エルドラージ
2 《ナントゥーコの鞘虫
1 《巨森の予見者、ニッサ
4 《大天使アヴァシン

-クリーチャー(29)-
4 《集合した中隊
2 《悲劇的な傲慢

-呪文(6)-
4 《精神背信
3 《神聖なる月光
3 《肉袋の匪賊
2 《苦渋の破棄
1 《ゼンディカーの同盟者、ギデオン
1 《難題の予見者
1 《悲劇的な傲慢

-サイドボード(15)-
Seth Manfield - 「エスパー・コントロール」
プロツアー『イニストラードを覆う影』 / スタンダード[MO]
6 《
4 《進化する未開地
4 《大草原の川
4 《乱脈な気孔
4 《窪み渓谷
3 《
1 《詰まった河口
1 《平地

-土地(27)-

1 《終止符のスフィンクス

-クリーチャー(1)-
4 《予期
4 《闇の掌握
4 《究極の価格
2 《破滅の道
2 《呪文萎れ
4 《衰滅
3 《卓絶のナーセット
2 《闇の誓願
2 《秘密の解明者、ジェイス
1 《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス
1 《次元の激高
1 《シルムガルの命令
2 《死の宿敵、ソリン

-呪文(32)-
2 《強迫
3 《ヴリンの神童、ジェイス
2 《否認
1 《精神背信
2 《苦渋の破棄
1 《無限の抹消
2 《ゲトの裏切り者、カリタス
2 《龍王オジュタイ

-サイドボード(15)-
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