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プロツアー『タルキール覇王譚』

観戦記事

第8回戦:Shahar Shenhar(イスラエル) vs. William Jensen(アメリカ)

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Corbin Hosler / Tr. Chikara AOKI

2014年10月10日


 これ以上のどんな対戦を望むというのか。殿堂プレイヤー、プロツアートップ8が5回にして世界ランキング4位のウィリアム・ジェンセン/William Jensenに対するは、2013年の世界王者シャハール・シェンハー/Shahar Shenharだ。頂点を極めたプロと最も輝かしい若手スターが2日目を見据えて試合を行う。

 プロツアー『タルキール覇王譚』のありふれた光景である。

 ジェンセンが古典的なコントロールデッキ、除去と打ち消し呪文の組み合わせで対戦相手の脅威を対処し尽くした後に2体の《真珠湖の古きもの》でゲームを終わらせるのを見ても誰も驚かないだろう。スタンダードにとっては新しいアーキタイプではあるが、今日は会場のあちらこちらでよく見かけるものだ。このラウンドを5-2で迎えたジェンセンと、6-1のシェンハーの対戦である。

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プロツアーの異なる時代を代表している二人の巨人は、2日目のより高みを目指して戦う。

 シェンハーは自作のコントロールからコンボまで様々なデッキをテストしたが、最終的にジェスカイ・アグロを使うことになると考えていた。

「僕のプレイスタイルに合っていますしね」彼は説明してくれた。「このデッキを使わないなんてことは考えにくいです。」

ゲーム展開

 この週末は多くの刺激的で派手なカードが使われている。期待通りの《森の女人像》と《クルフィックスの狩猟者》はもちろん、《アーティファクトの魂込め》、《幽霊火の刃》、《書かれざるものの視認》などだ。今日は《欺瞞の神、フィナックス》さえも見かけた。

 そういった予想外なカードが使われているテーブルは観客を集めていたものだ。

 《光輝の泉》はそのどれでもない。しかしジェンセンが第1ゲームで実演してくれたとおり、彼のデッキのキーパーツだ。

 一般的に非クリーチャー呪文を溜めこんでいくデッキ同士のゲームはゆっくりと進行していくが、第1ゲームではまさにそういった場面に直面することになる。シェンハーがカードを引き、土地を置いてターンを返す。ジェンセンが同じようにするとターン終了時にシェンハーが火力を投げる。シェンハーが1体ずつ攻撃に送り出そうとしたクリーチャーはジェンセンが2度にわたって除去する。

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シェンハーのプレイスタイルにぴったりと合うジェスカイ・アグロは、この試合でゆっくりと対戦相手を分解する。

 数分後にはお互いに大量の土地が並び、2度の《時を越えた探索》の後で手札が溢れたジェンセンがディスカードするのに対し、シェンハーはゆっくりとジェンセンのライフを減らしながら止めの一撃を見据えていく。

 ここで《光輝の泉》だ。この『基本セット2015』の無害な土地は《陰鬱な僻地》とともに、ジェンセンの生き残りに極めて重要である。ライフの追加でターンを稼ぎ、打ち消し呪文を見つけてシェンハーの致死量の火力を留めたいが、今のところうまくいってない。

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火力たっぷりの相手のデッキとは正反対の速度を示すジェンセン。

 ライフが5まで落ち込んだジェンセンは《真珠湖の古きもの》を展開する。ところが攻撃に興味はないようだ。《真珠湖の古きもの》の一番下の能力で《光輝の泉》を戻して出し直すことにより貴重なライフ2点を得る。《真珠湖の古きもの》+《光輝の泉》コンボでシェンハーの火力呪文の射程から逃れたかに見えた。

 このプレイ唯一の問題点はジェンセンの使えるマナが少なくなり、そのまま次のターンの《龍語りのサルカン》に対処できなくなってしまうことを意味する。第1ゲーム唯一の戦闘ダメージが4点入り、《稲妻の一撃》がとどめを刺した。

シェンハー 1-0 ジェンセン

 第1ゲームそのままに始まった第2ゲームだが、ただ一つ違う点が。3ターン目を終了したジェンセンには土地が2枚しかなかったのだ。シェンハーの《ゴブリンの熟練扇動者》に回答を用意できないジェンセン、3枚目の土地を置けないままゴブリン軍団の完投を許した。

シェンハー 2-0 ジェンセン
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RESULTS

対戦結果 順位
16 16
15 15
14 14
13 13
12 12
11 11
10 10
9 9
8 8
7 7
6 6
5 5
4 4
2 3
3 2
1 1

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