EVENT COVERAGE

プロツアー『戦乱のゼンディカー』

戦略記事

デッキテク:パウロ・ヴィター・ダモ・ダ・ロサの「アタルカ・レッド」

矢吹 哲也
080214_1291.jpg

Jacob Van Lunen / Tr. Tetsuya Yabuki

2015年10月17日


 殿堂顕彰者にして現在世界ランキング18位のパウロ・ヴィター・ダモ・ダ・ロサ/Paulo Vitor Damo da Rosaは、ここ10年で最高のコントロール使いのひとりとして高い評価を受けている。だからこそ、その彼がこの週末は「アタルカ・レッド」という超アグレッシブな戦略を選択したことに、誰もが驚いたことだろう。ダモ・ダ・ロサはすでに、今大会のトップ8入賞を確実なものとしている。これで彼は自身10度目のプロツアー・トップ8入賞を果たし、プロツアー・トップ8入賞回数歴代3位の座を獲得した。これはぜひ彼に話を聞き、今大会でコントロールとは正反対の戦略を選択した理由を尋ねなければなるまい。

 どうして君ほどのコントロール・マスターが赤のカードをスリーブに入れることになったんだい、とダモ・ダ・ロサに尋ねると、彼は肩をすくめた。「いや、このデッキがすごく良いと思っただけだよ。他のあらゆるデッキに対してこのデッキを試したけれど、安定してこれを倒せるようなものはないと感じた。このデッキは他の赤のデッキとは違って、対処が難しいんだ。《強大化》と《ティムールの激闘》のコンボがあるから対戦相手はヘタに攻撃できなくて、2ターンか3ターンくらいは決め手となるカードを引き込むチャンスがこちらに生まれる。相手が余計に1ターン与えてしまうミスを起こすこともあるし、攻撃をしてきた隙に一気に倒すこともあるよ。様々な角度から攻撃できるから、普通の赤のデッキよりそういうことが起きやすいんだ」

 新環境を迎えてからというもの、私たちも多くの「アタルカ・レッド」を目にしてきた。そこで、最近見受けられる赤のデッキとダモ・ダ・ロサのデッキの違いを聞いてみた。「他の赤のデッキは普通、《雷破の執政》と《前哨地の包囲》を採用しているんだけど、僕は4マナの重さを嫌った」と、ダモ・ダ・ロサは説明する。「同系戦でタップ・アウトの状況に陥りたくないんだ。その隙に《ティムールの激闘》でやられるからね。それから、この環境のコントロールは危機への対応が早く、《前哨地の包囲》が《予言》以上の活躍を見せる機会は滅多にない。僕らの『アタルカ・レッド』は4マナの重さに悩むことがなく、それは大きなアドバンテージだと思う」

 それでは、パウロ・ヴィター・ダモ・ダ・ロサの「アタルカ・レッド」をご覧あれ!

Paulo Vitor Damo da Rosa - 「アタルカ・レッド」
プロツアー『戦乱のゼンディカー』 / スタンダード[MO]
8 《
1 《
2 《燃えがらの林間地
4 《樹木茂る山麓
4 《血染めのぬかるみ
2 《吹きさらしの荒野

-土地(21)-

4 《僧院の速槍
4 《鐘突きのズルゴ
2 《稲妻の狂戦士
4 《ケラル砦の修道院長

-クリーチャー(14)-
4 《タイタンの力
3 《乱撃斬
2 《焦熱の衝動
4 《アタルカの命令
4 《ドラゴンの餌
3 《ティムールの激闘
2 《軍族童の突発
3 《強大化

-呪文(25)-
1 《稲妻の狂戦士
3 《カラデシュの火、チャンドラ
3 《引き裂く流弾
2 《焦熱の衝動
3 《焙り焼き
1 《沸き立つ大地
2 《軍族童の突発

-サイドボード(15)-
  • この記事をシェアする