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プロツアー『アモンケット』

観戦記事

準々決勝:行弘 賢(日本) vs. Eric Froehlich(アメリカ)

川添 啓一
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Mike Rosenberg / Tr. Keiichi Kawazoe

2017年5月14日


 異なる国から来た両者は、今やプロツアートップ8という場でのマッチに臨み、シャッフルを行っている。

 テーブルの一方に座るのはエリック・フローリッヒ/Eric Froehlich。2015年にプロツアー殿堂に選出された、チーム「Channle Fireball Ice」所属のプレイヤーだ。この週末、彼はこの20年間で他に29人しか達成したことのない、プロツアートップ8への5回目の入賞を成し遂げた。

 もう一方の席に着いた行弘賢は日本の歴戦のプロプレイヤーで、彼にとってプロツアートップ8は3回目のこととなる。チーム「Musashi」の一員として言えば、彼の成績はチームランキングの首位に立つことに大きな貢献をしている。また、現時点で27ポイントのゴールド・レベル・プレイヤーであり、このラウンドでの勝利は来シーズンのプラチナ・レベル昇格を懸けた戦いとなるのだ。

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行弘賢(左)はチーム「Musashi」の点数を更に積み増すことができるのか? それとも、殿堂顕彰者エリック・フローリッヒが彼の驚異的なキャリアにさらなる実績を重ねるのだろうか?

ゲーム展開

 第1ゲームは、行弘が《霊気との調和》、《キランの真意号》、《牙長獣の仔》と《ホネツツキ》とマナ・カーブに沿って展開するのに対し、フローリッヒが十分なカードを引き込めずあっという間に決まってしまった。この展開に対処するためにフローリッヒは《マグマのしぶき》を複数《牙長獣の仔》に対して撃ち込む必要があり、彼は6ターン目の《霊気池の驚異》とエネルギー6個に間に合わせるためにプレイした。しかしながらフローリッヒにとっては不運なことに、その《霊気池の驚異》が何の解決策も提供できなかったことで、彼は次のゲームへ進むべくカードを片付けた。

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行弘賢は序盤のリードをものにし、第1ゲームに勝利した。

 第2ゲームはここまで残酷なものではなかったが、それでも同様の結末であった。《巻きつき蛇》は《蓄霊稲妻》で対処されたが、行弘はその後《ホネツツキ》と《キランの真意号》と脅威を追加し、そして返しのターンで《歩行バリスタ》を《ピーマの改革派、リシュカー》でバックアップした。

 フローリッヒは《天才の片鱗》で回答を探し、《織木師の組細工》で《霊気池の驚異》までの時間を稼ごうとした。この時点、彼はこの伝説のアーティファクトからの良い引きを期待せねばならず、展開が第1ゲームと同様であると考えた。フローリッヒのライフは6となり、行弘は《キランの真意号》と《ホネツツキ》で最後の一押しの攻撃を仕掛けた。フローリッヒは《霊気池の驚異》から次の《霊気池の驚異》を見つけ、エネルギーは足りていたためもう一度起動したが、唯一の回答になりうる《絶え間ない飢餓、ウラモグ》に到達することができず、カードを片付けることになった。

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エリック・フローリッヒはこのマッチへの希望を生き残らせるため、押し寄せる軍勢をすぐに処理しなければならない

 第3ゲーム、フローリッヒは初手を一瞥するとすぐマリガンを選択した。行弘の《霊気との調和》、《牙長獣の仔》に《ならず者の精製屋》で対抗したが、2枚目の調和と《巻きつき蛇》、そして《牙長獣の仔》が三度ライフを6まで詰め、フローリッヒは守勢に立たされた。

 《牙長獣の仔》に対しての《霊気溶融》は《顕在的防御》で防がれ、依然ダメージクロックを維持し、このマッチでも脅威として立ちはだかる。フローリッヒは《つむじ風の巨匠》を唱えるが、2体の飛行機械は《歩行バリスタ》で対処され、残るクリーチャーも《牙長獣の仔》のチャンプブロックに回された。

 結局、マッチはこのまま終了してしまった。フローリッヒが手を差し出した後、両者はフィーチャーマッチエリアを去り、また静寂が戻った。時として、たとえ3本先取であっても、初手のパワーレベルの差によって瞬く間にゲームが終わってしまうことがあるのだ。このマッチで起こったことはまさにそれであり、結局プレイヤーは次のイベントに向けて集中を保ちベストを尽くす他にできることはないのだ。

行弘賢がエリック・フローリッヒを3連勝で下し、準決勝進出!
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