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The Limits11

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Round 4: 津島 朋弥(東京) vs. 佐古 渉(東京)

By 金 民守  ドラフトを全勝で駆け抜けた2人の、シールド緒戦となるマッチをお届けしよう。

Game 1

佐古 渉
佐古 渉
 ダイスにより先攻は佐古。  《猛火の松明》、《甲冑のスカーブ》とやや受け気味に展開する佐古に対して、津島は2ターン目《縫い師の見習い》から《上座の聖戦士》《スレイベンの歩哨》と怒涛の展開を見せる。  この3枚のシナジーが成立してしまっては敵わないと、佐古はここで《猛火の松明》により《スレイベンの歩哨》を即座に除去。  一見贅沢なカードの使い方に見えたこの津島のプレイだが、すぐにその真意は明かされる。そう、返すターンで津島がキャストしたのは2体目の《スレイベンの歩哨》だった。  そしてこれに佐古は有効な回答を用意することができず、ついに《スレイベンの歩哨》が+2/+2された上に変身を成就させる。  こうなると土地が3つで止まってしまっている佐古はかなり苦しい。  こちらも《上座の聖戦士》を並べるが、やっと引いてきた4マナでもキャストできたのは《修道院のグリフィン》。迫り来る7点クロックへの回答にはならない。  しかし佐古は入念にダメージを計算しながら《スレイベンの民兵》を《上座の聖戦士》でブロック、2点ダメージを軽減しながらフライングのクロックを3点に押し上げて機をうかがう。  この不穏なプレイングに津島も顔色に警戒の色が隠せない。そう、青白には、佐古のハンドにはたった一枚でダメージレースを一気に巻き返す《戦慄の感覚》があるのだ。  そのことを察知した津島はここで《閉所恐怖症》をキャストするかどうか場を確認しながら一瞬だけ考える。  この圧倒的な場で相手のクロックを潰すのにどれだけの意味があるのか? たとえ《戦慄の感覚》があるとしても、それをケアするよりもブロッカーを除去するために取っておいたほうがいいのではないか?  答えのない問いに、答えを出すのではなく、ただ決断を下して津島はターンを返す。  津島の下した結論は除去の温存だった。  返すターン、佐古がドローしたのは待望の5マナ目の土地。一瞬場を見渡し、間に合うことを確認しながらキャストしたのは《霊誉の僧兵》!  コモン同士のシナジーを超越するレアの単体パワーで場は一気に拮抗したかに見えたが、津島には先程温存した《閉所恐怖症》がある。  自分のプレイングの正しさを確認するようにしっかりとブロッカーを除去して、また7点のクロックを刻んでターンを返す。  これによりいよいよ追い詰められたかに見える佐古だが、《電位式巨大戦車》をキャストしつつ、航空戦力による5点クロックでいよいよ反撃を始める。  もちろん《戦慄の感覚》のバックアップがあれば、ギリギリまくることが可能な計算であろう。
 こうなると状況に対する回答を求められるのは押しきれなかった津島の方。淡い期待を抱きながらアタック宣言をするが、もちろんここで飛んでくるのは《戦慄の感覚》。予期していたとは言えさすがにこれは辛いだろう。しかし津島は表情を崩さない。  静かに《荘園のガーゴイル》をキャストして何事もなかったかのように的確に状況を打開してみせる。  三たび窮地に立たされた佐古だが、力強くトップデッキした《》をセットしてじっくりと場を計算する。  ライフは7対11。佐古が握り締めるハンドは・・・《硫黄の流弾》。届くか? 届くのか!?  墓地には《戦慄の感覚》がある、フライングのクロックは5点分。そして津島のライフは11点...何度数えても1点。あと1点が届かない!  じっくりと悩んだ末に佐古はフライヤーによるアタックを敢行した。《戦慄の感覚》はフラッシュバックせず。これにより《荘園のガーゴイル》がブロックに成功し、《修道院のグリフィン》と《硫黄の流弾》との2対1交換が行われてターンを終える。  ギリギリのラインで勝利に届かなかった佐古だが、ここから一気に津島のドローが芳しくなくなる。  対照的に佐古は《戦慄の感覚》フラッシュバックで1ターン稼いだ間に《叱責》をトップデッキし、そこから《カラスの群れ》《鏡狂の幻》と重量級のフライヤーを続けざまにトップデッキしてみせたのだ!  対する津島のドローは《戦慄の感覚》。  引いてくるのがあと少し早ければ一気に勝負を決めていたはずだが、今はただ時間稼ぎにしかならない。  ここまで驚異的なカードの応酬を見せた津島だが、さすがにこの連続トップデッキには回答を用意しきれず、まずは佐古が1本目を先取した。 津島 朋弥 0-1 佐古 渉

Game 2

津島 朋弥
津島 朋弥
 大きく構成をいじらずメインの路線を維持した津島に対して、1本目を先取した佐古は津島の《荘園のガーゴイル》を意識したのか、青白タッチ赤の構成を大きく変えて赤を大増量。ブロック不許可系のカードで前のめりに攻める攻勢にデッキを改造した。  このサイドボードが吉と出るか? 凶と出るか?  先手津島がシングルマリガン。後手の佐古がダブルマリガンではじまった2ゲーム目は、1ゲーム目と打って変わっての瞬殺劇だった。  何しろ先手1ターン目《銀の象眼の短刀》、2ターン目《修道院の若者》という展開で3ターン目から5点クロックを刻む津島に対して、色事故気味の佐古は初動が4ターン目の《血に狂った新生子》だったのだ。  津島がダメ押しの《聖トラフトの霊》で数回ビートすると、佐古のライフはあっという間に0になってしまったのだった。 津島 朋弥 1-1 佐古 渉

Game 3

 運命の3本目。最初に動いたのは後手の津島。  1ターン目から《無私の聖戦士》をキャストしてプレッシャーを掛ける。  佐古も《灰口の猟犬》でそれに応じ、お互いが低マナ圏の生物を連打しあうが、ここで1本目とは逆に津島が3マナでストップ。  しかし土地は止まっても展開は止まらない津島。  《深夜の出没》《聖トラフトの霊》と続けざまに強烈なクロックを展開しながら、1本目は相手のアタッカーを寝かせていた《戦慄の感覚》で佐古のブロッカーを排除しながら7点、9点とダメージを重ねていく。  こうなってしまうと、引いてくる除去が《聖トラフトの霊》には触れない《叱責》で、ブロッカーは《戦慄の感覚》で退けられてしまうという、まさに手も足も出ない状態の佐古。  残された選択は、もはや投了しかないのであった。 津島 朋弥 2-1 佐古 渉
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