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日本選手権11

読み物

Round 13: 八十岡 翔太(東京) vs. 秋山 貴志(千葉)

By Takamasa Sato  「勝てば(次の試合ID=合意の上の引き分けで)トップ8」。  この二人にとっては何度も経験しているシチュエーションだろう。  フィーチャー・テーブルに呼ばれたのは既に今大会でもフィーチャーに呼ばれている八十岡 翔太(参考:第7回戦)と秋山 貴志(参考:第5回戦)である。 Round 13  八十岡はプレイヤー・オブ・ザ・イヤー2006をはじめとして多くの戦績を残すプレイヤー。  今シーズンもグランプリ・神戸優勝、グランプリ・シンガポールベスト8と絶好調。 「現在最も強いプレイヤーは誰か?」という議論をすれば、必ず名前の挙がる人物だ。  秋山もまた、既報の通りマジックはもちろん他のゲームでも熱狂的なファンを持つほどのカリスマ・プレイヤー。  先週までは他のゲームにも時間を割いていたそうだが、今週はマジックに集中している。  集中した途端にこの位置に勝ち上がってくるあたり、元々の実力が違うのだろう。  デッキは八十岡がヤソコンブランドの青黒テゼレット、秋山が千葉勢の叡智を結集した青黒コントロールである。  微細なプレイングが大きく左右するコントロール対決。名勝負を期待しよう。
Game 1
 先手は八十岡。秋山1マリガン。  《忍び寄るタール坑》セットの八十岡に対し、秋山のファーストアクションは《コジレックの審問》。  《ジェイス・ベレレン》《定業》《ボーラスの工作員、テゼレット》《永遠溢れの杯》《墨蛾の生息地》《闇滑りの岸》、という手札が公開され、《ジェイス・ベレレン》が墓地へ。  次のターンに八十岡が設置した《永遠溢れの杯》を、秋山は《漸増爆弾》(X=0)で即破壊。  コントロール対決ではマナベースの差が手数の差となり、勝敗に直結してしまうのだ。 秋山 貴志
秋山 貴志
 悠々と《定業》の連打で手札を整える八十岡に対し、秋山の手札には2枚の《ジェイス・ベレレン》に《リリアナ・ヴェス》《ワームとぐろエンジン》と、少々重い。  少し考えつつ《ジェイス・ベレレン》を見せてみるが、これは《マナ漏出》。  4枚目の土地を置いた途端に、互いが《地盤の際》で《忍び寄るタール坑》を割りあい、行動を制限しあう。  《永遠溢れの杯》を設置した八十岡はカウンター用のマナを残したうえで《墨蛾の生息地》で殴り、秋山に毒カウンターを溜めはじめる。  土地を並べられない秋山に対し、八十岡は《ボーラスの工作員、テゼレット》を出撃させるが、これは《マナ漏出》。  秋山はこの隙にと《ジェイス・ベレレン》を通すが、次のターン、八十岡は2枚目の《ボーラスの工作員、テゼレット》を持っており、5/5となった《永遠溢れの杯》で《ジェイス・ベレレン》を圧殺されてしまう。  これで八十岡の手札は空になったが、トップから《コジレックの審問》。  秋山は《破滅の刃》で《永遠溢れの杯》を壊し、《マナ漏出》するが追加のマナを払われてしまう。  公開された手札は《リリアナ・ヴェス》と《ワームとぐろエンジン》。戦場の土地は4枚。  秋山の厳しい台所事情が明らかとなった。  安全確認を済ませた八十岡は《墨蛾の生息地》を生物化したうえで《ボーラスの工作員、テゼレット》を起動。これで秋山は6毒。  次なるターンも対応策を引けなかった秋山は、そのまま毒殺されてしまった。 八十岡 1-0 秋山
Game 2
 双方マリガンはなく、先手の秋山が1ターン目から積極的に《定業》して《コジレックの審問》を得る。  八十岡は悠々と《忍び寄るタール坑》をセット。  先手2ターン目、秋山は《コジレックの審問》を温存。  《漸増爆弾》を置くだけでターンを返す。  そこに八十岡の《強迫》。  《漸増爆弾》《ジェイス・ベレレン》《乱動への突入》《聖別されたスフィンクス》《コジレックの審問》  という手札から、またも《ジェイス・ベレレン》が抜き取られる。  土地がないことがバレてしまった秋山。3ターン目も土地は引き込めず、《漸増爆弾》2枚目を置くのみ。  八十岡は2枚目の《強迫》で秋山から唯一見ていなかったドローである《否認》を奪い、行動を制限。 八十岡 翔太
八十岡 翔太
 秋山は仕方なく《コジレックの審問》をキャスト。  土地、《ボーラスの工作員、テゼレット》《聖別されたスフィンクス》《ジェイス・ベレレン》2枚という手札から、《ジェイス・ベレレン》を落とす。  八十岡は《ジェイス・ベレレン》を設置して自分だけドローを2倍に。  秋山も土地を引いているのだが、能動的に動けるカードがない。  先に5マナに達した八十岡は《殴打頭蓋》をプレイするが、これは《マナ漏出》。  しかし、次のターンの《聖別されたスフィンクス》は通す。  秋山は一時しのぎにこれを《乱動への突入》。  《漸増爆弾》のカウンターを3つに増やして《ジェイス・ベレレン》を牽制する。  八十岡が再びプレイした《聖別されたスフィンクス》は《マナ漏出》。  八十岡は秋山の《漸増爆弾》を抑え込むために、忠誠値が1になった《ジェイス・ベレレン》は起動せず。  膠着した盤面で、秋山は《蔑み》。  八十岡の手札は《ボーラスの工作員、テゼレット》《マナ漏出》《漸増爆弾》であり、《ボーラスの工作員、テゼレット》が墓地へ。  八十岡、トップした《定業》で土地を得ると、《マナ漏出》のマナを残しつつ《忍び寄るタール坑》ビートを開始。  もはや必要なしと《ジェイス・ベレレン》を使いきると、トップは更なる《ボーラスの工作員、テゼレット》。  《漸増爆弾》を設置して、ターンを返す。  秋山は構えたままエンド。  八十岡、手札の《ボーラスの工作員、テゼレット》は温存しつつ、土地ビートを繰り返す。  《永遠溢れの杯》でマナ加速した結果、カウンターマナを残しつつ2体の《忍び寄るタール坑》で殴れる場に。  14あった秋山のライフが、2ターンであっという間に消失していく。  秋山、最後の抵抗である《聖別されたスフィンクス》も、もちろん《マナ漏出》され、ゲームセット。 八十岡 2-0 秋山
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RESULTS

対戦結果 順位
14 14
13 13
12 12
11 11
10 10
9 9
8 8
7 7
6 6
5 5
4 4
3 3
2 2
1 1

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